テーマ:笑いの音楽(85)
カテゴリ:音楽
子供の頃から寄席にはまっていた私、コミックバンドも好きでした。ドリフターズ、中でも好きでした……ビートルズが来日した時に前座を勤めたのは知らなかった。演芸番組では演奏の技術もしっかりしていたし、ギャグも良かった。
そんな時にテレビで「全員集合」が始まったのですが、ひどかった。子供だったので表現出来ませんでしたが、笑いにも気品が必要だってことが分かったんで、ただ笑えばいいというのではなく、伝統に裏付けられた落語の方に興味が移って行ったのは……今振り返ってみれば当然だったのです。「全員集合」は一回きりで二度と見ませんでしたが、そのうちに志村ケンが加わり、「西遊記」が始まりました。 この人形劇、ドリフのメンバーが人形で登場、いかりやゴリラの三蔵法師、志村の孫悟空、もちろん猪八戒は高木ブー、そして中本沙悟浄、それになぜかカトちゃんおじさんが加わって天竺を目指すのです。時々荒井注も出て、ゲストも人形で、本人が声をやっている……なぜこんな物を見たかというと、私には不肖の妹がおりまして、とてつもないミーハーなのです。当時はピンクレディの振り付けを全部暗記、今は香取線香という奴を追っかけて「新撰組」のロケ現場まで行くような奴で……旦那さんはカップ麺を食べているという……この番組、そのピンクレディが、持ち歌の替え歌で状況説明するのです。それで妹に脅されて見るようになってしまった…… さて、挿入歌の「Go West」が面白かった。 ニンニキニキニキ ニンニキニキニキ ににんが三蔵 ニンニキニキニキ ニンニキニキニキ にさんが悟空 ニシ(二四・西)へ向かうぞ ニンニキニキニキニンニンニン てな歌で、天竺へ向かう「西遊記」とウェスタン(西部へ向かう)のをかけた見事な洒落で、これだけは感心しました。ドリフで唯一納得した歌なのですが、長くは続きませんでした……「ににんが三蔵(二二が三)、にさんが悟空(二三が五)」という部分がお母様方からクレームがついて……正しい掛け算が出来なくなるというのです……それでテレビではこの歌は打ち切りになってしまいました。情けない世の中です。本当はこれが正しいけど、これはギャグなのよ……って教えられない時代になったのです。その後、やっぱりドリフのギャグ(原作は小学生、名前は資料にあるけど、持ち出すのが面倒なので省略)「カラスなぜ鳴くの カラスの勝手でしょ」が流行、学校の音楽の時間に生徒がそう歌って収支がつかないと先生が嘆いた話が出て、やっぱり今の親や先生は子供の教育が出来ないのだ……って情けなく思ったのです。 実は問題の曲、まだ入手していません。近所のCD屋で二割引になったドリフの全集に入っています。このお店のバーゲンで、ポイント10倍セールなら、事実上三割引になるから、買おうかなって思っています。だって、他の曲は興味ないもん…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.09.01 21:57:45
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