映画が楽しみすぎて待ちきれない!クィア
クィア (河出文庫) [ ウィリアム・S・バロウズ ]もうすぐ公開となる、ルカ・グァダニーノ監督、ダニエル・クレイグ主演の「クィア」ですが、一足先に原作を買って読みました。この制作が進行中のときから原作を読みたかったのですが、そのときは絶版で手に入れられず。しかも邦題がクィアじゃなくてもっとストレートにすごいやつだったので、買うのも少々ためらわれる感じでした。トレーラーとか見てると、ダニエル・クレイグが本当にカッコ悪いオヤジみたいな感じで。苦笑一方、ダニエル演じるリーを翻弄する美青年・アラートンを演じるドリュー・スターキーがまとうアンニュイさが、トレーラーの時点で匂い立つようなのが恐ろしいほど。これは映画への期待値が高まります。さて、原作ですが。ヤク中のリーはメキシコで頽廃的な生活を送っています。適当に好みの男をナンパしてはベッドを共にするけれど、なんだか毎日が満たされない。そんな中で出会ってしまったのがアラートン。求めれば応じてくる彼だけれど、基本的に素っ気ない。隣に居てもどこか遠くにいるような、そんな彼にリーは夢中になり、本当にみっともないくらい彼ばかりを追い続けます。どんなにつれなくされても、彼が必死でアラートンの歓心を買おうとする様子が、読んでいるこっちまで切なくなるほど。彼らはドラッグの中のドラッグを求めて南米へと旅に出るのですが、それはリーの苦しみをさらに深めるものでしかなかった…というところでしょうか。この辺を映画がどんな風に描くのか、すごく楽しみです。映画を観てから、感想をしっかりアップしたいなと思っています。