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カテゴリ:活字
副題に「日中露の『最前線』」とあるように、大日本帝国、清~中華民国、ロシア~ソビエト連邦の三国志。
シベリア鉄道のカルイムスカヤから満洲を横断してウラジオストクに至る中東鉄道(露清鉄道とも)西部線と、ハルビンから長春、奉天、大連へと至る南部線(後の南満洲鉄道)を巡って、三国が虚々実々の駆け引きを繰り広げる。 膨大な資料にあたって考察される本文は、聞いたこともないロシアの武官、文官の名前が次々に登場して、読んでいると頭が痛くなってくるが、それを乗り越えた先に、すべて言い尽くされた「おわりに」が待っている。ロシア、ソ連の思考回路を、これほど端的に言い当てた文章を他に知らない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/03/20 10:44:31 PM
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