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名作落語大全集

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2013.02.12
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「そういう訳で秋葉原で爺さん二人にひいひい言って、寄席に入りました」
「二人の爺さんは大丈夫でしょうね」
「はしゃぎすぎたのか、ほとんど寝ていたので迷惑にはならなかった」
「しょうがないね」
「前座さんがお線香を手向けてくれたし……」
「何をやってるんですか」
「雪のため、客は4人、1時間ほどしてやっと『つ離れ』して、一安心」
「爺さんに手こずったのと、前座二人で早めに開演したので、トイレに行く間にはじまっちゃった」
「あらら」
「一人目の前座は三遊亭遊かり。『一目上がり』。新人にしてはきちんとした口調で、悪くないな」
「はい、芸協で下から二番目の子です」
「続いて前座二号」
「ひどいね」
春風亭昇吾で『犬の目』。前座としてはまあまあじゃろう。もう少し山場が作れれば、犬の目を入れたおかしみがもっと出るようになるかな。前座としては上々だが、ちょっと一本調子」
「これから顔付けに出ているメンバーですね。春雨や風子
「枕の物まねは寂しくなる。もう少し盛り上げてくれないと……だから何となく中途のまま本題に入った感じかな。『桃太郎』で、子を持った親の感情、親子の掛け合いのテンポといい、申し分ないのだから、もっと受けていい。枕でちょっと引いちゃったという印象」
三笑亭朝夢
「『転宅』。いいテンポ。泥棒さんが一気に女の言いなりになって行くのは爽快。疑いながらはまっていくのが筋なのだが、その気になって自分から婿に名乗り出るというのもおかしい」
一矢
「お馴染み相撲漫談。日本人が消えて外国人ばかりの相撲、その問題点をズバズバと披露するのは悪くない」
春風亭柳太郎
「『家見舞』、汚くなく、いやらしくなく……品のある作品に仕上げている。しつこくないのがいいのじゃろう」
三遊亭右左喜
「『銀婚旅行』、円右のを聞いた時、銀婚式のカップルがこんな爺さん婆さんじゃないよって違和感を感じた。30歳で結婚したって55歳じゃろう。あれでは金婚式じゃ。今回のはそこに自然な雰囲気があり、部屋の中のすれ違いも……女房のヌードってのも、50歳過ぎならまだ崩れていなくて……」
「何を想像しているんだか」
「わしのかみさんも、もう60じゃが、なかなか……」
「しょうがないね。鏡味正二郎
「お馴染みの太神楽。大きさの違う玉と扇の三つを使ったお手玉、五階茶碗、傘というお馴染みのコース」
「仲トリは三笑亭夢太朗
「ちょっと早いが『長屋の花見』。連中の哀愁と、張り切った大家の心のすれ違いが描かれた。だから俳句で落ちになるのもいい」
「さ、仲入り後の食いつきは、講釈の神田紫
「『奴の小万』の生い立ち。講釈はリズムとテンポじゃから……こんなものかな」
東京太・ゆめ子
「お久しぶりじゃな……向こうから何時いつ以来ですねと言われた。そうじゃな、芸協祭りも行けなかったから半年余りご無沙汰した。お馴染みの漫才で、経済立て直しのために、男性が化粧をするという……すると政治家と同じ名前の友達が……楽しい高座じゃった」
桂小文治
「『きゃいのう』は久し振りじゃな。下積みの役者の悲喜こもごも、鬘の係りの江戸ッ子が、義理を欠く奴は相手にしないが、人情にゃ弱いという……二人のやりとりが泣かせる」
三笑亭笑三
「大正生まれ……米丸師匠より半年遅いという落語会ナンバー2」
「因みにその次は」
「3月遅れの金三……後は昭和生まれ」
「すごいね……まだ生息しています」
「お馴染みの、張りのある声で、お馴染みの漫談なのじゃが……ちょっと同じ所をぐるぐるするのは、ネタなのか危ないのか判断出来なかった。前座が×をして止めるという落ちも生きなかったという印象」
松乃家扇鶴
三味線漫談。語尾の上がる調子は付いて行けない……って、慣れてしまったのが恐い。だから相槌を打ってやるのだが、ファンだと思われているかも……ますます恐い」
山遊亭金太郎
「『帯久』、発端からしっかりと演じてくれると、本当に落語ってドラマだなあって感じる。一人で語るから芸なのでじゃなあ。これをドラマにしたら安っぽいだろうな……などと、色々なことを考えておりました」
「はい、そういうことで……」
「満足のいく席でした。雪だという天気予想で脅迫していたから20人ほどでしたが、みんな素晴らしい芸を見せてくれたということで……実は10年前には客の入りが悪いと手を抜く噺家もいたのじゃ……いやあ、行って良かった」
「はい、今回のぢい散歩、以上をもって読み終わりと致します」
木戸銭は寄席の千円。他にグッズといっても、わしはお御籤の200円のみ。顔パスで半額で入れてもらいました。昼食代は寄席の中で食べるお弁当、お茶とビール付きで700円。
 交通費は自宅から秋葉原までと上野から自宅までの合計のみ。散歩の間の移動費用はゼロでございます。
 歩いた距離は万歩計でたった8000歩。普段のわしの歩く速さなら5.3キロ。地図上の移動は3.6キロのはずじゃから、後は神田明神内と爺さんに振り回されたお店、寄席の中で歩いたということになるな……因みに自宅から駅まで往復で千歩くらいは歩くと思われます」
「はい、これぎり」





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Last updated  2013.02.12 05:26:44
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