Laleのアンカラ徒然

[大学院生活] カテゴリの記事

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• ロングビーチ

  みなさんに、“独身最後の1ヶ月を楽しんで！”と言われたこともあり、カリフォルニアにあるロングビーチに行ってきました。・・・というのは半分うそ・半分ほんとで、ロングビーチで学会があり、それに一週間弱行ってきました。ロングビーチはコンパクトにまとまったリゾートの町です。コンテナ船が何隻かとまれるような港、その隣に、引退した客船、Queen Maryが停泊し、ホテルとして活躍中。それをもうちょっと東に行くとレストランや小さなお店が並ぶエリアに行き当たり、その隣のマリーナを通り越すと、ようやくビーチが現れる、といった構成。どこにも歩いて、もしくはただのバスにのって行けて、1日観光すれば大抵の場所は見て周れる、便利な町です。金曜日について、土曜日にワークショップに参加、日曜日は夜のレセプションから学会はスタートだったので、日曜日は1日で観光してました。朝から元気にQueen Maryに行き、船内を見て周り、船内のレストランでランチして、幽霊なんちゃらツアーに参加しました。この幽霊ツアー、Queen Maryが現役だった時に、旅の途中で亡くなった人たち、そしてこの船が起こしたほかの小型船との接触事故で亡くなったひとたち、等々、この船に住み着いているといわれている幽霊たちの紹介と、実際に住み着いている（といわれる）場所、を歩いて周るという、ディズニーランドも真っ青（？）な30分強のツアーなんです。子供の幽霊が良く目撃されるという1等客室専用のプール、エンジンの事故が発生して亡くなった人がいたという、エンジンルーム、火事などの際に閉めればその先には影響がないようにできている厚い扉を行ったりきたりするゲーム（？）をしている際に過って挟まって死亡した人がいたという扉、そして船が小型船と衝突して小型船をまっぷたつにしたときにダメージがあった船の先端箇所の、小型船に乗っていた300数人の霊が漂っている言われる場所、等、実はその船の実際の場所、ではなくって、一箇所にそれらの場所がまとめられ、効果音・光り・煙り等々で演出してある場所をまわるだけなのですが、それでも結構真剣に怖かったです・・・。どこかにすわって映像を見るだけなんだろう、なんて思っていたので、本格的（？）な演出に結構驚いてしまいました。その幽霊ツアーのあとは、水族館へ。動物園・水族館好きの私はそれらがあると知ると、いかずにはいられなくなるんですよね・・・。でも日曜日に水族館は本当に混雑していて、あんまりのんびり海の生物たちを楽しむ、って感じではなく、足早に見て周ってきました。それでもくるくるまわりながらえさを食べるラッコや、優雅におよくあざらし等をみて癒されつつ、水族館をあとにしました。その水族館のおみやげ物やさんで、結構大きい亀のぬいぐるみを発見してしまったのですよ。サイズはデパートでもらう大きいほうの紙袋にぎりぎり入るか、という位のサイズ。その亀の“かお”が妙に愛嬌があって、一度見てしまったらつれて帰らなければならない気にさせられちゃったのです・・・。結構まよいましたが、買ってきてしまいました・・・。そのうち写真を撮ってご紹介しますね～。うちにあった大方のぬいぐるみたちは前回彼にトルコまで持って行ってもらったのですが、この亀さん、結構圧縮しないと持ってくの難しそうだな。彼にも、もう動物園をやれるねえ、といわれながらも、懲りない私でした。学会そのものは正味2日半。私の発表は2日目の午後でした。慣れてきたのかあんまり緊張もせずに発表できました。いろいろ質問・提案・コメントももらえて、とても有意義でした。これをジャーナルに載せられるように手直しして、早くジャーナルに掲載させたいものです。アメリカ国内、とはいえ合計約5時間のフライト、疲れちゃいました。なんで飛行機って座ってるだけなのにあんなに疲れるんでしょうか？私なんて普段も座って仕事をしていることが多いので、あんまり状況は変わらないと思うのですが。毎回すごく不思議です。ロングビーチにいた土曜日は摂氏40度を越す気温となり、とても外に長くはいれない天気になってどうしようかと思いましたが、その日を除いては、過ごしやすい天候でよかったです。こちらと比べるとやっぱり南な分だけ暑かったですが。さてさて、再び現実に戻ってきました。あと一ヶ月は旅はないのでじっくり腰を落ち着けて仕事をしたいと思います。

  2006年07月28日

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• いまから緊張・・・

  久しぶりに大学院生活の話題。（最近の日記でまったく、1文字も研究生活について触れてないのですが、一応まだ院生やってます・・・）来月あたまに京都で国際学会があります。日本でやる、って知ったときから、これはなんとしてでも行かなければ、と思っていたのですが、とても幸運なことに、論文を発表できることになったので、嬉々として日本帰国プランなんぞ（しかも京都！）を立ててたわけです。まあ、発表は20分程度。そんな大変なことにはならないだろう（といいけど）と踏んでいたのです。（この間もセミナーで同じ内容のものを発表していろいろ突っ込んでもらったし。）そんな祝・帰国モードのところに、昨日発表の日時を知らせるメールがひょろっとやってきました。なーんと、誰が何を思ったのか知りませんが、私がセッションのチェアになっていたのです・・・。日本人だから、でしょうか・・・？せっかく帰国するんだし、華を持たせてやろう、とか誰かが配慮してくれたのでしょうか（絶対そんなことはないんですが・・・）。はたまた嫌がらせ？（これも考えにくい・・・）。セッションのなかの4本のうち2本の論文はアメリカ人が発表するんですよ。英語がネイティブのアメリカ人にやっていただけばよいではないですか・・・・。彼にどーしよー、変えてもらったほうがいいかな、と弱気なメールを出したところ、即、よかったね～、チェアなんてたいして話さなくってよくって、他の人にふって話させればいいんだよ～、というありがたいお返事が。まあ、いい機会だよな、何事にも初めてはあるわけで、と思っている自分もいるんですが。幸い（？）私のセッションは日程の後半なので（本当はとっとと終わらせてリラックスしたかったのですが）、他のセッションに出てチェアの仕方を学んでみたいと思います。プレゼンターを紹介して時間を区切ってしきるだけでいいんですよね？なんだかいまからどきどきしてきました・・・・。

  2006年06月05日

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• 卒業へ向けて・・・

  ご無沙汰しております。突然本業（＝院生）が本格的に忙しくなってきました。考えてみれば今学期をいれてあと3学期しか卒業まで残っていません。忙しいのも当たり前。今週は毎学期やるセミナーでの発表、そして教授とのミーティングとその準備に追われていたたらあっというまに終わってしまった・・・。本当に詐欺みたいにあっというま・・・。本来院生とは常にこうあるべきなんでしょうが、なんだか中だるみしてました～。4年なんてあっという間ですね。来週の半ばまでに50－60ページほどの文章を完成させなければならず、あっぷあっぷしてます。というわけで、今後あまり定期的に日記をアップできないかと思います。忙しいのもありますが、それよりなにより、毎日研究しかしないと（しかもほとんどいつも家で）なーーんにも面白いネタがでてこない、というのが大きい。単調すぎる毎日。日曜日の勉強会には続けて参加する予定でいるので、主にそのことについてのアップになってしまうかもしれません。イスラムに興味のない方にはおもしろくないかも。とにかく8月に卒業しないことには次が始まってくれないので、がむしゃらにやりたいと思います。・・・なかなか更新できていない言い訳の日記でした～。

  2006年02月18日

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• アルバニアのButrint国立公園

  いっつもアルメニアとアルバニアとごっちゃにしちゃう私ですが、今回はバルカン半島にあるアルバニアの国立公園のお話。（以前アルバニア人に出会ったときに、彼がトルコ人って言っちゃいけないな、と思ってましたから。それはアルメニア人でしょう・・・）リンクはこちらこの地中海に面した28Km2の広さを持つ公園。3000年前からの歴史がたくさん眠っている地なのです。モザイク、円形劇場、数多くの像などが掘り起こされてきました。公園として整備されたのは本当に過去10年ほどのこと。それ以前は調査団による発掘調査は行われてきたものの、整備はされてきませんでした。ユネスコの世界遺産に指定されてから急速に公園として整備されてきたと言えます。今回はこの公園のディレクターさんがスピーカーで、歴史をはじめ、どのように保全、そして国立公園として活性化させていっているか、という話をしてくれました。国はほとんど関わっておらず、調査、発掘の予算等はイギリスのロスチャイルド家とあと1つ（名前を失念）からの寄付金でまかなわれたそうです。整備は自己予算。主な財源は円形劇場で行われるコンサート、バレー等のチケットの売上金。ロシア国立バレー団など一流をよんだ催し物が行われているようです。そのほか、アメリカの考古学専攻の学生と現地の学生を集めて共同作業で発掘作業をすすめてもらう、など、考古学、歴史等の教育という分野で若者を巻き込んだ活動も行われているようです。（アルバニアには考古学の学部がないって言っていた気がします）観光収入ももちろんありますが、入場料が低いのでそれほど大きなものではないようです。訪問者は年間4万から5万人くらい。でもまだ宿泊施設が整っていないのでおもにギリシャのCorfu島からやってくる日帰り観光客が主。バードウォッチングの人たちもやってくるようです。公園内では200種の野草、数十種の鳥を始めとし、海亀、陸亀、狼等もみられるとか。公園の活性化とともに、周辺コミュニティーの改善にも力を入れているようです。ある日本人（誰だか聞くの忘れちゃいました）の寄付により小学校を改築したり、公園内で売るお土産のハンディクラフトを作ってもらい彼女たちの直接の収入にしたり。地域の伝統技術の保護にも力を入れているよう。トルコにも沢山遺跡がありますが、正直適正に保護されているとは思えないのですよね。一部しかまだ見たことないですが。保護しつつも整備し、観光客を呼び、そして地域を活性化させる。そんな活動がトルコでもできないか、とアイデアをもとめて今回のセミナーに参加してみました。国の財源に頼っていない、というとこがなかなか勇気付けられる特徴ではないでしょうか。そのディレクターも言ってましたが、例えばトルコのエフェス、トロイなど、高い入場料を払っている割になかはあまり整備されておらずがっかりさせられる内容だった、と。パムッカレで私自身は正直がっかりしました。周辺のホテルのプール（温泉だったか？）にあのコットンキャッスルから流れている水を使わせたがために（水源からとったのかな？）、あの表面に流れる水量が減り、流れ続ける石灰を含んだ水により白く保たれるはずの表面が茶色く変色してて。現在はもうホテルには使わせていないようですが、その影響か一部しか開放されていません。水もあんまり溜まってなかったし。短期的な利益を得るために長期的な観光資源としての価値を下げてしまっている。とてもおろかなことだと思います。観光をアピールするなら、それなりの整備と保全をしっかりやっていくべきでしょう。それがなされなければ将来的に観光資源が減耗し観光客は減ることは目に見える結果ではないのでしょうか。

  2005年12月16日

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• 模擬授業テスト終了～！

  英語の授業のフィナーレ、模擬授業テストが本日行われました。これに通ればTA(ティーチングアシスタント＝授業で教授補助の形で教えられる）になれる資格あり、というもの。指定時間の30分前に行き、講義のトピックを与えられ、30分の時間内に授業の構成を考え、OHPシート等を準備。30分後に英語クラスのスタッフ＋自分の学部からやってきた教授を前に自己紹介＋シラバス説明＋講義を合計12分でする、というもの。最初この詳細を聞いたときは、あらかじめトピックがわからず前もって家で準備できない、というところに恐怖を感じてました。だって、いくら学部用の優しい基本的な授業とはいえ、基本事項のリビューは私には必要・・・。大体与えられそうなトピック（3つから選べる）の見当をつけて、それぞれ準備していきました。トピックを与えられるまではどきどきでしたが、とりあえず3つの中に用意していたものがあり、ちょっとほっとし。せっせとOHPシートに書いていたんですが、1枚目を書き終わったころ、係りの人が再びやってきて、トピックはそれで大丈夫か、変える必要があるか、と聞いてきました。実はもうひとつのトピック（３つの選択肢には含まれていなかった）ものの方がComfortableにできる自信があったので、そのトピックをもらうことは可能か、と聞いたらあっさりOKが出て。そのニュートピックは最初から最後まで構成もOHPシートのアレンジもどこで学生にどんな質問をするかもすべて考え済みだったので、それからはすらすらといきました。一旦4枚のOHPシートをアレンジし終わったらようやく余裕ができ来て。結局、前の人たちがおしてて、準備時間も1時間ほどありましたしね。さて、テストは教室にはいるときから始まります（ビデオ係が登場時からカメラまわしてます）。自己紹介、自分のコンタクトインフォ等を説明していたら、”遅刻して入ってくる学生役”のひとが教室にはいってきました。（なかなか粋な演出）彼女をフォローして、再び説明に。シラバス説明も質問にもぱきぱき答えて無事終了。今日のトピック（需要曲線）にはいってからも順調に行きました。うまく学生役のひとたちも巻き込んで、楽しくやれたんじゃないかと思います。学部の教授からの質問にもちゃんと答えられたし。こう、授業するとなると、おもしろいこと、の１つか２つ入れないとなんだか物足りなく感じてしまうんですよね。冗談、とまでは行かないけど、学生がトピックを身近に感じれるように、質問や例でおもしろいものを使うとか。そういうのを入れると、聞き手の集中度がぐっとあがるのがわかるし、こっちもよりリラックスして楽しめるんですよね。予め考えていたトピックだったのでそんな内容も散らばめながらできたと思います。終わったあと、学生役のひとりだったスタッフの人から、よくやったわ、と言われて満足　：）みんなに言ってるのかもしれないけど。通ったかどうかは来週の水曜日にわかります。わかったらご報告しますね！

  2005年12月08日

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• 論文終了・　彼へのプレゼント・ホリデーギフト

  ご無沙汰してました。ようやく今朝、来年夏の学会用の論文を提出しました。今日締め切りでした（先月末の締め切りが1ヶ月延びたやつ）。30日締め切りって書いてあって、でも学会はオーストラリアだからオーストラリア時間かなあ、と思いつつ、とりあえずあっち時間の午前0時直前に論文をUploadし終わりほっとしました。いつもぎりぎり・・・。そしてさらに今日セミナーで発表する日だったので、なんだかてんてこ舞でしたが、とりあえず無事におわりました。つかれた～。発表もいろいろ考えさせられるコメントをもらい、いい感じに終わりました。”この結果はおもしろい、Policy Makingに使えるね。Good job!”といわれて、とても嬉しかったです～。：）英語の授業でのプレゼン練習のおかげかプレゼンがあんまり苦にならなくなってきました。逆に楽しめるようになったかも。進歩進歩。＊＊＊話は変わって、プレゼントのお話。いろいろとギフト・プレゼントを贈るのはとっても好きなんですが、相手が男性の場合（彼、父親）、いっつもすんごく悩みます。彼ら、何がほしいって、大抵指定しないし・・・。1月に彼の誕生日がやってくるんですが、毎回プレゼントを何にしようかとっても迷います。今年もいろいろ考えました。私の中で候補に挙がったのは・・・１．カタログで見た皮のカバーがついてるシックな感じのUSBメモリスティック２．去年おくった帽子とおなじような柄のマフラー３．写真がはいるロケットになってる男性用、イニシャル入りキーチェイン４．電気髭剃りうーん、1以外いまいち。１は結構シックな感じで使えるしいい感じだと思ったんですが。（あと変則バージョンで、寿司の形したメモリスティック、という案もありましたが・・・結構高いんですよね　参照：http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0410/18/news006.html考えに考え、なんと、クラッシックギターにしちゃいました。学部時代に1学期間クラッシックギターの授業をとってAだったんだよー、と宣伝していたのと、あと、子供ができたら何の楽器を習わせたいか、の話をしてたときに、ギターにこだわっていたので、それなら！、と。彼が1月に来るのに間に合うように注文して、しっかり持って帰ってもらいたいと思います。（大きいものなので、一応彼の意思を確認済み）初心者用のYAMAHAのギターがAmazon.comで＄９４だったので、それを注文しちゃいました。　しっかり練習してもらって、ロマンチックな曲のひとつでも演奏してもらいたいものです。＊＊＊残るは帰国するときの父へのプレゼント。妹にはすでにナルニア国物語のボックスセットとボックスCDオーディオセットを注文済み。自転車でパートに行く母には、黒のフリース地のイヤーウォーマー。http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B000B8K600/102-5321157-1584959?%5Fencoding=UTF8&v=glanceこれはもう届いたんですが、なかなかいい感じです。後ろからするから髪もあまり乱れなさそうだし。目立たないし。父は・・・どうしようかなあ。いままではこの大学のグッズ、ポロシャツ、帽子、ボールペンなんかを贈ったんですが、ねたが尽きてきた感じ。・・・いい案募集中で～す。父は現在61歳。テニスはするけどほかにこれといった趣味はないような・・・。あと、福岡まで遊びに来てくれる友達二人にもなにか、と考えてます。これは女性陣なので比較的楽かな。今までは無難にスキンケアグッズを贈ってましたが、今年はなにか個性的に行こうかと思ってます。本とかカレンダーとか、”私”が若干反映されるものを・・・。サンクスギビングを皮切りに、すっかりこちらはホリデー･ギフトシーズン。消費活動が活発になってきております。それにのせられてほいほいいろいろ買ってしまいそうで怖いなあ。何はともあれ、あとは英語の模擬授業の試験を残すのみで今学期のタスクがすべて終了してほっとしました～。日本に帰る日が待ち遠しいな。

  2005年12月01日

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• ジョブ　インタビュー　ワークショップ

  今日は就職面接に関するワークショップに行ってきました。今回のはアカデミック以外の就職面接が対象。学部生の時に就職活動から逃げまくった結果、一度も就職活動をしたことがない私。もちろん就職面接も経験ございません。（一度東京湾クルーズをしながらのセミナー見たいのがあって、それにはクルーズ目当てで行ったけど、それだけだなあ・・・）声高に強調されていた「自己分析」とやらもやったことなし。あれから6－7年すでにたちました。もう就職から逃げられないとこまでやってきました。・・・というか、いい加減就職したいモードにやっとなりました。さて、今日のワークショップ。大枠は別に目新しいことなく、日本でもアメリカでもあまり変わらないと思うので、気に入った小ネタを書いてみたいと思います。まず服装。13ルールというのがあり、見えるところに13個（ボタン、アクセサリー等も入れて）以上のものは身に着けない。それ以上つけると面接官の気がそがれるのだとか。女性であればスカートかパンツスーツ。男性ももちろんネクタイ＋スーツ。紺かネイビーがよりプロフェッショナルな雰囲気を作るらしいです。10分前に（早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ、きっかり10分！）到着。面接官の名前は予め頭に入れておき、挨拶の時点でしっかり名前つきで挨拶。しっかり握手。12ルールというのがあり、最初の12単語、最初の12分でその面接の良し悪しが決まるのだとか。第一印象が大事、ということですね。そして最初の2分でアイスブレーキングをする。すべてポジティブな言葉を使い、決してネガティブなことは言わない！（長いフライトで疲れた、等）面接場所についたら、とにかく誰にでも愛想良く挨拶する。（受付のお姉さんにも）そこで働く全員が面接してる、と思いなさい、とのことでした。面接の大枠は「Skill」「Motivation」「Fit」「Economy of Hiring=Salary」。最初の3つがまずは大事。これはどの就職面接でも基本なので割愛。＊「これはできますか、知ってますか」という質問の答えが「No」のとき。もちろんただ単にNo,とは言わない。3通りの答え方テクニークあり。１．似たようなスキルがあれば、「それ自体は知りませんが、似たようなアプリケーションのこれは使えこなせます」と答える。（例：Excelは知らないけどAccessは知ってる・・・変な人だけど）２．名前だけは聞いたことあるけど実際に使ったことない場合、回答を未来形にして話す。（使ったことない、とは言わない。こういった場合に将来使いたい、と話す。面接官は突然 will を使い出しても気づかない、らしい）３．それ自体聞いたことも見たこともなければ、それを認め、でもいかに自分が　fast learner　か、という事を過去の事例を交えて話す。＊　StrengthとWeaknessを予め５つ用意。Weaknessはもちろん本当の意味でNegativeに取れないもの、を用意。Strengthを極端な形にしたものが使われるらしい。例：働きすぎる、とか、物事に集中しすぎる、とか。（個人的にはちょっと胡散臭くって、うーん、って感じだけど）。＊答えに詰まったときの4つのテクニーク。１．予め水を用意しておき、のどを潤す・・・その間に考える。２．予め強調したい事項等をまとめた1枚のcheat sheetを用意しておき、それを見ながら答えを探す。（たまーに、ならOK.)３．質問事項を繰り返しながら、「うーん、それはいい質問ですねえ」とかなんとか言いながら時間を稼ぐ。必要ならもう一口お水を飲んだり・・・。４．最終手段（使わないほうが良い場合が多い）相手に質問をそのまま返す。例：Q:どのように敵意に対して対処しますか？A:この職場はそんなに敵意に満ちた職場環境なんですか？こう、なんだか本当の自分をしってもらう、というより、どのようにうまくいろんな面接テクニークを使い、どのように自分を「見せる」か、が問題になっている気もしますね。アカデミック面接のワークショップは2月にあるそうで、それにも是非参加してみようと思います。

  2005年11月22日

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• アフガンの女性リーダーたち

  先週の暖かさとはうって変わって今日は真冬の寒さ。最高気温1度。最低気温マイナス9度（摂氏）。外を歩いていたとき絶対0度は行ってると思ったけどマイナスの域にもう入っていたとは・・・。そんな寒さの中、めげずに自転車を飛ばしてAfghan Women Leaders Speak: Conflict Mitigation and Social Reconstructionと題されたカンファレンスに行ってきました。私がいった午後のセッションではNGOと政府の代表によって、どんなプロジェクトが現在行われているかについて発表されました。プロジェクトの大きな柱は教育。教育もまず識字教育からはじまり、そして、人権、女性の権利をはじめPeace Education, Health Educationへと移行。そこで女性の家庭での役割、そして社会での役割と権利を認識してもらう。そして職業訓練。誰に頼らなくても経済的に自立できるように。それと同時にNGOが欧米等にマーケティングしてキリム、刺繍等の商品を女性たちが作り、収入を得るというプログラム。この辺まではどの途上国にいっても見られるNGOの活動かと思います。面白かったのは、ただ教育を受ける、という名目では夫は妻を外に出さない。なので彼らはまず、コーラン･ハディースの勉強をする勉強会からはじめます。そこでコーラン・ハディースの中の女性の権利（教育を受ける男女平等の権利等）等、を勉強することからはじめ、女性の意識を高め、それから識字、そのほかの教育プログラムへと移行していった、というのです。いくら理想的な活動を提案しても、それが現実の状況とかけ離れていれば実現不可能。その土地の文化、習慣、慣習とうまく折り合いをつけながら、じっくりゆっくりはじめていくことの大事さを改めて認識しました。女性教育に欠かせないのは男性教育。女性がいくら変わっても、女性の立場を低く見たり、暴力を振るったりする男性が変わらなければ何も変わらない。そこで彼女たちは金曜の礼拝でイマムを通して女性の権利等の提言を行ったと言う。これはかなり画期的なことではないかと思います。コーランの間違った解釈に基づいた女性差別は場所によってはかなり根強い。正しい解釈をするイスラム学者を巻き込み、それに賛同するイマムを巻き込み、そして男性を巻き込んで軌道修正をしていく、という活動はとても大事だと思います。また、アフガンではChild　Marriageの問題がまだまだ根強く、15歳以下の結婚は法律で禁止しようと活動家たちは動いているようですが、中には「預言者ムハンマドは9歳の少女と結婚したではないか。」という見地からChild Marriageの何が悪いんだ、という意見も多々あり難航しているようです。またたとえ法律ができたとしてもそれを実際に施行しモニターしていくのはまた別問題。現在司法や行政の立場にあるものたちが女性の虐待をしていたりする環境の中でいかにトップダウン＋ボトムアップで効果的に法律を施行するか。大きな問題です。イスラム法、コーラン･ハディースから解釈された慣習　対　女性の権利、人権を守るための活動。奥が深いです。アフガンからイラクに国際社会の関心が移って以来欧米のドナーからの援助もみるみるまに減っていっているようです。もっとも私はNGOは100％海外ドナーに頼るべきではなく、自ら自己資金を得て、それで活動を続けていくべきだ、と考えているので、援助の減少傾向はNGOが本当の意味で持続可能な活動をするような方向を模索するようしむける良い機会ではないかと思います。女性の自立を支援する団体自体が資金援助にまるまる頼って活動するってなにか間違っていると私は思うのです。実際フィリピンでみたNGOは自己資産を得るために別組織を作ってビジネスしてましたし、またケニヤではUSAIDが援助金をカットしたため活動が大幅に縮小した医療機関のケースも見ました。人々、そして国の関心の推移はとても早く、それに頼りきりになるとその推移に振り回されることになり、とても継続的なプロジェクトはできませんよね。こういった問題でも環境問題でもそうですが、とにかく人の善意にひたすら頼るような解決法は短期的には成功しても長期的に成功するかはかなり疑問です。いかに経済活動の中にイデオロギー抜きにうまく組み込んでいくかが鍵になると私は考えています。トルコでも女子の教育や女性の自立問題を考える際に役立つ情報を今日は得られたと思います。

  2005年11月18日

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• マダム　セクレタリー

  先週末、金曜日の祝日も含め3日間睡眠･食事・シャワーをのぞくとただ1つのことしかしなかった。研究・・・だったらほめれてるんですけど・・・残念ながら違います　おいおい・・・。木曜日にアマゾンにふと思い立って注文しておいた本が届いたのです。それを木曜の夜から読み初めて（連休の前の夜ってなんだかわくわく夜更かししたくなりませんか？）すっかりはまってしまい、週末中読みふけってたわけです。（読み始めたら止まらない、というのは母親譲りなのでこの辺はまあ、"血"のせいにしておくとして・・・）その本、"Madam Secretary" by Madeleine Albright,　2ターム目のクリントン政権の国務長官。チェコスロバキア生まれの彼女。ナチやクーデターから逃れ、結局アメリカに家族で移住。もとチェコの外交官、そしてアメリカに来てからは大学教授の父親の影響で国際政治･国際関係に幼いころから関心を寄せていた彼女。正直、国務長官のポジションを得るまでの彼女の人生は決して常にエリートでスムーズ、ではなかった、といえるでしょう。恋愛をして、結婚して、パートタイム、といっていいような仕事をいくつかして。双子＋１の計3人の子供をもうけて、その後離婚。彼女を成功へと導いた要因は、常に目の前にあること（たとえ重要に見えないようなことでも）に全力でベストを尽くして結果をしっかり出していく、と言う姿勢だ、といっても過言ではないと思います。チャンスは平等にやってくる、それをちゃんと自分のものにできるように常に準備しておきなさい、と大学時代の教授に言われましたが、彼女の生き方を見てるとまさにそのとおり。AlbrightとHillary　Clintonは同じ大学に行ったんですね。さらに面白かったのは現国務長官のRiceはもともとArt専攻だったのが、Albrightの父親が大学で教えていたときに彼の授業を取ったのをきっかけに政治の世界へと入っていった、ということ。最初の知識源は同じでも行き着く先は（ポジションは同じだけど）全然ちがうのだなあ、と思ったり。あと印象に残ったのはAlbrightのピンバッジについて。その日のアジェンダ、目標、意気込み等に応じてジャケットの胸元につけるピンを変えてた、という記述をみて、写真に注目してみると、本当! 写真と言う写真、全部違うピン。アイスブレーカーの役目を果たしてたんだろうな、と想像。パレスチナ・イスラエル、バルカン半島の紛争、北朝鮮の核問題、アフリカの紛争、ボスニア戦争、女性の権利、イラクの大量破壊兵器問題等々、彼女が関わった外交問題、交渉現場の描写が沢山描かれており、とても興味深い。読んでいて一貫して感じたのは彼女のとても人間味あふれる人柄。テロだ紛争だと一度に沢山の人間が死んでいくのを長期間アメリカのトップとして目の当たりにし続ければ、だんだん死と言うものがただの数字でしかなくなるのではないか、（現政権を見るとそう感じてしまいますが）と思っていたけれど、そうではない。（書かれていることのみから判断して、ですが）常に試行錯誤して、どうすればダメージを長期的に見て最小限にできるかを問い続け、決定をしてからもそれでよかったのか、と問い続けた彼女。メディアの批判にナイーブに反応したりもする彼女。そして失敗は素直に失敗だったと認める勇気。それを本に赤裸々に書く勇気。国際社会で起こっている事柄のすべてがユニークで、過去に起こったことと表面的には似ていたとしても実は全然違う問題で過去から直接学べない、という環境の中で、与えられたリソースと時間のなかで、いくつもの選択肢の中からベストだと思われる方策を選び実行していく。政治で難しいな、と思ったのは、もしその方策が採られていなかったらどれだけの犠牲が出ていたか、どれだけのダメージがあったか、を正確に測れないところ。彼女の決定によって沢山の人が死んだ。それを批判することは簡単だけれど、重要なのは、その決定がなされていなかったら、もしくは違う決定がなされていたら、どれだけが犠牲になっていたか、どれだけの被害があったか、ということと比べて、彼女の決定が評価されること。政策決定をする時点でもとくに相手方の出方についての不確実要素が多いから、ある意味本当に賭けみたいなものかもしれない。以前誰かに”不満を述べるなら改善方法を含めて発言せよ”、と言われたことがあった。外交政策の全体像を見るのはとても大変だけど、一面的な、表面的な情報だけで判断するのはやめなきゃな、と反省。経済を勉強しておいて、実は政治嫌いだったのだけど、これを機にまたいろんな問題に目を向けて行きたいと思う。面白いことに、今週は大学でInternational Educaiton Weekとかで、明日はアフガンーUS　パートナーシップに関するセミナー、そして水曜日からはアフガン女性のリーダーシップと題するカンファレンスが開かれる。タリバン政権下の女性を描いた映画を見てから、今はどのようになっているのかとても興味があるところだったので、それらのセミナー・パネルに行ってみたいと思う。Rice女史も自伝を書くだろうか？

  2005年11月15日

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• 異分野の知識を得ることの楽しさ

  今学期とっている英語のクラス、おもったより断然面白い。このクラス、TA（ティーチングアシスタント）になる準備クラスのため10週間のうちに5回のプレゼンテーションが課される。面白いのは12人のクラスメートがいろんな分野を専攻していること。プレゼンは自分の分野の学部生向けの授業を模すので、知らない分野の情報が入ってきて面白い。12人のうち経済学2人、統計学2人、数学3人、（この辺までは知っている事がトピックになるのであまり新しい情報はない）、そして物理学2人、生物化学？（Biochemistory)1人、生物物理学？（Biophysics)1人。この後半4人のプレゼンが特に私には面白い。トピックはー　なぜ秋になると木々は赤や黄色に紅葉し葉を落とすのかー　睡眠のメカニズムー　ビックバンが起こったあと数秒の間に起こったことー　DNAの仕組みー　分子（Molecule)のクローニング（複製）等々多岐に渡る。宇宙の仕組み、物質の構成、そしてDNA関係の話題はなぜかとても好きなのでいろいろ質問してしまう。自分の分野の研究でも他分野の研究者と一緒にやる学際的なプロジェクトが大好きだし将来もそういう研究をやっていきたいと思ってる。環境経済学と言う分野は、生態学、生物学、森林学等々さまざまな理系分野の研究者と一緒に、もしくは知恵を借りながら研究していかなければ、独りよがりな研究になる恐れがある。少しはそれらの分野の知識を得ようと水質学、環境リスク論や夏にとったBiocomplexity（生物複合系？）のような授業を取ったりしてきた。でも結局すべての分野の知識を得るのは不可能なことを悟り（あたりまえだ・・・）いかにお互いの言語を理解しお互いの知識を吸収し、そして自分の分野の貢献するか、の大切さを学んだ。分野と分野のあいまにおもしろい研究ネタが沢山眠ってるのですね。

  2005年11月12日

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• アカデミック生活の良いとこ悪いとこ

  雨がしとしと降って窓を開けると冷たい空気が流れ込んでくる今日。さて、今日はアカデミック世界で生きていく際の私が考えるいいとこ・わるいとこをつらつらと書いてみたいと思います。あくまでまったく主観的なものです。いいとこ：やっぱり１番は好きなことやれる仕事であること。好きなことを研究でき、それで給料がもらえる。これはかなり恵まれています。２番目は時間が割りと自由につかえること。大学に勤めてもある程度のコアタイムはあったとしてもかなり融通がきくと思われます。学生時は時間は好きなように使いたい放題。３番目はどこにいても研究できる。大学に勤めても、例えば子供ができたて家にいなければいけないときや何か家にいなければいけない事情がある場合、家からでも問題なく研究できる。ただしこれはなにも設備（ラボなど）が必要ない分野だからできるんですが。パソコンがあればOK,みたいな。２番目と３番目の利点をあわせると、子供ができたときかなり理想的な職場となります。アンカラのある私立大学の場合、２つチョイスがあって、４ヶ月生む前、４ヶ月生まれてから産休をとるか２ヶ月生む前、６ヶ月産後産休を取るか、選べるらしいです。働き始めてからも、彼の同僚はミルクをあげに２時間おきに家に帰っているらしい。まあ、車で５分のロジマンにすんでるからできることですが。かなりフレキシブルです。わるいとこ：まず第一は勉強･研究していないと常に罪悪感にとらわれる。アフターファイブ・週末・祝日も関係なし。１００％さっぱりすっきりリラックスできることがかなり少ない。（ひょっとしたら定年後までお預け・・・）第二は第一と絡んでますが、常に競争し続けなければいけない。１００％実力社会で、まわりががんばればがんばるほど自分もがんばられければならない。大抵おそろしくやるひとびとばかりなので、自分もおそろしくやらなければ、評価は下がる一方。第三、これはいいとこにもなりえますが、自分の評価がはっきり他人にしめされる。何本どのジャーナルに論文が載ってるか、どのくらいの規模のプロジェクトをいくつもってるか、など、公になる情報ばかりなので、だれからも常に自分の“でき”が直球で評価される。まあ、とりあえず今考えうることはこのくらいでしょうか・・・。まあ、どの仕事にもトレードオフはあるわけで。何が一番自分に向いててどこまで“わるい点”に耐えられるか、が判断材料になっていくのでしょう・・・。

  2005年10月21日

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• Dissertation Preparation Workshop

  今日はセミナーに出席したあと博士論文準備のためのワークショップに行ってきた。大学院主催で、いろんな学部から２００人くらいは詰め掛けていたと思われる。このワークショップに行くことにした理由はまずいろんな手続き、卒業にいたるまでのプロセスをわかっておくため。それから自分にはっぱをかける意味で。さすが大きい大学だけあっていろんなサービスが充実している。ライティングセンターからストレスマネージメントのコンサルティングまで。ライティングセンターはただ単に書いたものを直してくれる、というのを超え、週に１回アポをとって担当者と会い（結構いろんな専門分野の担当者がいるという）、論文の構成、分析の書き方、はては“おしりをたたく役目”まで果たしてくれるという。コンサルティング・カウンセリングサービスにはサイコロジスト、サイカイアトリスト、カウンセラーをはじめ、それらを勉強している院生がつめているという。サービスは無料（強調してた：））知らなかった情報でびっくりしたのがアンケートをとる、インタビューする、といった社会科学での分野でも人間を対象にしたリサーチをする場合にはリビューボードの許可が要るのだという。医学や獣医学等、人間や動物の体自体を調査対象とするものはわかるけれど、アンケートも６時間のWeb上でのトレーニングをし、書類を出し、許可が降りなければダメなんだという。近いうちにサーベイをする予定だったので、これは知っておいて良かった情報。コピーライトの問題等々はもう今まで耳にたこができるくらい聞かされているのであんまり新しい情報はなかったな。口頭試問から論文提出までありとあらゆるペーパーワークをそれぞれの期限までにきちんきちんとこなさないと卒業できないよう。・・・あたりまえか。一番面白かったのはタイムマネージメントに関するプレゼン。今日のスピーカー５，６人すべて過去に博士論文を完成させた経験を持つ人たちだったのでとってもためになった。スランプに陥ったときにどう止まらずに少しずつでも前に進んでいくか。どうしても書けない！というときは１．本文とは関係ないけどやらなきゃいけないことを（参考文献リスト、アクノレッジメント等）をやる。２．今まで書いたとこをリバイズする３．なぜ書けないのかつらつらとフリーライトしてみるなどなど。家族・家事（子供もいる人たちだったから）、研究以外の活動、ボランティアー等をどういう風に削って論文完成に使う時間を作り出していくか。家族がいる場合は、これとこれとこれは論文完成までやらない！と宣言（グローサリーに行かない、車のメンテをしない、バスルームをきれいにしない等々：）（まあ、１人暮らし、研究しかしてない私にはこれは簡単に達成されることですが・・・問題は私がやらない！と決めることはできないことか。他に誰もやる人がいないんですから！）この曜日は何時間論文に費やす、とかたく心にきめ、それを実行。中断されそうなあらゆる可能性のあるものを排除＝携帯を切る、メールの着信音を切る、等々。私はネットワークコネクション自体を切る必要がありますね・・・・。１日単位、週単位、月単位で細かくゴールを立てる。何日までに第２章を書き上げる、と具体的に。それらは論文提出日から逆算してたてる。パートナーをつくってお互いのゴールをお互いに達成できるようにプッシュしあう。これはかなり有効な手立てだと思います。大枠としてはそんなだったでしょうか。同じプロセスを歩んでいる多くの人が大きなストレスを感じているんだ、そしてそれは普通のことなんだ、と知れただけでもなんだか励みになりました。最後に彼女らが何度も繰り返していた、そしてとっても気に入った言葉を書いて今日は終わりにします。“A Best Dissertation is A Done Dissertation."(最高な論文というのは書き終わった論文である）＝つまり、完ぺき主義をつらぬいてなかなか終わらない、というより、多少不完全なところがあろうともタイムラインにそってとにかく終わらせる（もちろん審査に通る水準であることは必要ですが）ことがベストである、といった意味です。

  2005年10月20日

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• 勉強開始の儀式

  もう授業は英語のクラスと週に1回のセミナーしかとってないので、1週間のうちほとんどは家で勉強しているこの頃。さー、勉強･研究するぞ、と言うときに必ずする“儀式”。それは、こぽこぽコーヒーをつくり、クリームたっぷりのコーヒーをスタバで買った保温がきく背の高いカップ（なんて呼ぶんでしたっけ？）にいれ、机にどん、っと置くこと。（熱いからすぐには飲めないのがみそなんですが・・・）コーヒーは飲みすぎでカフェインはもう効かず、全然眠気覚ましの役割は果たさないけれど、コーヒーの味･香りを楽しむー勉強開始！と、まあ、一種の条件反射ですね。すんごく眠いときは、その前に、熱いシャワーをがーっとあびる。シャワーって眠気どころかなんか体中の“怠け者”を洗い流してくれる感じがして、浴び終わると、かなりしゃんとする。それから“本日の気分”に合わせて音楽を選ぶ。（最近は推定ばかりしてるので音楽が必需品。なんか考えたり読んだりするときは静かなのを好むのですが）最近はクラッシックをFMで聞いてることが多いかな。日本語モードのときは去年だかおととし買ってきた“夏川りみ”“元ちとせ”（なぜか沖縄系）のどちらか（これしかないからな）、英語モードのときは大抵CelineかWedding　Songを集めたCD　（・・・）、トルコ語モードのときはSertab.トルコ音楽以外は全然3年前（もっとか）くらいからアップデートされていないなあ。アンカラの彼のうちにはまだコーヒーメーカーがないので、アンカラにいたときはひたすらネスカフェ飲んでました。でもネスカフェって濃くすると苦くなるんですよね、なんだか。コーヒーを濃く入れるのとは違う濃さというか。コーヒーメーカーをこっちから持ってくのはちょっとやりすぎかもしれないけど（でも引越し荷物に入ったら入れてしまいそう・・・）、エスプレッソマシーンはこっちで買って持ってこうと思ってます。日本から持ってきた炊飯器も絶対持ってくし・・・。ロジマンのキッチン、変圧器ですごいことになりそう・・・。

  2005年10月19日

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• プレゼン無事終了

  プレゼン無事終わりました。英語の授業で学部生向けに授業しなきゃいけなかったのですが、学部のころ実際どのレベルで授業を受けていたかをいまいち覚えておらず、ひょっとしたらシンプルすぎる内容だったかも。何はともあれ、狙っていた“注意をひきつける”手法（・・・ただ単に授業トピックをある映画の内容と絡めて説明しただけですが）、もうまく作用し全体的にまずまずの出来だったのではないでしょうか。でももちろん反省点もてんこ盛り。第一点目は以前のプレゼンのときも指摘されたけど、“早くしゃべりすぎ”。普段は全然早口じゃないんですが、緊張すると早口になってしまう。沈黙が怖いと言うか・・・。こう、頭に内容が入ってるうちにしゃべっちゃえ～みたいになってしまう。今回気をつけようと思ったけど、早くなりました。こればっかりは場数をこなして慣れるしかないでしょうね。第二点目は発音。特にア～ル。今日のプレゼン内容、やたらRが入った単語が出てきて四苦八苦。意識してゆっくり発音すればまあまあいいんですが、ふ、と意識が飛ぶともうなんだかわかんない単語を発してしまってます。先生に言わせるとどうもア～ルだけでなく、エルとア～ルを入れ替えたり（つづりはわかってるんですがねえ）もしてるそうな。なんで～？やはり、いくら　舌をこうやって奥に引っ込めて力を入れてえ　（ア～ル）とか　舌をこう上の前歯の裏につけてこう軽く発音してえ、（エル）とか言われても、ひと単語ひと単語そうとう気合入れてやれば出来るんですけど、つながった文のなかで意識してないと全滅状態です・・・。耳がちゃんと違いを聞き取れてないってのがまずは大きな原因でしょうが。どうにかならないもんでしょうか・・・。そんな私のア～ルも何年か前と比べればちっとはましになってきてると思うのですよ。私の苗字には見事にア～ル君が真ん中にいらっしゃって、ことあるごとに、ちゃんといえてるかが試されるわけです。フライトをリコンファームするとき、なんかの予約をするとき、とにかく自分の苗字を始めての人にスペルするときには絶対試されます。以前は　“＊　ア～ル　＊＊＊”と全身全霊を込めてア～ル君を発音しても必ず“　エル？”って聞き返されて、ア～ル　と　エル　って全然音が違うじゃん！とひとりでUpsetすることがたびたびありました。が、最近は98％がた大丈夫ですね。（在米６年目にしてあとの２％が悲しいですが・・・）なので単独ア～ルはだいぶよくなってきてるはず。この調子でトーチャーのようにつながったア～ル君たちも克服していきたと思います。なんでもこういった音の違いって赤ちゃんころの何ヶ月だか数年だかに聞けば聞き分け出来るけど、聞かなければ出来ない、っていうのをテレビで聞いたので、とりあえず、どの言語をしゃべる必要に迫られても困らないように、メジャー言語の音だけは聞かせておいたほうがいいのかなあ、なんて思ってる私。（相変わらず気が早いって・・・）週末です！

  2005年10月15日

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• 教えるということ

  中学生くらいから“絶対に将来先生にだけはなりたくない！”となぜだか心に誓っていた。いつも先生には恵まれていたから別に悪い思い出がある、というわけでは全然ない。なぜそういう風に思ったのかいまでは疑問だけど、とにかくかたく心に決めていた。高校のころ、誰かに“０００にはぜーーーーったいなりたくない、って強く思いすぎると逆に０００になるよ、と言われた。そんなことないさ～、と思っていた、そう、つい最近まで。でも、今まさにその現象が起こりつつある（かもしれない）。博士課程に進んだのもリサーチをやりたいからであって決して大学で教えたいから、ではなかった。リサーチ機関での就職を心から希望していた。（・・・すでに過去形でいいのか、自分？）でも最近、何かを伝える、ことができる機会をとっても楽しんでいる自分がいることに気づいた。学会でプレゼンする、セミナーでプレゼンする、ちっちゃなとこで、明日の英語の授業でたかだか数分間のプレゼンをする、そんな機会を楽しんでる自分を発見。こういう風にしたらもっと楽しくわかりやすく、学生の集中力を欠かずに教えられるな、とか結構いろいろ考えちゃってる自分。でもいままではずーーっと、“教えることが好き”なんて思考は“そんなはずはない”と全否定してきた。（これまた特に理由もなしに）でもここで認めよう。教えること、好きかもしれないと。まだ本格的に教えたことないからこう言えるのかも知れないけれど・・・。まあ、大学に就職できるかどうかもわかんないから、現時点でこんなこといってても意味ないけど、とりあえず自分への宣言として書いてみました～。

  2005年10月14日

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• 五大湖に浮かぶ島より

  部屋でネットが使えたので、ちょっとだけ連絡をかねて更新です。飛び回る網戸の目をくぐりぬけてくる小さい虫たちと戦いながら書いてます。特にPCの画面があかるいのでよってくるんです・・・。読んでる論文のページの合い間で何匹死んでしまったやら・・・。もう払っても払ってもやってくるのでほっとくことにしました。ここ、とおおおても素敵な環境です。小さな島ひとつ大学が所有しててここの島には教室・図書館棟、食道棟、それから宿舎があるのみ。対岸にある大きいほうの島にはマリーナがあって休暇を楽しむ人であふれてます。バケーション！って雰囲気がとっても好き。でも、当面はそれを横目で見ながら、お勉強。リーディングが追いつかない・・・。でも外でのんびりベンチに座って海の音やボートが行きかう音を聞きながら読むのは格別です。：）明日はボートに乗って少しだけ調査の真似事をしてきます。ではでは。私信：メールは見れるのですが、日本語で送れないので、いただいたメールのお返事はうちに戻ってからかトルコについてから（１５日）になります。読んで嬉しかったのだけでも伝えようと思ってここに書いてみました。では。

  2005年08月08日

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• 満足な1日・決意表明

  久しぶりに学生らしいことも書いてみることにします。今日は黒海の生態系に関する本を借りにキャンパスの逆の端のほうにある図書館まで行ってきました。今日は来週から始まる授業のリーディングリストにある論文を5本読むと決めていたので、そのままその図書館でお勉強。ArcGIS（GIS=Geographic Information System)のライセンスが7月30日で切れたので、その更新をするためにまず教授にメールを書き、そのコストを出してもらえるか確認。その返事を待ちつつリーディングをして、4時くらいに返事が来たのでまず自分の学部に書類をもらいに行き、（図書館から学部まで自転車で飛ばして約8分）それからライセンスを発行してるオフィス（学部からそこまで自転車でまた約8分）に行く。今日が特に暑かったのか久しぶりに昼間行動したからか、自転車でかっ飛ばしたか、すんごく暑くって汗だくになりました！用事を済ませつつエクササイズもでき、１石２鳥です。他のプログラムだったらライセンスの期限が切れてもPCの時計を戻せば使えたりとへぼい仕組みになってるんですが、このArcGISはそれもできず。さらにCDだけ持ってても使えなくって、外付けでライセンスキーなるものもつけないと使えないんです。しかも１度買ったらそれで良いのでなく、毎年更新が必要。そのたびに１００ドル取られ・・・。確かにとってもパワフルなツールですごく重宝してるのでそれだけの価値はきっとあるんだと思いますが、なんとも歯がゆい。でも明日にでももらえるみたいでよかったです。トルコに行く前にほしかったので。今日はいろいろ持ってくものがあったからパソコンを持ち歩いていなかったのに、シリアルナンバーとかが必要で。仕方ないからうちに戻って（そのオフィスからうちまで自転車で約１３分）また近くの図書館へ（家から自転車で５分）。キャンパス内のネットワークじゃないとそれらの情報を記入するページが開かないのです。情報を記入し終わってようやく汗だくのたびも終わり。そのままその図書館でリーディングをしようとおもったけど、とてつもなくのどが渇いてたので、カフェを求めてキャンパス内を歩いたんですが、夏時間ですべて４時でしまってました・・・。冷たいスムージーみたいのが飲みたかったのに。しょうがなく自動販売機にたどり着き、お金をいれ、コーラのボタンを押したら、しばらく反応なし。そしてひょっとして全部売り切れ？っとおもったころにがったんごっとんと出てきたのは・・・スプライト。・・・コーラ押したよな？。まあ、飲めるものならなんでもいい、とおいしくいただき、また別の図書館へ。クーラーががんがんに効いてる図書館で無事に最後の１本まで読み終わりました。めでたしめでたし。＊＊＊トルコのあるリサーチ機関がトルコ籍でない大学に所属する学生がトルコでリサーチするのにファンディングを出してくれるっていうプログラムがあって、その企画書の締め切りが１０月中旬なのです。がんばって考えてることを形にして出してみたいと思います。これが取れればトルコでのリサーチの第一歩になるし、かなり楽しみ。ふー。ここに書いたからにはちゃんとやらなにゃ。同じく１０月中旬には来年夏の学会の論文の締め切りがある。来年夏はできれば３つの学会で発表したいんですよ。１つは日本（京都）で、アドバイザーもいく気満々みたいだし。のこりは１つはアメリカーカリフォルニア、もうひとつはオーストラリアのブリスベン。この夏が踏ん張り時。がんばりまーす！

  2005年08月04日

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• Javaに手を出す

  とうとう新たな言語に手を出してしまった。今独学している分野でどうしても必要になってきた。いろんな言語が使われてるけど、どうもJavaが一番やりたい分野で使われてるよう。“新たな”って書いたけど、今までCもC++もなーんにも使ったことないこの私。プログラミングといえばかろうじてMatlabが使えるくらい。　正直、走らせたいプログラムを自在に書ける様になるにはどのくらい時間がかかるかわからないけど、まあ、既存のコードを理解して、多少の変更ができるくらいにはこの夏かけたらできるかな。うーん、かなり希望的観測　・・・だって初日の今日のレベルは、10行くらいのプログラムを書いて（写して）　“Hello　World!"って表示させるだけ・・・汗；それにしてもなんでバリバリ文系の私がこんなことをすることになってるんだろう？不思議。ずっとやりたかった分野で使われてる一見とっても素敵な手法で、将来、自分の研究の幅を絶対広げてくれると確信してる。という純粋にアカデミックな要因と、もうひとつ要因が考えられる。昔から好きになった人が好きなことに興味を持つ傾向にあったのですね、わたし（＝不純な動機）。中学校のころとっても好きだった子がアインシュタイン大好きで、その影響で、せっせと“やさしい相対性理論の話”、とか読んでたし。そう、今の彼はエンジニア。ばりばりと嬉々としてプログラムも書いてるわけです。日々そういう会話をするわけです。自然と影響されてきてるんだろうなー。今度冬学期に取る予定の授業はもろに彼の分野にかぶるし。影響されやすい私。夢は一緒に論文を書くこと！不可能じゃないと思うんですよね。実際に経済＋エンジニアの組み合わせで知り合いの教授、論文書いてるし。（彼らは旦那さんが経済で奥さんがエンジニアだけど）まあ、いざとなったら頼れる人がいるって言うのは、勉強してみるか、って気になりやすいですね。でも、“やりたいこと事細かに説明したらプログラム書いてくれる？”という私の怠惰な要求は一笑されましたが・・・残念。自分でがんばるから、わからんときは助けてね。

  2005年07月21日

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• めちゃくちゃな生活時間

  朝が苦手で夜型なことは夜型なんだけど、夜勉強してて気づいたら朝、くらい極端な夜型にどうしてもなってしまう。一度それをすると元に戻すのがとっても難しい・・・。今がまさにそれ。生活時間、トルコ時間（時差7時間）とほぼ同じ（ちょっと早起きさんかな・・・）になっちゃってます。時には日本時間（時差13時間）と同じになるときもあるし・・・。がんばって朝方に戻すとします。でも朝ちゃんと起きても、眠くて眠くて勉強にならないんですよね・・・ちゃんと同じだけ寝ても。それが夕方ー夜ー朝にかけてだとはかどる。心理的なものなのかバイオメカニズムが狂ってるのかわからないけど。学期中は授業があるからそれなりにどこかで修正されるんだけど、今は何も授業とってないから、際限なくわけわかんない生活になる。体に悪いから良くないんだけど・・・。ちなみに昨日の生活ー　起床　夜10時　朝11時くらいまでがーっと勉強して、疲れたから1時間テレビ見て（ディスカバリーヘルスチャンネル、Birthday　－ひたすらいろんな難しいケースの出産のストーリーをやる。毎回感動しちゃいます・・・）1時間位川沿いの道にウォーキングに行く。帰りにサブウェイによってサンドイッチを買い、帰宅。またしばらくテレビみて（今度は双子や三つ子ちゃんの出産ドラマとアダプション（養子縁組）ストーリー。これも毎回感動。アダプションの話は毎回涙が出てしまうのです・・・）大体午後4時くらいにむちゃくちゃ眠くなってきて、おやすみー。（トルコ時間午後11時）で、再び夜11時に起床。（トルコ時間朝6時）　まあ、トルコ時間で言えばごく健康的な生活ですね・・・。今度はいつもとに戻ることやら。＊＊＊話は変わって手術後、しばらくカフェインは良くないかなと思ってコーヒーを飲まないでいたんですよ。3週間くらい。そしたら、再び飲みはじめたらカフェイン、効く効く！　その前なんかコーヒーいくら飲んだって全然眠気覚ましになりゃしなかったのに、もう、夕方コーヒー飲んだら午前4時、5時まで眠れなくなるくらい。（普通の生活のとき）目が覚めるのはいいんだけど、今度寝たいときに体はねむたーいって言ってるのに、頭の一部だけが覚醒して眠れん、でも、じゃあ、起きて勉強できるかというと、読んだり考えたりするほどしゃっきりはしてないからたちが悪い。だから最近ちょっとコーヒー、控えてます。体と頭のコーディネーションが調整されるまで・・・。前はこんなことなかったのにな・・・。歳か？

  2005年07月21日

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• こっち側とあっち側

  こっち側にいると、まだ行った事のないあっち側の世界は一体どんなんだろ、みんなどんなこと考えてどんな風に生活してるんだろ、っていろいろ考えちゃいます。何かというと、学生側、と教授側。学部の時のゼミの指導教官がきびしい先生だったので（とっても尊敬してる教授で研究姿勢なんかを叩き込んでいただきました）、今でも教授とミーティングしたりすると緊張するというかナーバスになるというか。おしゃべり好きな教授が多いうちの学部は研究以外のことでいろいろ話すこともあるけど、どうも冗談言ったりとかそこまでの“レベル”には達せない。なんだか変に“あっち側の人だ”っていう意識が働いちゃう。大分慣れてきたけど。まだファーストネームで呼べないし・・・。彼がまだ学生のときに同じラボの人が他の州の大学の助教授になって、しばらくして彼のいる大学を訪れたときのこと。そのひとがひたすら学生が全然勉強しない、って文句言ってるのを聞いて、“自分もついこの間まで学生側だったのに数ヶ月もたたないうちにすっかりあっち側にいっちゃったねー”ってからかったって聞いたけど、その彼自身も、あっという間にあっち側に行っちゃった。授業の準備も大変で、学生の研究のサポートの準備もやっぱり時間をそれなりに費やして、それで学生が思ったように真剣に取り組まないとやっぱり一言二言言いたくなるのもわかる。でもそんな軽い“愚痴”を聞くたびに、自分に反映させて考えてしまう。“教授はこういうときこんな風に考えるんだな"とか、“こういう学生は評価される、こういう学生は評価されない”とか。あっち側の心理がわかるのは私にとってプラスだけど、たまに“まだ私もこっち側なんだよー”って主張しちゃいます。3月にトルコに行ったとき、あっちは普通に授業やってて（ひとつ彼の授業にも出ちゃったし）、教授たちがお昼ご飯のあとお茶を飲む談話室みたいな部屋にもつれてかれたんだけど、十数人の教授に囲まれ(別に普通に座ってるだけだけだけど）なんだかとっても圧倒されたのを覚えてる。学生が十数人あつまってるのと全然雰囲気が違うんですよね。私が学生だからそう感じるのか、教授になるとある種類のオーラを発するのかはわからないけど。でも、Ph.Dの学生という同じ道を歩いてきた彼がいてくれるのは本当に心強い（突然のろけてすみません）。落ち込んだとき、行き詰ったときに自分の経験を元に、また自分の学生の様子を元に励ましてくれる。特別顧問って感じだなー。会社で働いてても自分側、上司側、部下側とかいろいろあるんでしょうね。そのカテゴリーに入ったときにはやっぱりあっさりとこっち側からあっち側へとオーラが変化するものなのでしょうか。私はどうなるのかな・・・。楽しみなような不安なような。

  2005年05月20日

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• コモンズの授業

  今まで取ってきた授業はほとんど全部講義形式だったので、将来ちゃんとディスカッションできるようにと今学期はディスカッション中心のクラスを取ってみた。以前からずっと勉強したい分野でもあったので週二回の授業を楽しんでる。少人数のクラスで合計9人の学生、2人が学部生で後は院生。最初はやっぱり緊張したけれど、だんだんクラスの面子と打ち解けてきて勝手がわかるようになってくると、気軽に楽しめるようになった。毎回事前に約40－80ページくらいの資料を渡される議論のポイントに沿って読んで、それをみんなで議論する。読むのがまだまだ遅いから準備に時間がかかってしまうのが難点。教授が本当に議論をまとめるのがうまくって発言もしやすいし、そのクラスの終わりに頭に入れるべきポイントが明確になっている。日によっては思うように発言できなかったりして落ち込むときもあるけど、全般的にかなり充実した、沢山いろんなことを体系だって、かつシミュレーションなどを通してある程度実体験を通して学べる授業で大満足。学期の終わりにタームペーパーを提出し、かつ、最後の授業でみんなそれぞれのペーパーについて発表する、ミニカンファレンスが行われる。そこでトルコの漁業の事例について発表する予定。ボドルムとイズミルの事例は水産資源の管理の事例としては失敗例として文献にとりあげられている。それらは80年代の事例なので新しい調査結果も探しつつ、なにか提言できれば、と漠然と考えてる。でもあと1ヶ月もないんだよな・・。急がなきゃ。おまけ：今日のトルコ語の授業では　条件つき文章(-se,ise)と直接・間接話法をを習った。トルコ語を習うにつれ、日本語との類似点がどんどん見えてくる。最近では新しい文法をやるたびに先生に日本語でもこういうのある？って聞かれる。で、考えるとあるんですよねえ、結構どんな文法も。トルコ語は絶対日本語で習ったほうが理解が早いと思う。私は英語を日本語の構成に直してトルコ語にしてみる、とかなんだか複雑なことやってる気がする。でもアメリカ人に比べて、文の構成で混乱することはあまりないのが（めったにない）日本語ネイティブの有利な点。物によってはトルコ語の表現を聞いても、日本語に直しちゃってる。お気に入りの例は伝聞というか　- mis(ｓはひげつき）を使った表現。自分が直接見たわけではないけど、他の人から伝え聞いて、＊＊って％％なんだってよ、見たいな表現。これを習って以来、会話に出てくると、＊＊（mis)だそうな、と頭の中で自動変換されて笑える。この夏、アンカラのTomerで一ヶ月だけだけどトルコ語の授業をとる予定。上達すると良いな。

  2005年05月10日

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