諌山創「進撃の巨人 1~13」
ここまでの全巻を再読した。あらためて最初から通して読むと、作画に難のあるこの人も、巻を重ねる毎にこの人なりに上手くなっているのがよくわかる。今見ると、第1巻の下手なこと、下手なこと。いろんなところできちんと伏線を張っているのもよくわかるが、キャラを描き分けられていないので伏線が伏線になっていないことが多いのもまたよくわかる。やはりライナーとジャンの区別がつかないのは致命的。これでは、実はライナーが最重要キャラのひとりだったという驚きが薄い。ベルトルトとマルコ、アルミンとクリスタ(ヒストリア)も区別がつかないことが多い。ひどいときは、ミカサとサシャ、エレンとリヴァイまでもが重なってしまう。ユミルという名前はまず巨人の口から発せられていたのが、今回の新発見。こんな伏線は素通りしてしまって気づかない。ユミル本体の名前がまだ不明の段階だ。