マックス爺のエッセイ風日記
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~情報の精粗~ 私はこの男が嫌いだった。先の大統領選挙で不正をした民主党の候補者だったからだ。上院議員としての経歴が長く、20年間も副大統領を務めた。だがその割にほとんど実績を上げていない。民主党が彼を候補として選んだ理由は、共産主義や社会主義者が多いラディカルな左派では、トランプに勝てないと踏んだのだろう。あの大統領選は酷かった。認知症の疑いがあるこの人を勝たせるための数々の不正。 あの時のアメリカのマスコミや巨大IT企業の不公平で不実な行為は、トランプを勝たせないためのもの。そして不正な手段で勝った民主党はトランプを下院と上院で2度弾劾裁判を行った。大統領になったバイデンは、ウクライナの前政権や中国政府と結託して巨万の富を得た、息子ハンター・バイデンの犯罪的行為をもみ消した。しかし中国に強硬姿勢を貫いたトランプの方針を継承せざるを得なかった。 バイデン氏がこれまでの間大統領の職責を全う出来たのは、オバマ政権当時の優秀な閣僚が残っていたためだ。アフガニスタンでは功を焦ったバイデンが、米軍を引き上げるタイミングを見誤り、あっと言う間にアフガニスタンの政権を過激派に奪われた。プーチンは、バイデンが大統領に就任した当初、「あんな爺は俺が一ひねりしてやる」と公言していたものだ。 だがアメリカの情報機関は優秀で、昨年10月の段階でロシアのウクライナ侵攻の兆しを察知し、サイバー軍関係者がウクライナ入りして様々な対策を立てて来た。その勧告を受けてウクライナはIT軍創設を決定し、国内外のウクライナ人などに参戦を呼びかけた。その後も米国情報機関はロシアの動向を正確に把握して、ウクライナやNATOに伝えた。ウクライナは1か月間、ロシアの猛攻に耐えた。 今回のウクライナ侵攻で、この男の粗暴さと残虐性を改めて知った思いだ。今回の戦争には何の大義も必然性もない。プーチンが帝政ロシア時代の統治に心酔し、ウクライナを「ネオナチ」と呼んでいたことを初めて知った。ロシアはナポレオン戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦と3度もヨーロッパに侵略された歴史があることは知っているが、かと言って帝政ロシアや旧ソ連時代に戻ることは出来ない。 左がショイグ防衛大臣で、右がゲラシモフ参謀長。プーチン大統領を交えた3人がいわゆる「核のボタン」を持っているとされる。ところが最近どうも様子がおかしい。この二人がほとんど姿を見せないのだとか。以前観た映像では、広い会議室の20mもあるテーブルの先にこの2人が座り、ずっと離れてプーチンが眺めている不思議な光景。防衛大臣は心臓病や、解任されたとの噂もある。 この戦争はぷ-チンが始めた戦争で、彼が満足するまで戦争は終わらないようだ。この3人に2人を加えた5人がロシアの意思決定機関だが、誰もプーチンには逆らえない。従って本当のことを言えない。今回の戦争では3日でキエフが落ちると、プーチンは信じていたのだろう。だが実態は全く異なる。軍備にも大きな損害を受け、たくさんの兵士が死んだ。それを察したプーチンは逆上してさらに孤立する。 巡回中のウクライナ兵 キエフを包囲していたロシア軍がほとんど消えた。食料や燃料不足に加えて、寒さによる凍傷で動けないようだ。中には自分で自分の足を銃撃し、傷病兵となって祖国へ帰ろうとする兵士もいると聞く。わずか1か月の戦闘で、これだけの被害を出したのは今回が初めてのようだ。だが、その実態をプーチンもロシアの国民もまだ気づいていない感じがする。何とも不思議な戦争だ。 ロシア軍は作戦を変えたようだ。ミサイルで遠方から攻撃して味方の被害を抑えているようだ。南部のマリウポリ市では建物の8割が破壊され、市の機能を失った市長は退散したようだ。食料、水、医薬品がない中で避難出来ない市民が10万人近くおり、1万5千人がロシアに拉致され、中にはサハリン(樺太)に送還された市民もいると聞く。この残虐な戦争は果たしていつ終わるのだろう。<続く>
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