Laleのアンカラ徒然

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• アンカラ滞在記４：イスラム入信記

  さて、旅の疲れも取れたところで徐々にアンカラ滞在記を更新して行きたいと思います。今回はイスラム入信記。ムスリムになるのは手続き的にはとても簡単。2人のムスリムのWitnessの前で、”アッラー（神）のほかに神はなく、ムハンマドは預言者であることを証言する”と言えばそれでおしまい。モスクでなくてもどこでもできる。もちろん変化としては大きいので、私はそれなりに入信前・後がはっきりするような形でしたかったので、彼の手を多少煩わせ、アンカラにある宗教オフィスに行ってその手続きをしました。このオフィス、このブログの扉のページにあるKocatepe Camiiのすぐ横にあります。入信をはじめイスラムに関するいろんな業務を幅広くやっているようでした。3月17日の金曜日、が私の入信の日です。毎月17日が私たちの出会った記念日であること、そして金曜日がイスラムにとっては大事な曜日であることからこの日に決めました。まずオフィスに彼、彼のお父さん、彼のイエンゲ（彼のお母さんの弟のお嫁さん）とともに行き、必要書類に諸事項を記入。これは彼がさくさくと私の代理で記入してくれました。記入欄には英語もあったので別に私でもよかったのですが、気づいたらやってくれていたのでおまかせしちゃいました。：）項目としては名前、父親の名前（トルコらしい・・・）から始まって、住所、国籍、入信の理由、以前の宗教、教育レベル、職業、もしつけたいなら好きなムスリム名、等を記入します。これらはそこが発行してくれる入信証明書に記入されます。必要なものはID写真5枚。その証明書のコピー5枚分が警察等にも提出されるらしいです。なんに必要なのかは不明ですが・・・。ある噂によると、この証明書がないとメッカへの巡礼にいけないとか。（真偽のほどは定かでない）その書類の記入が終わって、しばらく待ってから、その宗教オフィスの副館長？みたいな人のオフィスへ。しばらくイスラムや信仰告白についての簡単な説明、心構え等を説明され、それからその彼の前で、先に書いた文言を言いました。別に一人でも言えたけど（つよがり？）彼が少しずつの文節（？）に区切って、私の後について言いなさい、って言ってくれたので、そのようにしました。そのあと、彼がお祈りの言葉を言ってくれ、みんなでファーティハを唱え、どうもどうも、とオフィスをあとにして終わりました。：）なのであっという間のあっけない出来事でした。そのあと証明書をもらい、オフィスをあとにしました。最初にモスクでお祈りするならKocatepe　Camiiがいいなあ、と漠然と思っていたのですが、その夢がかない、オフィスを出たあと、ムスリムとして最初の祈りをKocatepe Camiiでしました。特に生活が急激に変わった、ということはまったくなく、その前日の続きの当日、そして翌日だったのですが、なんとなく肩にのってた重りが降りたような、そんな気分でした。なーんだ、そんなもんか、と期待を裏切るようなあっさりの入信記でした？まあそれまでの右往左往のことを考えれば、実際に入信するときは穏やかでよかったよなあ、と思ったりもします。結婚関連の書類に宗教を書く欄があるのですが、以前はなんて書こう？なんて心配してましたが、心を込めてイスラム、と書くことができ、別に結婚するために改宗したわけではないけれど、とりあえずほっとしました。（あ、別に何教であってもトルコ人と結婚するのに手続き上なんの問題もないですよ。誤解なきよう・・・）

  2006年03月29日

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• イスラム：災害が起きることの意味

  今日2本目の投稿ですが（まったく気分的に正反対なような内容だなあ、しかも）、これは記憶が薄れないうちに書いておきたかったので。再びイスラム関連の話です。(宗教的な話が嫌な人はスルーしてください!)今日の勉強会ではGod's Mercy,とその話の一部として災害がなぜ起きるか、アッラーはなぜ災害を起こすのか、と言うことについて話した。もし、地震などの災害で、家族、愛する人、友人等を亡くしたら、私はきっと、なぜ、彼･彼女がこのタイミングで、まだやり残したことも沢山あっただろうに、逝ってしまったのか、逝かなくてはいけなかったのか、とずっと悶々と考えてしまうでしょう。そして神の存在に思いをやり、”なぜ？”と問い、その神の”所業”に恨み言を言ってしまうかもしれない（アスタグフィルッラー)。トルコ人のひとりがとつとつと、トルコ大地震が起こったときの事を話し始めた。彼女は被害がひどかったところに住んでいた。夜中にひどい揺れが起き、目をさまし、周りがそんなにひどいことになっていようとは、夢にも思わず、外に避難した。夜中だから暗闇なんだけど、さらに建物が倒壊した時巻き上げた粉塵が空を覆い、暗闇をさらに暗くしていたと言う。外に避難してきた人たちはみんなパジャマ姿で、呆然としていた。金持ちもそうでない人も関係なく、ただ何が起こったのだ？と呆然と。当然電気も止まり、ガス、水道も止まり、あたりはただただ暗闇。・・・そんな絶望的な時間がずっと続くかに思えたとき、夜が明けはじめた。そしてその日もその前の日と変わらず、日が昇ってきた。あたりが明るくなってきた。電気や近代的なものが何一つ機能しない中、日が昇る、という、普段、当たり前だと思っていたことが、どんなにありがたかったことか。彼女は、最後は当時の記憶がよみがえってのでしょう、涙をこらえながら、そう話してくれました。(私を含め数名もらい泣き・・・）普段、ただ単に当たり前にそこにあるもの、毎日普通に起こるもの、と思っていることのすべてが、偉大なCreationの一部なんだ、と再認識した瞬間でもありました。（脱線：私はビッグバンを始めとする宇宙･地球の成り立ち、そして進化論はイスラムにおけるそれらの説明に矛盾しない、と考えています）そういった実体験に基づいた情報とともに、災害の意味、を考えてみました。大きくわけて災害をアッラーが起こす理由は3つあるそうです。１．その災害が起こった時点では見えにくい、ポジティブな事柄が災害の発生には含まれている。災害を生き抜くことで学ぶこと、近い人を亡くすことで苦しむけれどその苦しみから得られること、またその災害で明らかにされること（トルコで言えば不法建築の現状を明らかにすることで今後の再発防止に努める等）、などがこの項目に含まれるのだと思います。人間は、困難を乗り越えることで強く、成長するものです。乗り越えられない困難を神は与えない、というのは最近では良く言われることですが。災害を目の当たりにすることで試練を与えられ、そして乗り越えることでその試練を乗り越える、という意味があるといいます。２．災害はその現場にいなかった世界のそれ以外の場所に生活する人間にとっても”テスト”となります。これはいかにその災害にあった人たちを支援していくか、ということに現れてきます。金品のサポートから精神的なサポートまで。すべてがここに含まれてくるでしょう。イスラムではザカートと呼ばれる喜捨がムスリムがしなければいけない義務項目のひとつに挙げられています。その義務を遂行できるか、というのもテストなわけです。３．・・・・・書いてたら思い出すかと思ったけれどやっぱり思い出さなかった・・・。プレゼンテーションのファイルが送られてきたら加筆します・・・・。中途半端でごめんなさい。私はまだ頭ではわかっていても感情がついていかないので、もし何か起こって身近な人を亡くすような事があったら、”なぜ、どうして”っと問い続けるでしょう。今日も、そういう風に考えしまうのだけど、と言ったら、ひとりが、ぽろっと、命を与えるのも、与えた命を取るのもアッラーのすること、とつぶやいた。この世界は一時的なもので、この命も、体も与えられたもの。というより、一時的に責任を持って使いなさい、と言われ預かっているもの、なんですね。なので死は、単に、それらの責任を全うし、”返却”する、ということ。災害も、病気も、不幸なことも、すべて意味があって起こっている。そして日常の、あたりまえ、とおもっていることがすべて、God's Mercyのなせる業、だということ、そんな事を再認識した良いディスカッションデでした。私が”死”をしっかりと受け止められるようになるのはまだまだずっと先のことだと思うけれど、”生”の意味を考えることで、少しずつ理解を深めていけたら、と思う。

  2006年03月06日

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• イスラム改宗へ。変化前後、改宗前の記録

  BBSにコメントいただいたYildizさん（断りなく突然登場させてしまってすみません・・・）に改宗後の変化を教えてください、なんてリクエストして、ふと、自分の今の状況をのちのち忘れないように記録しておこうと思い立った。実は、2月の頭に、自分の中で大きな変化があり、今月トルコに行ったときにイスラムに改宗することにしました。以前の日記に、アメリカ人の友達でイスラム教に改宗した人に”どういった瞬間に自分は改宗する準備ができたと思った？”と聞いたら、”ある日ふっと、あ、準備ができた、ってわかったのよ。ただ、そうわかったの。そういう準備ができたら、理屈ぬきにわかるものなのよ”という答えが返ってきた、と書いた。その日記を書いたほんの数日後、メッカから帰る人々を乗せたエジプトに向かっていた船が紅海で沈没した、と言うニュースをここに書いて、その後、死についていろいろ考えてた。そうしてたら、突然、自分のなかでたかーく築いてた壁ががらがらと崩れ落ちて、それまでじっくりゆっくり、時に抵抗しながら学んできたイスラムがすーっと、乾いた砂に水をかけたときのように、心に染み渡ってきた。人生の意味や死について考えることは普通にするので、その日特別何かしたり考えたりしたわけじゃなかったのだけど、その瞬間、ああ、これだ、"This is it..."　と思えた。宗教を変える、特になんちゃって仏教徒の私からしてみれば、”変える”ってほどのことでもないのだけど、ある意味新しい価値観をまるごと受け入れる、と言うのはとても勇気のいること。いくらみんなの助けで1年ちょっと勉強してきたとはいえ、知らないことのほうが断然多いものをこの段階で受け入れてしまってよいのだろうか、受け入れて大丈夫だろうか、正直不安だった。しばらくは自分の中にその決定を心に秘め、”とりあえず”お祈りを始めてみることにした。イスラムのお祈りってとってもインパクトがありますよね。お祈りしている友達や彼の家族を見るとビクッと立ち止まっていた私です。なにか立ち入れない、特別な儀式、そんな風に感じていました。お祈りの手順や唱えることは以前に調べていたのですが、覚えてはいなかったのでおっきいカンニングペーパーを手にお祈りをしてみました。するとですね・・・これが”気持ちが良い”のですよ。こんな風にたとえると怒られちゃいそうですが、ストレッチをして体が軽く気持ちよくなる感じプラス心の中から負の部分が消えて心も軽くなる感じ、がするのです。自分のことを振り返って、負の気持ちや行動を反省して、自分のやるべき事をしっかりやっていかなきゃ、と再確認し、それらができるようにサポートしてくださいと祈り(図々しいなあ･･･私）、今いる状況、いろんなことに感謝して、そして、大切な人々が健康で幸せに今日も過ごせますようにとひとりひとりの顔を思い浮かべ名前を唱えながら祈る。心の迷いがあれば、答えをください、シグナルをください、と祈る。研究につまったり、ストレスを感じたり、意味もなくいらいらする、そんなとき祈ると、祈り終わったとき、すっきりさっぱりなって、またがんばろう、となれるんですよ。ちょっと”毒抜き”のような作用もあるなあ、なんて勝手に思ってるんですが。お祈りの効果が一番感じられたのが、月のものがめぐってきたとき。この期間はお祈りはできないんですよね。なので4･5日、祈れなかった。そしたら、とたんにムーディーになって彼にまたいろいろと愚痴をいってしまいましたよ・・・(大抵遅々としてすすまない結婚式準備と彼のお母さんのことなんですが・・・恥）。一日に何度も自分を振り返り祈る、という行為をすることは私にとってはとても大切な一日の要素になりました。心がより平穏でいられる気がします。ボーンムスリムではない私は、何か”イスラム”をしないとムスリムだと（まだ正式には違うけど）認識できない。お祈りは絶対必要な要素ですね。また別の改宗した友達が改宗者へのアドバイスとして、不完全でもいいからとにかく祈る時間を毎日作ること、よいムスリムの友達をつくること、を挙げていました。やはりイスラムの要素が生活にないと自分の中のイスラムをキープすることがより難しくなるのだと思います。まだまだ、えーこれは？と思うようなことにぶちあったたりするけれど、ゆっくりゆっくり今までと同じように学んで答えを探して生きたいと思います。以前に、コーランは読む人によってつかみ取れる内容がちがう、と書きました。自分の変化前後でそれが顕著にわかって本当におもしろいです。今まではネガティブな部分ばかりを拾って、じゃあこれはどうなわけ？と否定的に読んでいました。いまはその要素が薄まって、ほかのメッセージが浮かび上がってきた感じがします。まさか自分がイスラム教徒になるとは(いえ、正式にはまだですが）夢にもおもっていませんでしたよ! 小学生のときに私の苗字からアッラー!　とからかわれていたときもありましたが、まさかそのアッラーの宗教の信者になるとは。私が最初に本物のイスラムに触れたのはインドネシアに行ったときでした。はじめてアーザンを聞いて、はじめて早朝からお祈りする人を見ました。次にイスラムに触れたのは日比谷だかどっかでやっていたインターナショナルフェスティバルに行ったとき。見ず知らずのムスリムのおじさんが突然やってきて、”私が言う次の言葉を一緒に唱えなさい!"　言ってきたのです。彼は信仰告白をするときにいう2センテンスを言わせようとしたんですね（もちろんあとになって意味を知ったのであって、そのときは意味を全然しりませんでした）。途中まで言って、ん？意味もわかんない事を無責任に言ってはいかんな、と思い直しやめたのを覚えています。そして、次に出会ったイスラムがイスラム教徒の彼との出会いでしたね。彼から改宗しろと言われたことは一度もないのですよ。知ってくれたらうれしいな、って感じでした。結婚を決めたときも特になにも言われなかったし・・・。(彼のお母さんはいろいろ言ってましたがね・・・ってしつこい私）人生、本当に何があるかわからない、ですね。しっかり楽しんでます。：）自分の中で、自分の変化を受け入れ、確信したとき、まず両親に改宗するよ、と電話で話しました。母はまたも寛容で、”それがあなたが一番良い選択だと思うなら”と言ってくれました。まあ、随分長いこと彼とつきあっているので、彼女なりに覚悟はしていたかもしれませんが、私の決定をいつものように尊重してくれて嬉しかったです。父は、いつものように、ああそうか、でした。照れるのかあまり感情を外に出さないんですよ～。そして彼に報告。そして親友に報告。そしていつもの勉強会のメンバーに手紙を書いて報告しました。なんとも照れくさかったのと、感謝の言葉をすべてちゃんと伝えたかったのとで手紙と言う手段をとりました。”家に帰ってから見てよ～”と念を押して　：）みんなとても暖かい言葉・反応をくれて、これまたすごく嬉しかったです。・・・というわけで今に至ります。アンカラには12日に到着予定。2週間の間に結婚の書類をそろえ、健康診断して、式場を決めて、ドレスも決めて採寸してもらって、国内結婚式後ツアーのアレンジをして、そしてシャーハダ(信仰告白）をして、と盛りだくさんな内容になる予定です。すべてスムーズに行きますように・・・インシャッラー・・・。

  2006年03月03日

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• Devil's Advocate

  先週話したシャイターンに関するフォローアップとして今週はタイトルにある映画をみんなで見ました。アルパチーノとキアヌリーブスがでていて、アルパチーノが悪魔、キアヌが弁護士、というセッティング。かなりよくできていて、かなりストレスフルな映画です。私は見終わった後どっと疲れが・・・。内容は・・・見ていただくとして。（結構きわどいシーンが多いのでお子様にはお勧めしません。きわどいシーンは本日すべて早送り、でした：）悪魔がどのようにして人間の生活に入り込んで支配していくか。しかし悪魔は人間を直接支配するのではなく、ステージをセットアップするだけ。最終決定は人間の自由意志に任されている、というのがよく描かれていました。環境や周りのせいにするのは愚か、ということですね。最終決定はいつも自分がしているのですから。どんなステージがセットアップされていようと自分の責任で選択していかなければならない。手を変え品を変え、いろんな形でアプローチしてくるシャイタン。第3者として、そして映画としてみている分には、主人公がどこでどう間違った選択をしているかは手に取るようにわかるのですが、実際の生活のうえで自分のみを振り返ってみると、選択の善悪、正否はなかなか判断がつきにくい、と私は思うのです。より働いて、実績を挙げて、その分野で有名になって・・・ある程度まではしっかり働く、世に貢献する、とイスラムの教えにもある内容なわけですが、途中から自分のエゴを満たすために本当に大事なものを、知らずに犠牲にしてしまっていたり、という状況も普通に起こり得る。そのような状況下でどこまでやるのが正しくってどこからがやりすぎで間違っているか、なんてわからないと思うのです。例えば、働きすぎで家族と過ごす暇がない、という状況。家族を養うために働くということは必要なことだけれど、家族を養うために家族と過ごせない、という状況はどうなんだろう。ふっと、自分の親のお葬式も仕事ででれなかった、と言った日本のサラリーマンの話を思い出してしまいました。配偶者が病気でも看病して上げられない、病院に一緒に行って上げられない。そうしないことがまるで美徳のようにかたられている会社社会。なにが正しくて何が悪か、は私には判断はできないし語る資格はないけれど。アルパチーノ＝悪魔が、20世紀はどこもかしこも俺の時代だった、と言い切った台詞がありました。そして、彼はいつも得意げに言います。”彼らは俺がやって来るのが見えない”と。シャイタンの存在が日常のあたりまえの価値観に刷り込まれていくことほど怖いことはない気がします。

  2006年02月13日

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• ムハンマド風刺漫画問題

  この前の日記にも触れましたが、もう一度この問題について書いてみたいと思います。各地で抗議活動が暴走しているようですね。日本のニュースや検索できたブログを追う限り、起こったことの事実を単に事実として伝えているものが多く、それに対して何らかの価値判断をしているものは少なかった、という印象です。数人の方はやはり報道の自由とは相手の立場を尊重した上でのものだ、という議論をしていました。また、あるページでは、テロリストだ、という批判に焼き討ちで答えていたらそれはあの批判を正当化するものになるのではないか、といったようなことが書かれていました。イスラム人口が少ない日本ではあまり身近に感じられない問題であるのかもしれません。ただ、全般的には報道・表現の自由は自由でも相手の信仰等を尊重すべき、しかし、暴力的な報復はちょっと考えものではないのか、という感じでしょうか。（勝手に日本人の見解を集約してしまうのには問題があるでしょうが。勝手な感想です。）対して、CNN.com上にあったクイックVoteにこんなのがあります。What is more important? --- Respect for religious beliefs　/ Freedom of expression.どっちがより重要？　信仰へのリスペクトか表現の自由か。どっちか選んでぽちっと投票するようにできてます。CNN.comの読者はアメリカ人には限られないでしょうから母集団の性質はわからないので、決定的な比較はできませんが、結果は以下の通り。信仰へのリスペクトがより大事　　＝　３２％表現の自由がより大事　　　　　　＝　６８％明らかに表現の自由のほうに重きを置いている人々が多いようです。この結果を見て正直驚きました。ここまで差があるとは。ヨーロッパ側が表現･報道の自由を譲らず一言も謝罪しない理由もこんなところの価値観の違い、に原因が見られるのかもしれません。もちろんこの投票は一人が何票でもいれられ、母集団が不明な投票ですから得られる情報としては限られているのですが。＊＊＊私なりにイスラム教徒はどのような反応をするのが一番スマートで効果的なのか、と考えてみました。イスラム教徒ってちょっと日本の外交に似ている性質を持ってて（かってに私が思っているだけですが）、外の世界に自分たちの事を上手にPRするのが得意じゃないのかな、と感じます。キリスト教が積極的に布教するのに対しイスラム教は原則的にそれをしません。イスラムの教えを人に伝える義務を負ってはいますが、改宗させようという意図はたしかないはずです。そんな”伝えること”に対するスタンスの違いが、キリスト教とイスラム教の一般的なイメージの差を作り出している一因でもある気がします。イスラムの場合、知ろうとして近づいていけばたくさん情報が得られるけれどそうしなければなかなか難しい。キリストはいろんなところからこちらが何もしなくても働きかけてくるので情報が届きやすい。欧米のプロパガンダによいようにあやつられ、悪いイメージばかりが先行し、それに対して、十分に一般に対して説明をしてこなかったのではないでしょうか。イスラムのページに行けば、イスラムはテロ、自爆等を禁じていること、等の説明がしっかりされています。が、一般の人の目にはなかなか届きにくい。・・・・と前置きは長くなりましたが、そんな事を踏まえて、今回の風刺漫画問題に対して、イスラム教徒は預言者ムハンマドがどんなに素晴らしい人間だったか、どういう風に暮らし、どういう風に人に接していたのか、を大々的にみんなに、一般の人に知らせるようにすれば良いと思うのです。メディアを使って攻撃されたのですから、メディアを使って効果的に反論する。暴力的に反応するから同情されにくくなる。あきらかに預言者を知らない人たちが描いたと思われる漫画への批判として、預言者についての正しい情報を提供することで、あんな漫画の意味をまったくなくすることができると思うのです。もしこれを読んでくださっている方で、いままでイスラムとは縁のなかった方で、かつ、今回の事をより正確に両サイドから判断したい、とお考えの方がいらっしゃれば、預言者ムハンマドの生き方･言動がわかるハディース(Hadith)をこれを期に読んでみてはいかがでしょうか。私もまだ一部しか読んでいないので偉そうなことは言えませんが、宗教を超えて、生き方、という面で、参考になることがたくさん書いてあると思います。ただ、時代背景がわからないと意味が正確にとれないこともあるので、読む際に注意は必要です。・・・とまだイスラム教徒ではない私が宣伝するのも変な話かもしれませんが・・・。・・・気分を害されたムスリムの方がいらっしゃれば謝ります、ごめんなさい・・・。もちろん、この漫画問題の預言者モハンマドは単にイスラムの象徴として使用されているだけなんですよね。今までの過激派の行動、テロ、そして国内にあるイスラム教徒への負の感情、そんなものが渦巻いた結果、風刺漫画、という形になり、そして対立を浮き彫りにした。いつになったらいがみ合いが終結して相互理解の時代がやってくるのでしょうか。とにかくわざと煽るような行動はやめてほしいものです。

  2006年02月08日

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• シャイターン　サターン　悪魔　in　イスラム

  本日のテーマは悪魔、シャイターンについて。シャイターンがどのようにして生まれたか、神がなぜ悪魔を創造したか、悪魔のなす業とはどうのようなものか、どういう方向からどのような意図を持ってやってくるのか、等を学んだ。人間は自由意志（Free Will)がある存在。与えられて情況の中から自分で考え行動を決定することができる。天使はこの自由意志を持たない。神の命令に従い、決してそむいたりはしない。イスラムにはもうひとつ、Jinn（ジン）という目に見えない、火から作られた幽精が登場する。このジンは自由意志を持っている。シャイターンはもともとこのジンであり、神を最大限に愛し使えていたが、神が人間を土から創造したときに、自分は人間より上の存在だ、と主張し人間に仕える事を拒否し、（神が人間を愛したことにやきもちを焼いた、とも言われている）、悪魔へと姿を変えた。シャイターンはすべての人間の心に入り込み、すきあらば悪い事を人間にさせ、神から見放されるような行動をさせようとする。悪事、と一言に行っても幅広い。道徳に反するような行動（犯罪等）はもちろんなこと、ひとを怠け者にしたり、祈りは聞き届けられない、と思い込ませるようにしたり、信仰のある人から信仰を奪うように働きかけたり。とにかく、人間を正しい道から引きずりおろそうと虎視眈々と常に狙っている。自分のエゴや自己防衛に基づいた他人に対する怒り、羨み（Envy)、とそんなものも”彼”のそそのかしに乗った結果おこると言う。傲慢な態度、考えもそれに含まれる。”今日は完璧な日だった””完璧な祈りだった””夜中の祈りを自分だけがちゃんと起きてやった、他の人はやってないのに”等々、神の存在を忘れ、自分の力だけですべてを完璧にやったかのように振舞う。これもシャイターンの仕業なのです。シャイターンがいる限り、常に人間は正しい選択をするように、心の中の葛藤を続けなくてはいけない。そんな大変な結果をもたらすとわかっていて、なぜ、神はシャイターンを創造したか。そんなもの、作らなかったほうが平和な世界でよかったのではないか。悪の創造は悪か？答えは否。神はすべてのものを対にして創造したという。女ー男、明ー暗、天国ー地獄、・・・・・（いろいろ他にもたーくさんあって、）そして、善と悪。悪が存在しなければ、善が何であるかがわかりにくい。悪が存在するのは、神が人間に与えた”試練”であり”試験”であるといえるだろう。精神的により高いステージに上がるには、それらの試練を乗り越えていかなくてはならない。こんな例があった。石炭とダイアモンドの基本構成要素は同じ。石炭を地中に埋めて圧力をかけて何年もかけて、取り出してみたときに、石炭のままか、ダイアモンドになっているか。悪魔が果たす役割は地中に埋まっている間の”プレッシャー”と類似している、というのだ。それを乗り越えてダイアモンドになる人もいる。一方悪魔のいいなりになって石炭のままのひともいる。日常生活でこのシャイターンの存在を意識することは私はお恥ずかしいことにたーくさんある。朝起きるとき。もうちょっと眠っていたい・・・・。（そう思うときにはシャイターンがもっと寝てなさーい、と足をマッサージしている、というのをどっかで読んだ。）勉強してるとき。ちょっと休憩したらー？と頻繁に聞こえてくる声。ネットサーフィンをしてるとき、もっとやっちゃえー、時間が無意味に過ぎても別にいいじゃん、と聞こえてくる囁き声。作るのが面倒でいい加減な食事をすることに決めたとき。（自分の体も自分の持ち物ではなく、神からのギフトなんだからしっかり維持する義務アリ）（なんだか生活習慣に関してばっかだなあ・・・情けなし、自分）もう、まわり中シャイターンばかりで、今日のテーマは文句なしに、ふむふむ、と納得することが多かった。ちゃんと自分をコントロールしてシャイターンごときに私の人生を無駄にはさせないようにしないと、ですねえ。がんばります。＊＊＊最近ニュースを騒がせている預言者の風刺漫画問題。どう考えているか、ちょっと聞いてみました。以下、彼女たちの反応。イスラム教徒として、預言者ムハンマドを冒涜するような表現は許せず、抗議する。ただ、大使館に火をつけたりする行為は、まるでその漫画に描かれている事を裏付ける行為のように取れ、極端すぎる。怒りとそれに伴う行動には2種類あって、１つは神の名において行う行動、そしてもうひとつはシャイターンにそそのかされて怒りに任せて神の名において、ではなく行われる行動。国旗を燃やしたり、大使館を燃やしたりする行為は後者ではないのか。欧米のイスラムに対する負のプロパガンダに普段から怒りを抱いている群衆が、これをきっかけに怒りを爆発させ、怒りに任せて、行動している、そういう風に見える。こういう問題にぶちあたったとき、どういう風に行動するのがよいのかを決めるには、”預言者ムハンマドがこういう状況下でどのように行動するか”を考えるのが一番だと、彼女たちは言う。一人が預言者に関してこんな例を挙げた。預言者の時代、預言者モハンマドを嫌った一人の老婆が来る日も来る日も預言者の家の庭にごみを捨て続けた。それは毎日毎日欠かさず続いた。預言者はそれに対して何の文句も不平も言わなかった。ある日、ごみが投げいられなかった日があったと言う。その日、預言者はその老婆の家を訪ねていった。体調を崩したのではないか、と心配したからだと。こんな性格･性質の預言者が、問題になっている風刺漫画を見たらどのように行動するだろうか。怒りに任せて火をつけて周ったり、は絶対にしないだろう。しかし、掲載した側の”言論の自由”という言い分には首を傾げてしまう。例えば大半のヨーロッパ人が抗議するような風刺・・・例えばキリスト、モーゼ、ポープを題材にしたものなど、も普通に掲載されているのでしょうか。印籠のように出てくる、この”言論の自由”。自由を履き違えていませんかね？

  2006年02月06日

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• 運命って・・・

  コーランには生命誕生の描写として次のようなものがある。（正確にはコーランのバースのフットノート　V.22:5、以下英語訳からの訳)すべての人は母親の子宮に最初の40日間で集められ、次の40日間に”塊（Clot)”となり、そしてそれに続く40日間に肉体の一部をなす。そのとき神は4つの言葉を書くために天使を送る。（その4つの言葉、とは）その人間の行い（Deeds)、死の時刻、生活の糧（Means of his livelihood)、そして死後の世界で不幸になるか祝福されるか。イスラム教徒がしなくてはいけない5行の中のひとつがメッカへの巡礼。その巡礼で、ほぼ毎年事故が起こって何百と言う人が亡くなる。そして、今朝巡礼帰りのエジプト人も乗せていた1300人乗りの船が沈没した（今のところは消えた、としかニュースには書いてないけれど）というニュースを見た。人間は100％の確率で死を迎えるわけで、いつ死ぬか、どこで死ぬか、に意味を持たせようとするのは無駄なことなのかもしれないけれど、巡礼の地で、そしてその帰り道で亡くなったひとたちのことを思うと、なんだかいたたまれなくなる。本人たちの気持ちを私が推し量ろうとすることはすでに傲慢な行為で、メッカの地で亡くなり、それが本望だというひともいたかもしれない。でも、なんだか複雑な気持ちになるのはなんでだろう。そして、すでに生まれる前から存在している自分の”運命”の紙切れに書かれてあるという、自分の死亡時刻、について考えてしまう。それを前もって知るすべはないのだから、その瞬間がやってきたときに、やれるべきことはすべてやった、と穏やかな気持ちでいられるように、1日1日、大切に過ごしていかなければいけないのだなあ、とあらためて思った。

  2006年02月03日

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• イスラム勉強会：信者と非信者の境界線

  先週の私の”コーランをイスラム･キリスト･ユダヤ教以外の人間が読むと、あなたは自動的に地獄に落ちます、と読めて気分を害する”、というコメントから発展して、今日は誰が信者"Believer"で誰が非信者"Disbeliever"か、ということを話し合った。結論から言うと、Disbelieverの範囲は幅広くもあり狭くもある、と言うもの。幅広い解釈は、イスラム教徒でもちゃんと教えに従わない行動をすればDisbelieverと神によってカウントされるだろう、と。なのでちゃんと教えに従っていないイスラム教徒、プラス、イスラムの教えを学んだけれど受け入れなかった人々が含まれる。狭い範囲は唯一神を信じないひと、となる。イスラムを聞いたことがない人、イスラムの悪い情報のみしか知らせられていない人、イスラムの正確な情報を伝えられなかった人、はDisbelieverの枠の外に配置され、いわゆるニュートラルな状態。この条件に当てはまる人が自動的に地獄に落ちたりはしない、という。アラビア語ができない私はコーランの英語訳もしくは日本語訳に頼らなくてはならない。アラビア語というのは本当に豊かな言語でとても英語で意味を正確に訳すことはできないと言う。他言語で読めば当然翻訳者の意図や理解が織り交ざってきたり、ごく忠実に訳してあったとしても、表現し切れていないものがあまりにも多く、正確にコーランのメッセージをつかむことは大変なことだ。英語でコーランを読んだ私はかなり大きなショックを受けた。世の中は”経典の民”とそれ以外に分かれいて、”それ以外＝偶像崇拝、多神教の民”はとにかく有無を言わさず地獄に落ちる、と読めたから。時代背景を知らずに読んだ私は、繰り返されるかなり暴力的な表現（異教徒を見つけしだ殺せ、異教徒とは友達になるな、等）に、多大なるショックを受けた。ディスカッションの度に、私はどう自分が感じたかを話してきた。ずっと不思議に思っていたのは、彼女たちが、みんなそろって、”あら、そんな表現あったかしら？”という顔をすることだった。”異教徒”の私が読むから攻撃的に読め、イスラム教徒の彼女たちが読むとまったくそういった側面はスルーされるのだろうか？と不思議に思っていた。今日わかったこと。彼女たちは”Disbeliever"へ向けたメッセージを、信仰にちゃんと従わなければ信仰の道をはずれ、外れたときの罰則としてこういったことが起こる、と読んでいたという事。すべて己の姿を振り返る材料として使われていたのだ。なーるほど。コーランは読む人が読む人の立場で違ったメッセージを受け取るように書かれているのかもしれない、そんな2重、3重な厚みがあるものなのかもしれない、と考えたら納得できた。そして、”イスラム”と”イマン”（かな?少なくともそう聞こえた）との違いも話した。”イスラム”は神への服従を意味し、”イマン”は信仰（Belief)、を意味する。私たちの理解ではイスラムはイマンの集合の中にそっくり含まれてしまうもの。（イマンのほうが大きい集合）コーランを理解し、イスラムの五行を理解し、基本概念を理解し、それに応じた生活をする、というのがイマン。イスラムはさらにそれらを踏まえたうえで神は絶対だと心から信じ服従するもの。この2つの概念を知って、ようやく私は自分が今どの状態にあるのかがわかった。イマンの（微妙に）内側、でもイスラムの外側だ。イスラムの教えを学び、理解し、（少なくともしようとし、）それを尊重する、基本概念に沿うように生活していくようにする。ここまでは何の抵抗もない。いままで学んだイスラムの概念に限って言えば。でも私は心から信じ、服従する、という段階からは程遠い位置にいる。服従するというのは、自分の理解を超えていても、コーランにそう書かれているから従う、というような行動を示すと思う。私は納得や理解ができなければ盲目的になにかを信じることはできない。少なくとも今は。かねてから、唯一神を信じること、モハンマドを預言者だと信じること、イスラムの生活規範を尊重しできる範囲で従うこと、＝イスラム教徒になることなのか、と自問していた私。心のどこかで、違う、私はイスラム教徒ではない、と感じていた。それが今日、何が欠けていたのか、がわかってある意味すっきりした。ディスカッションには数ヶ月前にイスラム教徒にカソリックから改宗したアメリカ人が参加している。彼女に帰りの車の中で、どういった瞬間に自分は改宗する準備ができた、と思った？　と聞いたら、こういう答えが返ってきた。”ある日ふっと、あ、準備ができた、ってわかったのよ。ただ、そうわかったの。”彼女は続けた。”私も知り合いから聞いたのだけど、そういう準備ができたら、理屈なんか関係なく、わかるものなのよ”素直に納得した。だって、私は準備ができていないって、こうもはっきりわかっているもの。準備ができたら同様にわかるに違いないって。なんだか妙にすっきりした一日だった。

  2006年01月30日

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• ゴシップとイスラム

  本日のイスラム勉強会はゴシップについてでした。噂話、が妥当な訳語でしょうか。ここでのゴシップの定義は”その相手に面と向かって言ったなら気分を害する事柄をその相手がいないところで話すこと”。イスラムはゴシップをかたく禁じています。一言にゴシップといってもなかなか奥が深いもの。今日議論したことについてをすこし書いてみたいと思います。まずゴシップの種類は大きく分けて3種類。１、その人の容姿に関わること（身体的特徴ー背が高い･低い、斜視である、太っている、痩せすぎている、はげている、等々）２、その人の信仰心に関わること（信心深くない、お祈りをしていない、お祈りの動作が速すぎる、罪深い人間だ、など）、３、その人の性質に関わること（うそつきである、人をだまそうとする、物を盗む、等々）これらをその人不在の状況で話すことは罪を犯していることになります。相手が不快に思うことはすべて含まれるので、たとえ自分の価値基準で悪いことは言っていないだろう、とは思ってもだめ。もちろんまったくの善意を悪意と取られた、というケースはどうなるのかわかりませんが。言ったほうの意図と受け取ったほうの受け取り方を総合して判断されるのでしょうね。かなり気をつけて発言する必要があります。誰かをネタに冗談を言われて笑っても同罪。テレビのコメディー番組等、見れませんねえ・・・。メディアはゴシップの宝庫です。グループで話していてゴシップを誰かが始めたら、とるべき行動。１．それはゴシップだから、と指摘し、話題を変える２．１．ができなければその場を去る３．２．もできなければ心の中で今やっていることは悪だと認識し　　許しを請う。・・・とは言っても私たち、未熟な人間。不当な扱いを受けたり、仲たがいしたり、いろいろと頭にきて第3者に怒りを伝えたいこと、多々あります。これは別にイスラムの本のどこかに書かれているわけではないのですが、参加者個人個人の、ゴシップを避けるための対処法。参考までに。１．すべての感情、怒り等をアッラーに打ち明け祈る。２．気分を害された場合害した相手に直接話をする。　（第3者にその内容を伝える必要なし）３．ゴシップしそうな内容をつらつらと紙に書いていくことで話したい衝動を抑えるーそのうちなんで怒っていたのかも忘れることが多い４．名前を出さずにまったく関係のない人に話す（ゴシップにカウントされるかされないかは微妙。）なんてのがありました。私個人は、うーん。ゴシップをできるだけしないようには努力してますが、自分の中だけに積もらせておくと精神衛生上よくない（と思う）ので彼にだけはすべて話しますね。もちろん感情的になってあらぬことを言うことは避ける努力はしますが・・・。あとは口に出す前にしばらくいいたいことを寝かせておくこと、かなあ。結局は口に出すかもしれないけど、少なくとも感情的にならずに、できるだけ客観的な状況で口に出す。まあ、これはゴシップだとカウントされるのでしょうけど。ゴシップの定義を満たしてはいるけれどゴシップにはカウントされないケースもあります。１．法廷で証言するとき２．法律に関わることで助言をするとき３．悪事を終わらせようとする意図を持っているとき４．・・・あと2つくらいあったけど忘れてしまった。＊＊＊私がイスラムの好きなところは、基本は本当にシンプルだということ。神を信じ、神と自分、その関係がとても大事だということ。他の人が自分の信仰について云々言うことも、自分を判断することも無意味だということ。もしあなたの周りの誰かがあなたの信仰心について、もしくはあなたの周りの人の信仰についていろいろ言っていたら、あら、あなたが今していることもイスラムの教えに反するわよ、といってあげてください。イスラムの教えやよさをあなたに伝える”義務”はおっていても、あなたや誰かを”ジャッジ”する権利は誰にもないのですから。ゴシップも同様。他人の信仰心のなさをゴシップしているような自称”よいムスリム”にはご注意！・・・なーんていうと意地悪ですね。それはゴシップよ、とそっと教えてあげましょう。＊＊＊＜今日の私、ノンームスリムの視点での論点＞他人の気分を害する事を言うなっていうけどさ、ノンームスリム（クリスチャン、ユダヤ教徒）の立場でコーラン読んだ私は相当気分を害したんだけど・・・。これはどう説明されるの？・・・懲りなくいろいろふっかける私でした。でも彼女たちもこういう視点をしることが勉強になる、といってくれる（人間ができてる）ので遠慮なくやることにしました。：）

  2006年01月22日

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• 頑固者？　イスラムと金利の続き

  彼に、また意地になってる、頑固になってる、といわれることがある。最近は自分でも自覚するようになって、ああ、いま私自分の価値観や思い込みにしばられてそれを何が何でも正当化しようとしているな、と意地になってる途中に認識するようになった。負けず嫌いと意地になるのはなんとなくつながっていて、とにかく相手の言う事を認める事　＝　負け、と認識するからやっかいだ。そして一旦自分擁護を始めると、ありとあらゆる自分に不利な材料はいかに論理的に正しかろうと、見ない振りして、自分に有利な材料のみを集め、自分の主張を貫こうとする。相手の言い分の一部を納得できても、”＊＊の言うこれは正しいよね”というのにかなりのエネルギーを要する。相手全否定のスパイラルに陥ると、大抵物事を正しく判断できなくなる。フェアな、客観的判断ができなくなる。私生活にしても、研究生活にしてもこれは大問題。そうならないように結構気をつけているつもりだけれど、一旦はまるとなかなか出てこれない。例えば今日のイスラムディスカッション。先週に引きつづき利子について話した。今日のプレゼンターは私ともうひとり。私はまず、このプレゼンの目的は利子がどのように決定されどんな性格を持つものかを理解することとイスラム教徒である彼女たちに”他の見方”を提供することにあった。利子が善であると彼女たちを説得しようとかそんな意図はまったくなく、価値判断抜きに経済学的観点から一体利子とはなにか、を説明しようと試みた。まず、財・サービスの価格がどのように決定されるかを簡単に説明し、”お金”も単に財のひとつだ、と説明。レンタカーを借りるのにお金を払うように、お金を借りればお金を借りるのの価格を支払う。利子は需要･供給、取引コスト、債権者が負うリスク、そして時間選好（消費者は現在の消費を将来の消費より好む）などから決定され、利子なしのローンはリスクやコストを債権者に押し付けて債務者がただで借りたお金から便益を得るのと同じこと。もし利子が債権者に支払われなければ、債権者がローンを貸し付けるインセンティブはなくなり、ローンそのものの財源がかなり縮小される。いざ個人が借りたいと思ってもローンは利用不可能と言う事態が起こりうる。利子なしローンの世界は何もしないでもお金がお金を生むことがなくなり、貧しい人でもローンが利子の支払いにおぼれることなく借りれて良い世界かもしれない。でも逆に借りたい人が借りる機会が限られる。イスラムは投資は奨励する。では投資から得られた利潤と利子収入とどこがどう違うのか。リスクとリターンは比例する。利子はリスク０の投資、と考えられないのか？リスクの測りに0から100まで途切れることなくメモリを降れば、投資も利子も同じ土俵で話せるものじゃないのか。だって投資家は期待収益が利子率より低ければそこに投資しないし、逆にそれが利子率より高ければ投資する、という意思決定プロセスを（理論上は）踏んでるから。そこまで説明して、私はイスラミックバンキングの概要について説明し始めた。イスラミックバンキング、いろいろサービスはあるけれど、そのひとつに、利子なしローン（Qard al-hasan)というのがある。銀行はこのローンをいくら貸し付けたとしても利益を得ない。債権者は利子収入を得ないし、銀行もこの名目の元に集められた資金から利子収入を得ることはできない。借りる側はこれを決められた期限までに利子なしで、借りたぶんだけ返せばよい。現在世界75カ国に300のイスラミックバンクが存在する。トルコには4つのイスラミック銀行がある（でもマーケットシェアは３％程度）。一体この利子なしローンがどのくらいやり取りされているかのデータを得られなかったので、どのくらいの規模で取引されているかは不明だけど、間違いなく銀行の原動力はこれ以外の投資部門だろう。・・・・とずらずらいろいろ説明したんですね。で、次のプレゼンターはコーラン、ハディースからいかに利子が悪か、という記述のある部分を引用し、こう書いてあるから、悪だ、神の意図の全体像は図りかねるが、ここにだめだとかいてあるからだめなんだ、利子のこの部分はいいとか理解できるとか、そういう次元の問題ではない、と繰り返してた・・・。　あー、私のプレゼン、やっぱり無意味だったなー、と実感。私は”他の視点を提供”しようとすることに固執し、彼女たちは”だめだからだめ”という視点を変えようとせず。利子は人を怠け者にする、利子は投資のリスクを負わないからだめだ、利子ありローンは生産活動を生まない、活性化させない、と言うのは主な論理。多重債務に苦しむ人や国があるのは知ってるし、何も労働をせず潤沢な資金を日々増やしてってる金持ちがいるのも知ってる。世の中金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧乏になる。不平等な世の中。利子が、利子だけがそんな世の中を作ってる？そうじゃないよね。・・・・っと利子の信者かのように利子ありの世界を擁護する私。なんで？こういう見方もある、という主張を曲げたくないから、わかってほしいから、そして相手の利子＝悪の図に納得すれば”負け”だと思うように意地になってるから。きっと利子＝善の人たちと議論すれば私は利子＝悪の例を沢山挙げて議論するんだろう。ただひとつ言えることは、世の中、ほとんどのことが白黒つけがたいもの。絶対こうだ、と言い切るときには、結構頑固にならなければいけない、と思われる。相手の言い分を理解しようと努め、自分の言い分と折り合いをつける、というのが理想的な議論の仕方だと思うけれど、宗教に関して言えば、悪は悪、善は善、で絶対、の世界で、”中庸”は通用しないのだろう。そして再び、宗教はニュートラルでいようとする自分を正当化する私。まったく客観的に物事を判断するのは本当に難しい。

  2005年12月18日

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• 利子は悪か？　イスラム教徒の見方

  今日のイスラムディスカッション、ふとした複線から利子について熱い議論が繰り広げられた。（仕掛け人はもちろんわたし）イスラムの教えではお金がお金を呼ぶ行為である利子は悪であり、利子で得られた収入は、ハラーム（非合法・禁止事項）となる。今日の彼らの論理は、利子はただ単に金持ちをより金持ちに、貧乏人をより貧乏にするだけだから、絶対的悪だ、というもの。経済を勉強する私、ついつい、ちょっとまった～、と議論をふっかけてしまった。”経済を勉強する人はみんな利子を”良いもの”と考えてるの？アッラハッラー”　みたいな発言にちょっとムカッときながらも、必死に利子の効用を知りうる限り説明してみた。・・・・結局全然わかってもらえなかった・・・。なので来週再びちゃんと文献を調べた上で、イスラミックバンキングと比較しつつリバイバル議論をするんですが・・・。イスラム教徒7名　対　私（ニュートラル？）1名の議論なんである意味しんどいんですが、がんばります。・・・ってきっと意味のない努力なんだろうけどな。自分の勉強という名目でがんばります。私の考える利子の効用・・・間違っていたら指摘してください。１．利子がなければお金を貸すインセンティブがなくなり、銀行にお金が集まらない＝借りるお金がないつまり、彼女たちはお金を貸し借りすることで貧富の差が広がる、というけれど、そもそも貸し借りが成立しなければ、貧乏人も金持ちも自分が稼いだお金＋遺産等その他の資産以上の消費も投資もできず、現状維持が続く。お金借りてビジネスして、借金を返しながら豊かになる、という道は閉ざされる。学生ローンも借りて勉強して将来それ以上稼いで返済、という道もなくなる。（利子なしで貸してくれる人が沢山いれば話は別ですが）もともと利子とは、名前は違えど”お金の価格”なわけで。銀行を通して取引すればそれだけ取引コストが生じるわけだし、貸す側のリスク、お金を現在手放すことによってより良い取引を逃すかもしれないリスク、人は現在の消費を将来の消費より好むという時間選好の要素、等目に見えないコストがかかってるわけですよ、お金を貸すことで。利子を払わずにお金を借りる、と言うことは、コストやリスクを貸し手側に押し付けて、自分だけそのお金の利益をこうむる、というのに等しいわけですよね。ただで何かをもらうのと一緒。レンタカーを借りればレンタカー代を払うのと一緒で、お金を借りたら、お金を借りた代を払うのは普通だと思うのですが。２．限られた初期財源で運営している団体が拡大するのを助ける学生ローンに利子をつければ、その利子でより多くの学生に将来資金を貸せる。もしくは、マイクロファイナンスのように、少人数がお金をプールし、ビジネスを始める人にプールしたお金を貸し、そのビジネスの成功者が利子うつけてそのファンドに返済することによって、将来借りれる人が増える、等々、いくらでも、貧しい人やチャンスが資金制約のために限られている人の助けになるような例はあると思うのですね。これらの例も、頭ごなしに、利子は悪だから、貧しい人もそれは受け取れないし、とにかくだめだ、と言われちゃいましたよ。利子、なんて善悪ではかたらないもの、だと私は思うのですね。世の中のほとんどの物事がそうであるように、使い方によっては善悪両方の面を持っている。でも投資はいいんですって。自分がじかに投資するか、どこかに自分のお金を預けて第三者が投資するかの違いじゃないか、と思うんですね。リスクがあってそれを自分が負うのはいいけど、利子は何もしなくても発生するものだから、だめ、だと。うーん。リスクとリターンが比例するのは当然で、利子は単にリスクフリー（でも貸すことはコストフリーではない）であるだけ、だと思うんですが。宗教に関わる事柄をロジカルに議論しようとする自分が間違っているのはよーくわかっているのですが、とことんみんなに責められ、ちょっと悔しかったので、ながながと書いてしまいました。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

  2005年12月11日

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• 災害や事故が起こるたびに

  考え込んでしまう。なぜそれらの事象が起こるのか。犠牲となった人たちはなぜそこで犠牲となったのか。先週末の勉強会でちょうど“人生において困難なことはすべてそれにどう対処するかを試されるテストである”といったようなことを話した。日常生活においての困難、レベルの話だったらすんなり納得がいく。まだ目の前が真っ暗になるほどの困難を経験したことがないから、ともいえるけど。それが大事故、大地震がわが身を襲って、家族や愛する人たちを一気に奪っていったら？それもテストなのか？きっとそうなのだろう。神に祈る。このひどい状況から救われますように、と。でも、その災害にあう、というのはおそらく神が私が生まれる前に決めていたこと、なのだろう。いつもここまで考えてきて混乱する。そしてさらに“死”が絶対的に“悪いものではない”、現世なんてジャッジメントデー後の世界に比べたら取るに足らないもの、といった考え方を聞くと、さらに混乱する。多くの人が犠牲になった。きっとそれは犠牲になった人たちの運命だったのだろう。なぜ、それらの人々があの場で犠牲にならざるを得なかったか、など、私が考えが及ばない次元で決定されていることなんだろう。残された人たちはその悲しみや困難をどのように乗り越えるか、の難しいテストを受けているのだろう。神の意図など私には理解できないことのほうが断然多い。自分が本当に困難に陥ったときに、これはテストなんだ、と神を信じて、運命をのろわず、前を向いて歩いていけるか。いける、と断言できない弱い自分がいる。“災害が起きたときに今回は被害にはあっていない私たちがどう行動するかもテストされているんだよ”と友達がいった。それはすっきりとこころに受け入れられる考え方だった。実際に“どう行動するか”と考え出すとまたつまずいている自分がいる。なさけない。・・・混乱した思考のメモでした・・・（注：あんたなんてその場にいたわけでも現場の悲しみを実際に体験したわけでもないでしょ、なにたわごと言ってるの！と不快になられた方、ごめんなさい。まだまだ思考が幼いのです。）

  2005年10月12日

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• Evil Eyeを信じますか？

  ラマザン3日目、昨日の反省？をもとに、今日は“水だけOK"Fastingをしてみました。もうこれは断食にはカウントされないですけど、気持ちだけってことで。水を飲むだけで全然影響が違いました。さてさて、ご存知の通り“青いガラスの目玉”、ナザールボンジュウは他人の“Evil　Eye"、邪悪な視線から守ってくれる、と信じられているもの。ナザールボンジュウそのものはイスラムが入ってくる前からトルコに入っていたものだと思われます。（ちょっとググッてみました。エジプトが起源で3000年前にアナトリアにやってきたとか・・・。）イスラムは偶像崇拝を禁じているので、イスラムが入ってくる前にしっかり土着の文化として広がっていた、と考えてよいかと思います。ナザールボンジュウとは関係なしに、Evil Eye、邪悪な視線に関してはコーランに書いてあるそうです。そういったものがあるから気をつけるように、と。彼はこのナザールを心から信じてて恐れています。以前からそうだったんですが、これから書く出来事が起こってから特に・・・。彼が足を怪我した（ふくらはぎあたりの筋肉が裂けて1ヶ月ほど普通に歩けなかった）と以前に書きましたが、彼いわく、それが起こる前日に彼はジムにいました。いつもジムにいる彼の知り合いの学生とジムでのWork-outのプランについて話していたときに、その学生が、ふくらはぎあたりの筋肉も鍛えたほうがいいんじゃない？って提案した時に、彼はふくらはぎを見せて（結構そこら辺はごっついんですなぜか）、こんなに筋肉あるしいいよ、って言ったらしいんですね。そしたら次の日、ピキーンと裂けたわけです。おそろしや、ナザール（彼いわく）。また別の話。この夏、彼のお父さんが脳梗塞で倒れる前日のこと。近くに住む知り合いの人が家に遊びに来ていて、健康に関する話になったそうな。その人は（もうお年寄り）こんな病気をした、だの、いまこんなに沢山薬をのまなくてはいけない、だのと話していたそうな。彼のお父さん、それを聞いて、“私はとっても健康で、薬もひとつも飲んでない”って言ったらしいんですね。そしたら次の日、脳梗塞で倒れて入院・・・。なにか悪いことがあって、あとで考えてみたら、ああいったのが悪かったのかも、とかあの状況であの人からのナザールだったかも、とかいろいろ後付することももちろん可能だと思うんですが、この2つの出来事、タイミングも両方すぐ翌日、となんだかちょっとEvil　Eyeを信じる気になってしまいます。そんなことがあって以来、彼と私は自分たちのいいこと、他の人のいいことを話す際は必ず、絶対，“マッシャッラー”（アラビア語で、神が邪視からあなたをお守りしますように、とか、神のご加護がありますように、とか言う意味だと理解しています）と言うようになりました。うらやましい、という気持ちがそういったエネルギーに変換されていくのでしょうか。別にNazarを発する人が常に悪い人というわけではなく（わざとき強力なNazarを発しようとする人もいると思いますが）、おそらく（本当にそういうエネルギーが存在するとしたら）誰もが日々の生活の中で普通に発しているものなんじゃないかなあ、と思います。みなさんはEvil　Eyeのエネルギーを信じますか？

  2005年10月08日

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• もう挫折？ラマザン2日目

  ラマザン2日目、終わりました。昨日のハッピーモードとはうって変わって今日は散々。まず5時くらいからもう集中力が全然なくなり、研究もはかどらず、ちょっと何かを取りに席をたった瞬間に何をするんだったかを忘れ、というのを何度も繰り返し、おー、生産性のドラマティックな降下、と感心し。そうこうしてるうちに、だんだん眩暈がしてきて、どーーーんと疲れを感じ。そんな身体的疲れを反映し、精神的にも“なんでわざわざ自分からこんな“不健康”なめにあうようなことをしてるんだろう？”とすんごく悲しくなってきて、彼に“ラマザンなんてすんごく健康に悪いと思うよ。”といろいろあげつらってあたり。（ごめんよー、君はいつも私のムーディーモードの犠牲者だねえ）なぜだかよくわからないけどすごく落ち込みました。ひとつにはわざわざ自分で自分の体調を悪くしてること。そしてもうひとつには普通にやっている人がいるのに自分は気持ちよくやれないこと。（負けず嫌いなんです、むかしっから・・・）精神的にもクリーンに穏やかに過ごさなきゃいけないはずなのに、もういろいろ言いまくって、今日のFastingはすっかり無効、なかんじ。意味ないじゃんねえ・・・せっかくやってもこんなんじゃ。7時過ぎまで待って食事をしたら、体の動きが驚くほど変わったのにはびっくり。ほんとにロボットが“ね･ん･りょー・ぶ・そ・・・く・・・”っていって止まりそうな状況から、一気に燃料を追加されてそれを全身で消化し始める感じ。食べ物や飲み物って1日にXだけ摂らなきゃいけないといっても、いっぺんに摂るのと数回に分けて摂るのとでは、作用が違ってくるわけですよ、普通に考えると。ただたんに量だけとったからいいってもんじゃないでしょ、やっぱり。食べたら眩暈はなおったけど、今度は頭痛が始まりました・・・。もうかれこれ6時間ほど続いてます。ラマザンの最初は体調壊す人が多い、でもだんだん慣れてくっていうけれど、やはりラマザンが普通にある文化で育ってこなかった私には、わざわざ体調を悪くするようなこと（普段からそんなに健康的な生活をしてないしなあ）を自らするって、抵抗があります。それだけ信仰がうすいのだろうけど。ただお腹のすきをがまんするだけならばいいけれど、こんなに疲労感、眩暈、頭痛と続くと、ちょっと考えてしまいます。生産性は断然落ちます。食べる前も食べたあとも。ラマダンを普通にしている人たちはラマダンは健康にいい、って口をそろえて言います。どんな風に健康にいいんでしょう？ちょっと調べてみると、まず一番にあげられているのが太り気味な人、普段から食べすぎ、脂っこいものばかり食べてる人、等、が食を見直し、体重をコントロールする、ということ。別に普段から脂っこいものは食べてないし、肥満でもないから、このメリットはあてはまらない。次にあげられてるのが血糖値、血中コレステロールを下げる、というもの。それらの値が高い人にはいいかもしれませんが、下げればいいって物じゃなくって、低すぎればそれはそれで問題がありますよね。なんでも1994年にカサブランカで第一回の国際会議"Health and Ramadan"がひらかれ、健康に良い影響、そして悪い影響がレポートされたようです。どんな論文があったのか興味のあるとこです。“ラマザンと健康”でサーチしてたら、ピルを飲んでる女性の脳血栓症がラマザン中に増える、という記事を見つけました。ようは断食中脱水症状になりやすく、その影響とピルとの相互作用で血栓ができやすくなるというんですね。毎年断食していてもなんの影響もないよ、逆に健康にいいんだよ、というひとたちに意見する気はこれっぽっちもありません。が、自分自身は癌のこともあるしピルのこともあるし、体への影響をもっと調べてから取り組むべきだと思いました。というわけで、少なくともこの頭痛がよくなるまではしばらく断食中断です。あっというまにくじけました～。

  2005年10月07日

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• ラマザンマジック

  ラマザン初日。無事に終わりました。午後5時くらいにすんごくおなかがすいてきて、あー、あと一時間、となぜか6時過ぎには終わると勘違いしていた私・・・。昨日ここに終わり時間も書いたのにさ。5時半くらいになって、あ・・あと1時間半もある、と気づいた瞬間に、心の中の悪魔が“もーいーじゃーん、食べちゃえ食べちゃえ。世の中みーんな普通に食べてるじゃーん”とささやき、くじけそうになりましたが、何とか乗り切りました。スターバックスが付属してる本屋で勉強してたのも悪かったといえば悪かったんですが。ようは、集中力の問題だということに気づきました。空腹だと集中力が足りなくなる、ってのは事実だと思いますが、逆にすごく集中してると空腹も感じなくなるんですね。子供がおなかすいてるのも忘れて遊びまわる、ってのに似てます。くじけそうになった次の瞬間くらいに、“お、これは面白い結果が出た”、と意識が“胃”から“推定していた結果”へとそれたらそのあとは大丈夫でした。無意識のうちにいろんな煩悩に支配されているんだなあ、と気づいた瞬間でもありました。一番きつかったのはのどの渇き。夜中に食べたスープがどうも塩辛かったらしく、寝てる間中、のどか沸いた･･･と思い何度か目が覚め、起きてからものどの渇きが癒せない。食べないのは胃を休めるとか、いい面もある気もするけど、水分を取らないのはいいことではないと思います。砂漠で生きてる人の気持ちはわかりそうですけど・・・。水に感謝する、ってのもあるかなあ。まあ、今日は朝まで起きてて食べて昼まで寝てたんで、実質半日しかファスティングしてないので、ちょっとチーターですが・・・。今日はこれを書き終えたら寝て、朝食べる時間に起きて、そのままおきてるフル断食をしてみたいと思います。いろいろ実験してみるのもおもしろいかも。耐えられるかな？さてさて、ラマザンマジックなのか今日はなんだか良い日でした。まずは親友から元気のでるメールをもらい、私もしっかりやるぞ、とにっこり。出たセミナーは面白くって勉強になり。ちょっと足をのばしてずっとほしかったマウス（PCのね）を買いに行き、気に入ったのを買えました。（2年くらいトレンドから遅れてますが、光学式のマウスってスムーズでいいですね。ワイアレスを買ってなかなか快適です。）早朝食用の缶スープやシリアル等を買い込み、ついでにウエディングの雑誌でドレスをチェック、とかして、うちに着いたら、すでにMaghribは30分も過ぎてました。夕飯を食べほっと一息してるとこに、もう何ヶ月も話していなかったフロリダにいる先輩から電話があって。久しぶりにいろいろ話して楽しかった！そしてたった今、シカゴに引っ越した友達（こちらもしばらく話してなかったなあ）からとってもあたたかいメールをもらって、心もほこほこに。今日はなんだか春見たいな陽気だったし、なんだか全体的にハッピーモードでした。ラマザンマジック、このままずんずん続いてくれるといいなあ。

  2005年10月06日

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• きたるラマザン

  いろんなページでラマザンの話題で盛り上がっていますね。今年のラマザンなかなか辛そうです。ここ時間でFajr（断食開始）が午前6時ちょっとすぎ、Maghrib（食べ始めていい時間）が午後7時ちょっとすぎです。12時間以上あります。今月30日には冬時間に戻るもで少しは楽になりますが、それでも大変そうです。来年はもっともっとずーーーっときつそうです。タイミング的に結婚式終わって２週間くらい経つとやってくる計算になります。トルコの生活になれーの、新しい職場になれーのとしてるうちにタフなラマザンがやってくるというわけです。来年のラマザンを迎えるまでの1年弱の間に、私の人生、大きな転換期を向かえる予定です。それらがスムーズに行くように、願掛け（ってそういうものでは本来ないのですが）の意味も含めて今年、ちょっと断食に挑戦してみようと思ってます。・・・というわけで、ただいま早朝のお食事中・・・。シリアルと缶スープというなんともおなかにたまらなさそうなメニュー。でもこの時間にそんなにヘビーなものは食べれません、わたし。最近再び超夜型なんで、いままでおきてて、食べて、寝る、というなんとも健康に悪そうな生活です。もし明日ちゃんと決行できなかったらただ単に1日４食食べて終わった・・・と、ラマザン本来の意味とは正反対のことをやらかすことになります。毎年思うのですが、本来、“正式”な断食の仕方ってどういうものなんでしょうか。（一度聞いた気がするけどわすれてしまった・・・）Fajr前に食べれるだけ食べ、Maghrib後に盛大に食べる、ってのもちょっと違う気もしますよね。まあ、過去に１日しか断食したことのない私がつべこべ言うのもフェアじゃないと思うので、何日か体験した上で再び書いてみたいと思います。

  2005年10月05日

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• カンディニズ　ムバーレック　オルスン

  昨日の夜は例によってトルコ人友人たちに誘われイスラムの特別な夜・カンディの集まりに行ってきた。こっちにもどってくると私の生活の宗教色がトルコにいるときより断然強くなるのがいつもおもしろい。とっても環境に左右されやすい私。カンディの夜は今までの自分の人生の振り返り、反省し、おかした“Sin"の許しをこうお祈りをすれば許され、そしてそのお祈りによって次の1年、どういった“運命”が待っているかが書きかえられ得る、というもの。（私の理解では・・・。間違っていたらご指摘ください）バイラムのときのように大勢のトルコ人女性とその子供たちが集まり、食事から始まった。サラダ、2種類のキョフテ、ピーマンのドルマ、ピラウ　などから始まりバクラバなどデザートまで。その後コーランから2章分のレシテーションがあり、トルコ語でのお祈り。預言者たちをたたえる詩のビデオ上映。いままでいった中で一番宗教色が濃い内容だったな。というかいままでもみんなこうやって集まっていたけれど、きっと“まだ準備ができていない”私が誘われなかったのだろう。今まで、こういった集まりでお祈りの言葉が唱えられているとき、みんなは手のひらを上にしてそれぞれ聞くのだけど、私はそれはできないでいた。それは“私の信じるもの”ではなかったから。同じことは以前教会に行ったときもそうだった。教会に行くのは好きだったし、お説教を聞くこと、自分自身を振り返る機会を持つことは好きだった。だけどひざまずいてのお祈りはしなかった。“いろんな宗教から学びたいしRespectするけれど、それとそれを“自分の信じるもの”とするのはちょっと次元が違う問題だった、私にとって。でも、今回はスカーフを被り、手のひらを上にしてコーランの響きに聞き入った。1年くらいかけてゆっくりゆっくり自分のなかで学んできたことがスムースに消化されてきたってことかもしれない。今が人生の転機というか次のステップへの準備期間であることもあるけれど、自分自身を振り返り、自分の思考や行動を省み、反省し、謙虚になる機械がある、それをつくる、ということがとっても大事なことだと感じる。自分が持っているもの（健康な家族、大事な友達、自分がやりたいことができるこの環境　など）にあらてめて感謝し、それらが“偶然そこにただ漠然とある”ものではないことを認識する。私にとっての宗教に名前は必要はない。イスラム、とかキリスト教とか仏教とか。よって神の名前も必要ない。人から私の“宗教度”を図られる必要もない。いろんなことに感謝し、謙虚になり、そして自分に与えられた時間を無駄にせずしっかりやるべきことをやる、私にとってはそれが基本軸かな。集まりを終えての帰路。秋の夜空の高いところにぽっかりと浮かぶきれいな満月を見た。なんだかとっても神秘的だった。

  2005年09月19日

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• 映画：OSAMA

  食料品を買い込みにスーパーに行く途中に久しぶりにビデオショップに寄った。いくつか借りたけど、その中でももっともヘビーだった“OSAMA”について、少し書いてみたい。タリバン政権下で虐げられる女性がテーマ。イスラムが良いように政治的に使われている典型的な例。とてつもなく非人道的なことをしたあとに、神をたたえる言葉を叫ぶ。耳をふさぎたくなるような光景が続く。夫同伴でないと外出できない女性たち。度重なる戦争で生まれた多くの未亡人たちはよって外出ができない。働けない。程度の差はあれ、似たような状況の女性たちはアフガンでなくても存在するのだろう。いま、この瞬間にも。ブッシュの介入後どのくらい状況が変わったのかわからない（劇的に改善されたと願いたいけれど）からどこまでが過去でどこまでが今も続いていることなのかわからないけれど、あまりにも状況を知らなさすぎた自分に愕然とした。ニュースにもならずわけのわからない理由で殺されていった人たちを思って祈らずにはいられなくなった。“Love　Actually”という人間の優しさや素敵な心を見せてくれて、あー、やっぱり人生っていいな、人間ってとっても優しくなれるものなんだなー、って思わせてくれる映画を見たあとに見たから、ギャップが苦しかった。人間ってここまで残酷になれるのか。そしてここまでおびえて生きることを強いられる状況を生み出すのか、と。アフリカで紛争や飢餓が常に起こっていたり、テロが起こったり。憎しみや苦しみであふれているように見える。逆に、ちょっとした優しさに、人生やっぱり素敵だな、って思える。そして限りなく優しくもなれる。人間ってあっち側にもこっち側にも、割りと極端にも環境が許せば簡単に転ぶ気がする。そして意思に反して転ばざるを得ない状況も作り出される。“無知の知”とはよく言ったもの。まずは何を知らないかを知ろうとしよう、と思った。

  2005年07月30日

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• テロとイスラム

  引き続きイスラム論。イスラムとテロリズムについて。イスラムって本当はとっても平和的な宗教なんですよね。最近いろんなところでテロが起こって、ああいう無差別なテロは本当に許せないんですが、ニュースを見てると、必ずイスラムが強調されています。改めて強調する必要もないと思いますが、イスラムはテロを全然支持しません。自殺は大罪だし（だから自爆なんて許されるわけはない）、また、“地上で悪を働いたという理由もなく人を殺す者は、全人類を殺したのと同じである”とコーランに書かれているように、無差別テロなんてとんでもないわけです。“ジハード（聖戦）”が引き合いに出されて、ほら、イスラムはこういったことを正当化している、（＝テロを正当化している）と議論されることがありますが、それも間違った議論。ジハードって２つ種類があって、１つ目は戦争状態で行われる、生命・理性・財産・家族・宗教が危険にさらされたときのみ、応戦（自分から戦いを始めるもの禁じられている）するもの。これもかなりいろんな制約がついてます。憎しみで人を殺してはならない（復讐は認められていない）など。２つ目は自分自身の中での精神的な戦い。いかに良いムスリムになれるか、良い人間になれるか、という自分自身との戦い。テロが戦争状態でない国で、兵士ではない、罪のない人たちにむかって行われている現状見ても、それだけでイスラムの教えに大きく反してることがわかります。情報があふれている今日、情報を得ることは簡単だけど、正しい情報を得ることは案外難しいもんだな、と実感。いろいろサイトを探してみるとイスラム批判のサイトも良く見つかる。でも、そこでコーランの一節をあげて批判しているものの多くは、その前後の文脈をまったく無視して、いいように解釈して、そして批判しているものが多い。なるべく“中立”な文献はないだろうか、と探すけど、イスラムのサイトはイスラム擁護、アンチイスラムのサイトはひたすら批判、とどうも客観的なものを見つけるのは難しい。宗教に関して１００％客観的になるのは無理なんじゃない？って言われたけど、そうなのかもしれない。私もできる限り、客観的にイスラムを見たいと思っているけれど、勉強して、イスラム教徒の友達と時間を過ごすにつれ、（環境に影響されやすい私は）どんどん考え方が微調整されていっているのがわかる。納得した上で受け入れていっているから、そして、その過程で私は成長できてる、と思うから、それはそれでいいんだけど、客観的に私の言っていることが、“ああ、だって彼女はイスラムに傾いてるからね”と判断されるのは悲しい。イスラムに良いように解釈してる、と思われるのが。世界のあらゆる宗教に対して偏見を持たずに、それぞれの考え方を尊重してできる限り客観的であろう、としていた私だけど、ひとつの宗教に傾く、ということが若干その原則に反する結果になっていっているのがすこし自分のなかで悲しいのかもしれない。うーん、世の中、いろいろな多様性があって、難しいけど、素敵ですね。

  2005年07月25日

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• 女性とイスラム

  昨日のディスカッションは預言者モハンマドの生きかた、主に女性・妻たち・子供たちとの接し方についてだった。それから発展して女性とイスラム、という話題に自然になった。イスラムっていろんな面でいろいろ誤解されていますよね。その最たるものが“女性とイスラム”、そして“テロリズムとイスラム”。“イスラム教において女性は抑圧されている。スカーフを被せられ、夏の暑いときでも長袖、長い丈の服を着せられ（旦那の命令で）、女性の権利も全然保障されていない。”といったようなことをよく耳にします。実際、スカーフを被っている友達も、大学やいろんな場所で、そういったことを聞かれるようです。まず、スカーフや全身を覆う格好は彼女たちが好んで、したくてしている格好であって、誰も強制したりはしていない、ということ。彼女たちにとってその覆いを取ることは私たちが服を脱いでしまうくらい“恥ずかしい”ことである、ということ。そして、実際、夏、暑いからといって肌の露出が多い服を着ることが必ずしも、涼しく過ごせる、というものではなく、風通しのよい長袖の服を着るほうが涼しく感じること、肌を守ること、と、いろいろ合理的な理由があるんですね。それを勝手な想像で，“ああいう格好させれれている＝かわいそう＝抑圧されてる”というのは、ある意味傲慢な、現実を無視した、議論なわけです。宗教と土着の文化が混ざり合うのはどこでもよくあることですが、イスラムの場合はそれが顕著なよう。そしてそれがもとに誤解されている。例えば、中東の多くの国で女性の権利が実際に制限されていますよね。でもその多くは、彼らの文化であって、イスラムがそう命じているわけではないんですよ。イスラムでは女性と男性の権利は平等。（細かいところで、これは？っておもうことがあるのでそれは来週の議論材料）男性が女性に女性の意思に反することをさせることは禁じられているし、以下の１２の権利も保障されています。１．教育を受ける権利・義務　（イスラムは教育に本当に重きをおきます）２．自分自身の財産を持つ権利　３．働き、お金を稼ぐ権利（それが必要であったり、そうしたかった場合）４．等しい行為に対して平等に報酬を受ける権利（訳に自信なし・・・Equality of reward for equal deeds)５．自分の意見を表現する権利とそれに耳を傾けられる権利６．配偶者から必要なものすべてとそれ以上のものを提供される権利７．結婚とそれにかかわる事柄を交渉する権利８．離婚を配偶者から得る権利、たとえその理由がただ単に配偶者にもうがまんがならない、という理由であっても。９．自分の金銭を自分で維持する権利１０．配偶者から性的満足を得る権利１１．離婚のあと子供の監督権（養育権？）を得る権利１２．喜びを与えない結婚を拒否する権利こう見てみると、イスラム諸国で認めらていないような権利もしっかりイスラムは認めているわけです。かなり女性が守られていますよねえ・・・これを見ると。結婚する前に結婚相手と会って相手を良く知る、って言うことも薦められていることだとか。コンサバな土地ではこれはとんでもない！って感じですが、それは文化に起因するものであって、イスラムではない。イスラム教徒が皆、本当のイスラムの教えを実行できているわけでないから、（というかすべて守れている人のほうがかなり少ない）、そして、宗教は文化と密接に絡み合っているから、彼らの行動＝イスラムの教えと考えることはかなり危険。イスラム教徒の間違った行いを見て、イスラム自体に幻滅することは間違っていること、なぜなら、その間違った行いは結局間違いであって、イスラムの教えではないから。それにしても、欧米のイスラムに関するネガティブなプロパガンダの影響はすごいですね。私も含めて、誤解していた人はかなり多いと思います。イスラムのことを何にも知らなくっても、ネガティブなイメージをもっている・いた。メディアの戦略にまんまとのらないように気をつける必要がありますね、何事に関しても。

  2005年07月25日

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• イスラム運命論再考

  7月11日の日記に書いた運命論についての記述に間違えがあることが判明したので今日の日記で訂正します。イスラム教関係者の皆様、大変失礼しました。今日のディスカッションで判明した第一の大きな修正すべき点。“運命は神によって生まれたときにすべて決定されている”これは間違いです。いつ生まれるか、いつ死ぬか、いつ子供を生むか、子供の性別は等、大きい節目節目は予め“決定されている”。だけど、その合い間合い間は人間の自由意志で決定されていき、人生はある一定の“世の中のルール”に従って進んでいく。その“世の中のルール”とは因果応報、人生で良いこと・悪いこと、起こることすべてになんらかの意味・原因がある、人にした良いこと（悪いこと）は自分にかえってくる、というもの。だから、ある選択をすることはそうすると予め決められていたわけではなく、自分の自由意志で決定した、そしてその選択は自分のその後の人生に大なり小なり影響する大事な決定である、という。（11日の日記からすると随分正反対な議論ですが・・・1週間分無知だった私の議論だったと言うことでお許しください）俄然自分の人生に対して責任感が生まれますね、これのほうが。クローンに関してはやはり“悪”であろう、と。特に人間をクローンすることは。でも神がそれの発生を許すと言うことは、それからなにか人類が学ぶべきことがある、ということだろう。悪く使うのも良く使うのも人間の自由意志しだい。核技術もしかり。余談：飛行機に乗ってアジア側からヨーロッパ側へとメッカの上空を越えて旅をしたとします。アジアからメッカまでは進行方向、メッカからヨーロッパまでは進行方向とは逆に向かってお祈りをするのか？（こんなおばかな質問をするのは私しかいません・・・このグループで）答え：ちがうらしい。これも事細かにどこからどこに旅する場合、と決まっているそうな。うーん、奥が深い。

  2005年07月18日

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• サイクリング・イスラム運命論

  日曜日に早起きしたので朝から川沿いのサイクリングロードを走ってきました。一度住宅地に入るんですが、それ以外はまっ平なので、いくら走っても全然疲れません。スピードをそれなりに出そうとすれば疲れるんですが、朝早かったこともあってまだ風が冷たく、耳が痛くなったのでそうスピードも出せず。のんびり片道40分くらい北上してきました。この間花火を見た広場の先にはもうひとつ野球ができる広場があって、さらにいくとフットボール場を発見。いったん橋を渡って川の反対岸へと続くトレイルに入るとそこはもう緑の木々の間を一直線、片側に川、反対側にハイウエイが続きます。どこまで続いてるのかかなり興味がありますが、まだ終わりは見えず。あまり変化がなく退屈になったので折り返してきました。今度は南に向かってみようかなー。午後からはいつものイスラム勉強会。最近は気候がいいので大抵どこかの公園まで繰出し、ピクニックしながらのディスカッション。緑に囲まれ、よく手入れされた芝生に座って、のーんびりした時間を楽しみます。この公園もかなり広く、いろいろなセクションに分かれていて、それぞれのテーマごとの花々やハーブが植わっていました。ちょっとわかりにくい入り口を入っていくと“秘密の花園”があって、良い具合に朽ちたレンガ造りの建物の形跡、ライオンの口から水が流れ出ている、といったようなアレンジになっていたり、とっても素敵でした。＊＊＊ディスカッションのテーマは前回に引き続き今回も“運命”について。運命論については昔からとても興味があって、昔は“運命は自分の手で切り開くもの”だと思っていたし、“運命は変えられない”って聞くと思いっきり反発していました。目の前にある一つ一つの物事を選択するにつれてあらたな道が目の前に開かれると思っていました。イスラムでは生まれてときにすでに死ぬまでその人がするだろうすべてのことが記録として書かれているということです。それとは別に、肩に載っているエンジェルが実際に生きた記録を逐次記録しています。予め書かれていた“運命”と天使によって記録されたものはぴったりと一致する、というのが大まかな説明。神がすべてを知っている、というのは納得します。だから“運命を変える”ということはありえないわけです。だって神は人間が“運命を変えるようなことをする”ことをもうすでに知っていて、それは最初の“運命の記録”に書かれているから。ただいまだにすっきり腑に落ちないのが運命と人間の持つ自由意志の関係。神は人間が自由に自分の意思決定をすることを許した。だったら最初に書かれる“運命”にそれが含まれているなら、全然“自由意志”ではないんじゃないか、と思うわけです。ただ、最初の記録が“全部予めわかっている”というものなら問題ないです。神が“すべてお見通し”ということと“すべてを予め決めている”というのは２つのちがうことですよね。1つ目はただ事実を知っている、と言うことであって、２つ目の自らすべての人の運命を予め決めている、と言うのとはあきらかに違う。でもおそらく（ここは今度ちゃんと確認しなきゃですが）神は予め運命を全部自ら決めてるんですよね、イスラム的には。注：（7・17　間違い判明）ただこの事実を知ったからって、生き方は変わらないです。だってその予め書かれた“運命”を私は知らないし、もうそれが予め決められていたことだとしても、私は私なりに選択をして（と少なくとも私は信じて）生きていくわけで。運命は決まっているからって自暴自棄になって何の努力もしない選択をしたとしても、そのことはすでに最初からある“運命の記録”に書かれているわけであって。なんだか頭がぐちゃぐちゃしてきちゃいますが。イスラムをこういう友達とのディスカッション形式で学ぶと、それぞれの人生への姿勢なんかが織り交ざった宗教を学べるので、実に身近に感じれてわかりやすく、なるほどー、とパズルがぱちんぱちんとはまるような感覚に良く襲われます。ジャッジメントの日には天使によって記録された自分の記録を自分で読み上げるそうな。おまけに、自分の体のいろんなパーツ、手・足等から内臓までがどのように使われたか（こんないいことに使われた、こんな悪いことに使われた）を口々に述べるそうな。ちょっとおもしろい。自分のどこがどんな風に不満を述べるかなーなんて想像してみたりして。悪いことはできないなー。すべては神から贈られてたものだ、と彼女たちはことあるごとに言います。確かに彼女たちが言うように、誰として自分の手なら手、目なら目を自分で“作成”したひとはいませんよね。人間の体だけじゃなくって、世の中にあるすべてのものが。色とりどりの花々、いろんなタイプの生き物などなど、本当に小さな単位（種、精子と卵など）から大きくて複雑なものが生まれる。たしかにそうだよなーって素直に思ってしまいます。医療や科学が発展しても人間の機能をそっくりそのまま再現するのは本当に難しい。クローン技術などが神を冒涜する行為だって宗教団体はクレームするけど、それもすべて神のシナリオに予め書かれていたもののはずだよなあ、なんて思ってしまいます。私の理解がどこかで間違ってるのかなあ？（追記：7・17参照）イスラムって学べば学ぶほどいろんなことに対して謙虚にさせてくれる気がします。いろんな当たり前だと思っていたことにもっと感謝して、丁寧に丁寧に生きていかなきゃなって、思うようになります。

  2005年07月11日

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• 時間について

  今日のイスラム勉強会は天気も良かったので公園のピクニックテーブルで行われた。朝食のメニューはオリーブ入りポアチャ、サルチャ(トマト、ホットペッパー）入りパン、ポテト入りボレッキと牛ひき肉がのったピデ。それとチャイ。炭水化物系が多かったけど、おかげでおなかいっぱい。おいしかった！今日こそは早起きして何か作ろうと材料も買ってきたのに結局起きられず断念。またもフリーライドしてしまいました。ごめんなさい。来週こそはつくるぞ。今日の参加者は6人プラス2人の赤ちゃん。いつものようににぎやかだった。今日のお題は“時間”について。精神論ではなくって物理の視点からの時間には始まりがあると言う証明、時間の速さと重力との関係、その視点からこの世の始まり、あの世の始まり、天使の時間、人間の時間、等々を解釈して議論した。ビックバン以降このユニバースが拡張を続けているのは有名な事実だけど、私たちが住む太陽系そのものは拡張してないとか。たしかに年々太陽が遠くなっていったら困りますよねえ。私は風船に点を書いてから膨らませたら、書かれた点も拡張するじゃない、だから“外側”だけ拡張して自分たちのいる点が拡張しないのは変だと思っていたんだけど、イメージとしては、風船の中に小さい風船がさらに沢山入っていて、その小さい風船の大きさは大きい風船がさらに膨らもうとも変わらないと言うものらしい。おもしろい。重力が大きいほど時間の進みが早い・・・のか？この辺で混乱。宇宙船で旅に出て5年間地球から光速に近い速さで遠ざかって、5年間折り返して地球に戻ってきたら地球上では70年過ぎてる、ってことは地球にいるより、光速で宇宙空間を旅してるほうが時間の進みが速いわけだから、それであってるのか。ということは、ビックバンの直前の物体では、無限に速い速度で時間が流れていたってこと？今もユニバースが初期の密度のまま拡張を続けてるとしたら、時間の流れは徐々にゆっくりになっているってこと？でも、太陽系の密度は変わってないから太陽系が確立されてからは同じ速度で時間は流れているってこと？でも重力が6分の１の月に住んだら地球に住むよりゆっくり時間が流れるってこと？と言うことは同じ太陽系の中でも時間の流れる速度が違うと言うこと？なんだかよくわからなくなってきました。そのうちゆっくり調べてみよっと。話はその流れから、ユニバースがあるときを境に収束し始め、で、終末がやってくるという展開に。でも最後の方は時間がなくってカバーできなかったから、なんだか物理の授業みたいなディスカッションでした。おもしろかった！(物理なんて高校1年生以来やってないし、超が付くほど苦手だったけど、こういうお話は大好き）時間は存在するのか、っていうのも面白いテーマだった。未来はまだ存在してなくって、過去は過去のもの。現在のみが存在するけど、現在と言う時間の長さは０で、現在は単に過去の始まりだとか。だって、いま！って言った瞬間にその時間は過去だもんね。時間にしても宗教にしても、目に見えないものを議論するのは面白いけど難しい。

  2005年05月29日

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• トルコとここでのイスラム考察

  今日はトルコ語の授業にいって、それからコモンズのクラスに行った。トルコ語のH先生が今週の水曜日から夏いっぱい！トルコに帰るため水曜日に期末試験がある。今日はひとつ新しい文法ー受動態といままでのおさらいだった。いつもより早く片付いたので、H先生、ここ生まれだけど両親トルコ人のBさんと私で少しおしゃべり。昨日トルコ学生連盟の選挙があったらしくその話題になった。H先生の最初の懸念はコンサバイスラム学生組が勝ったか負けたか。トルコ本国でもそうだけど、敬虔・コンサバイスラム教徒　対　イスラム教徒だけどモダンな考え方をする派　（たまに宗教の話をするなんて恥、豚肉だってたべちゃうみたいなグループも存在）の２極に大まかに別れている気がする。お互いの側がお互いの側をあんまり良く思っていないのがいろんな場面で伝わってきたりする（もちろん私の限られた経験の中からの話です）。それはここにもそのまま持ち越されてて、私は、どっちの側の人間と一緒にいるかで言動を結構調整する。私はどっちの側にいても別にいい友達ばかりだし楽しく過ごせるのだけど、相手側についてあんまり良く思っていない雰囲気が伝わってくると居心地がたいそう悪い。勉強会をやってるグループはコンサバ組。私はどちらかというと彼女たちと一緒にいるほうが居心地がいい。お互いを本当に思いやって、助け合って、コーランの教えに従って誠実に生きてる。（もちろんモダン組みがそうではないという意味ではありません。）一度別の友達にあのグループはあなたをムスリムに改宗しようとしてるから気をつけて、と忠告されたことがある。いろいろ考えたけど人間という尺度で測って彼女たちが好きだから普通にそのままのお付き合いをしてる。昨日実際に一般的な話として彼女たちにそういう意図があるのか聞いてみた。答えに納得したからこれからも彼女たちとの付き合いはずっと続いていくと思う。話は選挙に戻って。結局コンサバ組みではない派（？）が選挙に勝ってH先生も知ってる良い人たちが役職に選ばれたとか。ただ、広報担当の子が女性で、その役は彼女しか候補がいなかったので信任投票だったけど、どうもコンサバ組みは彼女が女だという理由で空欄で投票したとか。これは彼らに直接理由を聞いたわけではないからほかに理由があるのかもしれないけど、もしこれが本当だとしたらいただけない。しかも彼らは友達だ。イスラムを勉強してて、周りのムスリムを参考にすると混乱することが多い。敬虔なムスリマ（お祈りも５回してヒジャブかぶってる）がそうでないムスリマを下に見てたり、とにかく人を自分の価値基準でランク付けし批判する、ゴシップする、等々、イスラムでは禁じられてることをしているケースが多く見受けられる。はっきり言って人を平気で傷つけるようなことが言える人が他の人を良いムスリマではないと非難する資格なんて全然ないと私は考えるわけで。H先生いわく、キャンパスでただでトルコ語を教えるグループがあって、そのグループはトルコへの旅も安く提供する。でも彼らは単なる学生グループ。航空券さえ払えばトルコ国内の旅費(１０日間）はただ、というのはどこかに財源があるということ。彼女はそのグループはおいしい話をだしに学生をイスラム教徒にしようとたくらんでいるのではないか、と推測する。Bさんがアラブ人と話していてトルコには独自の文明も文化も伝統もない、すべてアラブ文化からやってきたものだ、と言われて頭に来たって、と言う話から、H先生のトルコ人の発祥から移住の歴史のお話になった。なんか普通に友達として付き合って、裏情報や実際のたくらみ（？）には気づかないで過ごすのが幸せかもしれない、なんて思ってしまった一日でした。歴史って同じ事柄でもあちらからとこちらから見たのでは全然違う事象に見える。ただひとつ正しい歴史認識なんてあまりない気もする。私の今の環境だとトルコサイドに立った情報が多いから、自分なりにちゃんと違うサイド側の言い分や見方も勉強しなくちゃな、と思う。キプロスの件とか、アルメニアの件とか。注：今日書いた話は私の限られた経験の中からなんの裏づけになる情報を検索することもなしに書いた完全に個人的な考え・感想・思い込みです。私の認識に大きな誤りがあると思われた方、つけたし修正したほうがいいと思われた方、気軽にコメントをいただけたらありがたいです。

  2005年05月24日

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• イスラム勉強会

  昨日沢山寝たせいか6時ごろに目が覚める。しばらくリーディング。朝食会も兼ねたイスラム教勉強会は10時30分から始まる。大体6－7人くらいが集まってまずみんなで持ち寄ったものを食べる。ここでは唯一のトルコ朝食が食べられる機会。みんな料理が本当にうまくって、毎週焼きたてのパンやおいしいサラダがオリーブ、チーズ、トマトなんかとともに食べられる。もちろんチャイは必須。みんなで日曜日の朝、朝食を共にするのはなんだかリッチな気分でとっても気にいってる。生のトルコ語を聞くいい機会でもある。英語とトルコ語と程よく混ざっていい感じ。そして自分のトルコ語はまだまだということを思い知らされる機会でもある。トルコ語の授業中は何の問題もなくやれるけど、やっぱり普通の速度の会話を聞き取るにはまだまだだな。イスラム教の勉強会はかれこれ4ヶ月くらい前に始まったもので、主にトルコ人の友達プラス私。たまにアメリカ人ムスリマやインドのシーク教の人やヒンズー教の人が加わったりするけど、大抵このメンバー。ほぼみんなPh.Dの学生で、分野はエンジニア、バイオサイエンティスト、医学に始まり幼児教育、英語教育といろんな分野のひとがいる。この勉強会の特徴は、“これが正しいんだから信じるべし”というアプローチではなく、論理的かつ科学的にイスラムを議論していくとこ。彼女たちは生まれたときからのイスラム教徒だから別に前者のアプローチでもいいのだけど、私がいるがために、後者のアプローチにならざるを得ない。納得できないといやなたちなので。で、メンバーもそういうアプローチを好むひとたちなので、いろんなことを考えさせられて楽しい。たとえば、コーランには2つの海が隣り合っているけれど海水が交じり合わない場所がある、という表記がある。これは実際に地中海と大西洋の接点で言えることなのだとか。赤ちゃんが母親の胎内でどんな形を初期にしているか、なんていう表記もある。宇宙の拡張に関する表記、時間の相対性に関する表記、といろんなサイエンスの分野との関連があり、本当に面白い。これらを医学や生物学を学んでいる人が実際に授業で習うこと、テキストに書いてあることを例として用いて説明してくれる。形式はトピックごとに担当者をきめ、パワーポイントを使ってプレゼンして議論する。みんな院生だからパワーポイントの構成がまるで学術論文の発表のようなのがいっつも笑える。今日のトピックは先週からの続きでイスラムの死後の世界について。ここでの“死後”は最後の審判の後の世界、という意味。これはイスラム教の中でもかなり重要な部分を占めている。先週からの続きで、イスラム的終世論と輪廻転生の考えの比較もやった。輪廻転生が“本当でない”とする文献に納得いかなかったので、いろいろ議論を持ちかけた結果、このお題は来週へまた持越しへ。輪廻転生って仏教の思想だと思っていたけど、今日読んだ文献によるとナイル川流域で発生し東は初期のインド、西はギリシャまで広がったとか。仏教はそのインドに広がってきたものを継承したのかな、と思う。（間違っていたら教えてください！）ユダヤ教の一派にも輪廻転生を信じるものがあるとも聞いた。フェアにジャッジされ、悪行は罰される、という視点では2つは同じだと私は思うのですが。まだ私たちの間でも納得の行く結論は出ていない（わたしだけかも）ので、また次回アップデートします。宗教なんてお正月に神社に行ってお参りして、試験や旅行の前やおなかが痛いときに神様ー助けてくださーいってお祈りする程度だった私。どの宗教にも中立的な立場で、どれが正しくってどれが間違ってるなんて、絶対判断したくなかった私。だんだんちょっと怪しくなってきてますねえ。もちろんどの宗教に対してもRespectするのは変わらないけれど。イスラムを勉強してきて一番変わったのが今あるもの、どんな些細なものでも感謝するようになったことかな。たとえば日の光とか、周りの木々、花々、そしてもちろん自分を取り巻く環境、家族、友人等々。そして大変なこと悲しいことなんかが起こっても、すべての事象に何らかの意味があるのだ、と考えるようになったこと。結構こころが穏やかになるというか余裕ができるというか。そんなところは好きですね。まだまだ書きたいことはいろいろあるけど今日ははこの辺で。日本はGWウイーク明けでだるい？月曜日ですが、今週も素敵に笑顔でお過ごしください！

  2005年05月09日

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