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テーマ:ヨーロッパ旅行(4243)
カテゴリ:ウィーン
ウィーンに行くまでは、オペラを見るかどうか実のところかなり迷っていました。「オペラ=退屈」という今までの観劇経験があったからです。その原因は、語学不足が第一でしょう。オペラは、基本的にドイツ語かイタイア語での公演が一般的です。聞きなれない言葉は、やはり眠気を誘うのでしょうか。
オペラ座では、座席の手前に英語とドイツ語の字幕が出ます。フォルクスオーパーでは舞台の上にドイツ語の字幕がありました。残念ながら、日本語の字幕はないようです。あまり得意でないこの言語の字幕を瞬時に理解するのは、私にとっては不可能といえるでしょう。 今回は、この課題に対して、どうしたのか。 まず、ストーリーを追うことをあきらめ、俳優の声(アリアなど)や演技に集中する。次に、舞台装置やオーケストラの演奏に注目するということでした。 さて、どうなることやら・・・ ウィーンに着いて3日目でウィーンの雰囲気にも慣れ落ち着いてきた時期でした。オペラ座の周辺を14時ごろぶらぶらしていたら、回りに日本人が増え、オペラ座のチケット売り場の横の窓口に行列ができていました。 「なんだろうか。」「あ、そうだ!」「そうです。」国立オペラ座のガイドツアーの日本人向けが15時からあるのです。 「オペラは見なくても、オペラ座の内部はせっかくだから見てみよう」と、行列の最後尾に並びました。ガイドは、外国人。おそらく、ウィーン子でしょう。女性です。流暢な日本語を話します。 オペラ座の客席に入ると、今日の夜の準備で舞台装置が準備されています。国立オペラ座では、日本のように同じ演目を毎日続けて上演しないそうです。毎日、演目が変わり、その度に舞台装置も変えていくのです。しかも、舞台は大掛かりなものですから、その移動は大変です。劇場の地下に行ってみると、舞台の設営が着々とされていました。 「この舞台装置を実際の劇場で見てみるのも、いいなあ」と、このとき思いました。 ガイド役の女性の話では、チケットは、高い席は250ユーロ、安い席でも10ユーロと高額にもかかわらず、本日の公演も完売状態にあるそうです。従って、今からの購入は無理だということでした。しかし、体力に自信のある人は、80分前から立見席が売り出されるので、行ってみてはどうかを笑いながら言っていました。「立ち見か。」私の脳裏にもこの言葉がチラッとかすめました。 ところで、小澤征爾がこの秋(10月)、ウィーン国立歌劇場の凱旋公演と銘打って、ドン・ジョバンニやフィガロの結婚の公演をしますが、そのチケットの値段は、高い席は60,000円、安い席でも35,000円です。この値段と比較すれば、ウィーンの料金は、東京の半分以下ではありますから、安いといえると思います。 ガイドツアーを終えた私は、国立オペラ座を出て、周辺を回ってみると、ガイドツアーの行列とは反対側に行列がありました。「あれが「立ち見」の行列か。」その日の夜の予定もなかった私は、いつのまにかそこに並んで待つことになったのでした。並び始めたのが16時過ぎ。開演は19時。そのときは、考えもなく並んだのですが、80分前の17時40分までの1時間20分間行列に並ぶことになったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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