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「今日は早いですね。クライマックスシリーズを見ようってんですか」
「やってるのか」 「やってますよ……って、テレビ見てないね」 「家内が見ていたらしい」 「どうして消したんです」 「レベルが低いから。パリーグは全試合最後まで見たが、セリーグのはあまりにお粗末。一昨日は9時で、昨日は8時で、そして今日は7時でもう見るのをやめたそうじゃ」 「奥さんもパリーグファンですか」 「本当の野球ファンなのじゃ。プロのプレーの素晴らしさを見たいのじゃよ」 「ふうん」 「ということで、本日はこれぎり」 「また……大家さん、昨日の散歩の報告でしょ」 「あれ……忘れちゃったよ」 「しょうがないね」 「さて、本所のお散歩の報告が続いておりますが、先日のお散歩をちょと挿入」 「行ったり来たりですね」 「日本の象牙彫刻展」 「これはお馴染みですね」 「わしゃ6年目じゃな。作者に知ってるのがいて……これがとんでもない奴で……」 「ひどい言い方だね」 「こちらが今回の受賞作で、『湯上り』という作品」 「何でしょう」 「スッポンじゃ。右側が甲羅で……ほら『甲』の時がいっぱいあって複数形、だから『甲ら』」 「え……で、湯上がりって……」 「スッポンがお風呂に入ってスッポンポンじゃ」 「ううん……さすが大家さんのお友達」 「ここで招待していただいて、隣のフロアでやっている昭和幻風景ジオラマ展。何たら先生というテレビのタイトルで有名になった」 「ああ、見覚えがありますね」 「このようなジオラマ……知っている昔の風景は懐かしさがあるなあ」 「他は」 「店の品物まで小さな物をきちんと作っていて感動的なのじゃが……」 「が……何です」 「ううん……何というのかなあ……人間がいるのじゃが、なぜか生活感を感じないのじゃ……生命感というべきかな……人形を一体も使っていなかった『特撮博物館』には生活感が感じられたのに……何が違うのか……」 「要するに説明出来ないのです」 「説明出来たら評論家になっておるわい」 「すぐ開き直るんだから」 「その脇に行ったら加山雄三の絵画展」 「若大将ですか……大家さん、ちいさんぽになぞらえて爺さんぽだろうってメールがよく来ましたが、今度はバカ大将ってどうです」 「そうほめるな」 「ほめてないって」 「ま、それで時間がないからとっとと次へ」 「はい」 「銀座へ行ってコンサートの予約。そのまま日比谷公園へ」 「例によって歩き回っていますね」 「今回地図上ではこれだけ。約4キロ。万歩計も1万歩程度で終わった」 「はい、地図の他に展覧会場を歩き回りますからねえ」 「で、日比谷公園は市川團十郎荒事の世界展」 「歌舞伎ですか」 「このような衣装の本物が展示されている。勧進帳、助六など、見ているだけでワクワクじゃ。それから、外郎売りの台詞が流れているのもいいぞ」 「はい」 「さあ、続いて音楽会。久し振り、心花(kokohana)のコンサートじゃ」 「本当にひさしぶりですね」 「昨年、震災で中止になったコンサートが12月に行われた」 「それ以来ですか」 「実は演奏会が行われなかったのは、理由がある」 「何です」 「写真右のみぎわちゃんが、とんでもないことをしでかしたのじゃ」 「え……いったい何を……」 「男と関係して子供が出来、8月に出産したの」 「あらら……とんでもないって、おめでたいじゃないですか」 「ということで、第1部は新作CDの『ジブリMix』から、第2部はオリジナルを中心に……みぎわちゃんが仕事をサボっていたから、ななえちゃんが困ったろうって思ったら、地元岡山のテレビでレポーターの仕事が入ったとか」 「え……ええええええっ……」 「そんなに驚くな。でもそうじゃな。コンサートでも話が下手で笑っちゃうのに……」 「大家さん、それも失礼」 「面白いことあったかって質問に、お菓子屋さんのレポートで『とーっても甘いですね』って感想を撮った、その後お店のご主人への取材で『うちのは甘さ控えめというのがとても評判がいいんです』って……」 「ははは」 「こちらが最新アルバムの『ジブリMix』。二面の琴の他に色々な楽器が加わった。ソリストが加わる作品はあったが、これは初めてじゃな」 「はい」 「まあ、そういうことで、一日のレポートを駆け足でご報告致しておきます」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.10.22 20:16:24
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