マックス爺のエッセイ風日記

2021/04/07(水)00:00

トンデモナイ国

文化論(110)

~中国の不気味さ~     空母遼寧  過日、中国の空母遼寧と数隻の艦船が沖縄の「宮古海峡」を通過して太平洋へと遠征した。これで3度目の太平洋遠征だったと思う。領海侵犯はなかった由。ただし空軍機もこれに追随したため、自衛隊機が那覇基地からスクランブル発進したそうだ。        数日後、今度は中国最大級の駆逐艦など3隻が対馬海峡から日本海に入ったようだ。これは初めてのことだった由。なぜ中国人民解放軍はこうした示威的な行動を取ったのだろう。それは言うまでもなく米、日、豪、印のいわゆる「クワッド」に加えて、最近ではイギリス、フランス、オランダの海軍までも加わって中国の東、南シナ海覇権を封じ込めようとの動きへの対抗であることは明白だ。                             その中国でトンデモナイ遺物が発掘された。それが黄金の仮面(上3枚)だ。場所は四川省の省都成都の北方40kmにある広漢市の三星堆遺跡。それをネットのニュースで知り、関心を持った次第。   遺跡と発掘風景  この遺跡は長江(揚子江)上流域文明の中心地で、30年前から発掘を中断していたようだ。上は同遺跡と発掘風景の写真でネットで検索した。モノクロでぼやけた、いかにも古そうな画像だ。ところがこの遺跡から驚くべき遺物が発掘されていたことを、ネットで知る。以下に過去の発掘品を載せる。   三星堆博物館    どうやら発掘物はこの博物館に収容されているようだ。恐らく学術的にも貴重な物であるため、博物館を造って管理、保管しようとしたのだろう。      貼金銅人頭像        青銅神樹     高さが4mあるという、とてつもない巨大な青銅製品。こんなものが地中に埋まっていたとは驚きだ。     高さ2.6mの青銅立人             捩(ねじ)れて飛び出した「目」を持つ神像。この画像は以前観たことがあった。この遺跡は今から約三千年前のもの。世界四大文明の一つである「黄河文明」は良く知られているが、それとは異なる場所に、黄河文明にも劣らない文化を持った帝国が築かれていたことに驚嘆する。日本で言えば弥生時代に相当する。しかもこれまで発掘したのは遺跡全体の千分の一と言うからビックリだ。  昨年後半から発掘が再開され、祭祀坑6基が新たに発見された。冒頭の金の仮面のほかに、これまで酒器、玉製礼器、絹、象牙製品など500点が発掘されている。古代中国の文化の高さに目を見張る。そして同時にその末裔である中国人(漢族)政治家の思考の野蛮さにも驚く。どうやら文化は持続しないようだ。

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