テーマ:鉄道(22189)
カテゴリ:南 通のRAILWAY TOPICS
利用客の減少や燃料代等の高騰から地方の私鉄やバス会社の経営は危機的状況になってきており先日も鉄道部門を分離してバス専業になった茨城交通が経営破たんしました。ここへきて福井鉄道、上信電鉄、第3セクターの三陸鉄道の存続に地元の地方自治体が支援する動きが出てきました。まず福井鉄道ですが福武線の存続に向け福井、鯖江、越前(旧武生)の沿線3市が福武線の鉄道用地約20万平方メートルを3市が取得し、福鉄に無償で貸与し福鉄が鉄道施設を所有して運営するという「上下分離方式」で経営負担を減らそうというものです。また、市役所前電停からJR福井駅までのびる支線、通称「ヒゲ線」を北陸新幹線の福井駅ができて駅前再開発される福井駅正面まで延伸する計画も発表されました。
「上下分離」方式は三陸鉄道でも導入する見通しです。三陸鉄道は国鉄線から転換してしばらくは「第3セクター鉄道」ブームで黒字経営を続け「ローカル線の優等生」と言われていましたが、利用者の減少や線路設備や車両の更新負担が重くのしかかり赤字に転落してしまいました。そのためやはり地元自治体が鉄道用地と施設を所有し、三鉄は運営だけを行うことになりました。また、以前から経営不振が続いていた上信電鉄には沿線の6市町村が来年度から5年間に15億円で鉄道の基盤整備や固定資産税を補助します。沿線市町村は「上信電鉄沿線連絡会議」を構成し99年度から今年度までに総額27億7500万円あまりを補助して同鉄道の近代化や駅の新設などに使われてしますが、今回さらに援助を5年間延長することになったのです。このように地方私鉄にようやく自治体が援助をして存続させる動きが出てきたのは歓迎です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.11.20 14:12:45
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