名作落語大全集

「ええ、そんな訳でございまして……」
「どういう訳」
「今年もぢいさんが勝手気ままに歩き回る、ぢい散歩でございます」
「一回目は上野の美術館めぐりでしたが、二回目はどちらへ」
「タイトルの通りでございます」
「こんなところで手を抜くな」
「写真は両国の江戸東京博物館」
「昨年も三回行ってるから……全然違う写真を持って来たな」

「お馴染みの芝居小屋」
「はい」

「明治の頃の新聞社」
「はい……全然説明になっていないね」

「ミニチュアの江戸の町、助六の芝居……これも前に出ているから省略」
「で、今回は」
「笑う門には福来る展」
「笑いですか」
「笑顔を描いた作品から、思わず笑える作品まで」
「大家さんとしては気になる作品展ですね」

「七福神だけご紹介……
「はい」

「もう一つは浮世絵の中の忠臣蔵展」
「こちらも見応えありですね」
「たまたま前日に新本半額市で入手した忠臣蔵いろは銘々伝の本物を見ることが出来た」
「不思議な巡り合わせですね」

「中で一番いい男が、織部安兵衛」
「あれ……」
「ということで、本日はこれぎり」
「はい、次へ参りますがまた次回」