222656 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

めが子の庭

めが子の庭

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

めが姫

めが姫

Calendar

Category

2012.05.01
XML
カテゴリ:ひたすらマカロン
大きな声で名前を呼ばれて意識が戻ると目また青い人達が私をぐるりと取囲んで

顔を覗き込んでいました。

「 終わりましたよぉー集中治療室に来てますからねぇー。」 青い人の誰かが教えてくれる。

「 あ・・りが。」 お礼を言おうとしたが声出ない雫

すぐに青い人達は居なくなり、今度はグレーの制服の看護婦さんが

「 集中治療室担当看護婦の〇〇です、よろしくお願いします。」と挨拶してくれる。

この子マスクしてるから鼻から下見えないけど、超可愛い目きらきら

白衣に着替えた執刀医がやってきて 「 〇山さん声出ますか?

「 は・・い・・。」 「 あ~~~音符と声伸ばしてみて。」 「 ああががが・・・。」

「 大丈夫声出てますね、心配ないですよスマイル」 大丈夫なのか?・・・まあ良いや。

その途端ものすごい発汗がある、サウナに入ったみたいにすごく暑い晴れ

私を取囲んで様子を見てる先生と看護婦さん達。

これは想定内の出来事らしく数分で発汗が治まると、皆さっさとはけて行く。

可愛い看護婦ちゃんが体を拭いてくれる、あんがとスマイル

まだ朦朧としていて意識飛びそうなとこに旦那来てなにか言うが聞こえない雫

さっさと帰れと手で合図バイバイ家で家事やっててもらう方が有難いです。

頭がはっきりするにつれて自分の状況が分かってきました。

右手の人差し指に洗濯バサミみたいな物が挟まっていて、腕には血圧を測る帯が巻いてあり、

胸には体の中からの出血を外に捨てる管が傷の下にあけた2ヵ所の穴から出ている、

それに心電図のコードが何本か貼り付いて、左の腕には点滴、そして酸素マスク

腰から下は尿を捨てる管が尿道に刺さってる、何時の間にパンツ脱がされたのか・・・

ぐるりと壁に囲まれていて右側だけがカーテンで仕切ってあり、その向こうにも何人か

患者さんが居る様子、隣の人の頭が少し見えるけどピクリとも動かない。

右斜め下に看護婦さん達のデスクが見えて、皆とても忙しそうにキビキビと動いている。

足元の壁の向こうにもベットがあるようで、そっちからは唸り声が聞こえて来る。

ここは戦場ですね、こんなとこに自ら望んで来たのは私ぐらいでしょう。

せめてナースコールは押さないように頑張ろうと、どうでも良い誓いを立てました。

執刀した先生は2人、1人は声が国村準で顔が蟹江敬三のさっきも来た蟹江医師、

もう1人はちょび顎鬚の若い先生、そのちょび先生がチューブを持ってやって来る。

誤飲性肺炎を防ぐ為に鼻からチューブを入れて胃袋にダイレクトに薬を注入するそうで、

これも初体験の鼻チューブ・・・・オエっとなりました雫

甲状腺の手術をしたのだから唾を飲むと痛いのは当たり前なのだけれど、

チューブのせいでよけいに痛い、不快ムカッ

時間も分からない、あとどれだけここに居れば良いのかわからん

少しうとうとするが看護婦ちゃんの声で目が覚める、2時間おきに血圧と体温を測らなければ

いけないとか、そうか2時間おきならそれを目あすにしましょう。

今術後2時間経ったってことですね、あと何時間経てば病室に戻れるのかな・・・・

とにかくベットが固くてすぐに背中が痛くなる、もぞもぞ動くたびに背中の枕を動かしてくれる

看護婦ちゃん。やっぱこの子可愛い目がハートこんな子が息子の彼女だったら良いのにと夢見るが、

すぐに息子なんか相手にする訳ないなと思いなおす下向き矢印

落ち着かなくて胸のあたりをまさぐって、自分がどの程度の管人間なのかどの管がどっち

方面に伸びているのか確かめていると、なにかがカチっと外れて雫心電図がピーーー音符

自分心臓止まりました青ハート

看護婦ちゃん少しも慌てず 「 ごめんなさいゴードが外れました。」 謝って直してくれる

付けたり外したりして遊びたい衝動に駆られるが、一生懸命働いている人に悪いので我慢しょんぼり

酸素マスクが取れてイライラさせられた指の洗濯バサミも外れ、やっと朝になり採血、

寝たままレントゲンも撮る、結果が良ければ病室に戻れるはず。

でもその頃には鼻チューブの気持ち悪さがマックス、込み上げてくる荒波

身動きできないと思っていたけど、吐きたくなると自力で90度に体を起こしました。

ゲロゲロ~~ほえー明日のジョーならこんな感じきらきらきらきらきらきら

かなり首にも力入ったけどまったく平気、ゆっくり横になるとまた込み上げてきて90度に

体起こす、エクソシスト状態どくろ

体を起こすと、ここは想像よりずっと広くて、患者さんも沢山いるのが分かりました。

動いちゃダメと怒られている人もいるし、誰かの名前を呼び続けている人も居る、

皆自分にとり憑いた悪魔と戦っているんだな。

ちょび先生が来て鼻チューブから胃に溜まっている物を抜いてくれる、うがいをさせてもらうと、

気分はだいぶ良くなって眠気がおこりました。眠い..

何分眠れたのか?目が覚めると看護婦ちゃんがこっちを見ていて 「 寝返りしますか?」と

聞いてくれる。「 有難う、もう大丈夫このままで良いよスマイル

それでも看護婦ちゃん寝返りさせようと背中の枕を動かしてくれる、可愛いダブルハート

そばに居た中年の看護婦さんがそれを見て 「 なにしてんの?」

「 ずっと同じ姿勢ですから動いた方が良いと思って・・・。」 

「 大丈夫だって言ってるじゃないぷー」 「 ・・・。」

ばばぁ看護婦ちゃんの親切にケチつけんじゃねえよ

あ・・・・・いつもの自分に戻ってる気がする、気持ちだけは元気だ。

検査の結果病室に戻れることになり、不快な鼻チューブを取ってもらえてだいぶ楽になる。

そこに介護士さんが来て 「 体拭きましょうね。」 暖かいタオルで足の指まで拭いてくれて、

きらきらサッパリきらきら介護する人の優しさにふれて、ますます元気を取り戻した気分になるが・・・・・・

「 お下洗いますねぇー。」 ショック・・・・・・腰に何かひいて温水をかけながら、

お下を・・・・・自分でもそんなに気にして洗ったこと無いよってほどショック

伸ばしたり開いたり隅々まで洗ってくれる・・・・・・なんか惨め涙ぽろり

自分じゃじっくり見たことは無い部分わからん数人に見せた記憶はあるけどね。

手術前日には入浴してあちこち綺麗にしたつもりだったけど、昔デートの前にしたみたいに

ここもよ~く洗えばよかったと後悔わからん管だらけになって下の洗浄不足を後悔ショック

まあ尿道に管刺された時点で人目にはふれているのだけれど、

洗ってもらうのは自分的に意味が違う・・・・・

介護士さん有難う、洗わなくていいと言えばよかったね、ちょっと流す程度かと思ってました。

2時になってベットごとガラガラと運ばれ集中治療室を出ると、外が明るいのが分かって、

手術から1日経ったのを実感晴れ太陽の明るさは全ての照明に勝ると感じる。

走るのに近いスピードでガラガラと廊下を進むと、首に分厚いガーゼを巻いた私を気の毒そうに

見る見舞い客達が、さっさと左右に分かれて通路をあけてくれる。

大勢で持ち上げられて病室のベットに移されると、体がマットに沈むのを感じました。

良かった、もう背中の痛みに悩まされることはなさそう。

またガラガラとベットで病室に移動、TV横に置いた自分のバックを見てなぜか安心するスマイル

まだ管だらけ、でも動けるし時計時間も分かる、それに個室状態。

喉もと過ぎれば熱さ忘れるで、やっぱり手術して良かったと感じて嬉しくなる。

しまった看護婦ちゃんにお礼言えなかった。何所かで息子と出会ってくれないかなわからん





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.05.02 01:27:26
コメント(0) | コメントを書く
[ひたすらマカロン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.