カテゴリ:ウルトラマラソン以外の完走記
< 熱々のスタミナラーメン >
38km辺りで歩いている仙台鉄人会のF田さんを発見。かなり苦しんでいるような様子。「F田さん!」と声をかけると、私に気づいて笑顔になった。「トン汁をお代りしたら、調子が狂って2、3km歩いてね」と彼。どうやら休んだことがペースを乱す原因になったようだ。彼のような超ベテランでもそんなことが起きるのか。そう思いつつ先を急ぐ後から彼は追い着き、追い越して行った。ゴールは私の3分前だったようだ。さすがはベテラン。最後に意地を見せた。 午後になると急に冷え込むのが勝田の特徴。特に西に向かう最後の数kmは、向かい風になる。脱いでいた帽子を被って寒さを防ぐ。その時道端から「暖かい飲み物がありますよ」の声。思わず立ち寄ると、出されたのはミルクティー。これは嬉しい。冷えたランナーには何よりのご馳走だ。今の体感温度は、きっと0度以下のはず。 午後3時。交通規制が解除され、ランナーは歩道を走るようパトカーに促される。ゴールまで残り3km。疲れた脚が痛む。あの後も何度か小刻みな痙攣が襲った。冷却スプレーで冷やしたり、脚を叩いてなだめて来たのだがそれもほぼ限界に近づきつつあるようだ。速度はキロ7分を超えてるだろう。それでも何とか4時間30分を切ってゴールしたい。 残り1kmで昭和通りを左折。そして右折するとゴールまでは400mの距離。石川運動広場に入るとアーチが見えた。最後に気持ちだけスパートし、ゴールに飛び込んだ。タイムは4時間28分前後。何とか30分は切った。女子高生がシューズのタグをペンチで切り、完走賞のTシャツを受け取る。スポーツドリンクを飲みながら完走証を取りに行く。やはり4時間28分は変わらなかった。 荷物を置いた場所に戻ると、既にM井さんが着替えを済ませ余裕の表情で待っていた。古川組みも全員ゴールしたみたいだ。Y田さんがゴールしたか尋ねると、まだ帰って来てない由。さて、どこで抜いたか全く記憶がない。急いで着替えしようとするが、その都度痙攣に苦しむ。やがてY田さんが戻って来た。やはり寒さで苦戦した由。勝田駅で逸れたS田夫妻もきっと完走したはず。 仲間に断り、一足先に駅へ向かった。送迎バス乗り場は長蛇の列。リハビリを兼ねて歩くことにする。駅近くのラーメン屋に入り、スタミナラーメンの大盛りを注文。出て来た丼には焼いたニンニクが6個と卵とチャーシューが載っていた。トンコツ味の濃厚なスープにはゴマも混じっている。これは確かにスタミナが付きそうだ。フーフー言いながら完食。ようやく体が温まった。 駅はランナーでごった返していた。先ず緑の窓口で切符を買う。15分ほどかかったが、特急の指定席は全て売り切れだった。次にお土産と缶チュウハイを購入。超満員の人混みの中に、古川組みのT田さんとS木さんがいた。彼らが買ったのは山盛りのつまみと大量のビール。指定席はきっと大宴会と化すのだろう。 走友会の若手H郷さんとはホームで遭遇。来週の「別大」には参加せず、この「勝田」が彼にとって「別大」の代役とのこと。若く実力がある彼のことだ。きっとまたチャンスがあると思う。仙台明走会のG島さんともここでお会いした。いつもの笑顔がまぶしかった。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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