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名作落語大全集

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2013.03.25
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カテゴリ:カテゴリ未分類
紀伊国屋文左衛門の墓1
「さあ、深川のぢい散歩。深川江戸資料館を出て、清澄庭園へ向かう」
「行きましょう」
「大通りへ出ればそこが庭園の脇なのじゃが……」
「また、素直に行かないんでしょう」
「資料館からまっすぐ南、最初の角を曲がった所にあるのが紀伊国屋文左衛門の墓」
「なぜここにあるんです」
清澄庭園が、彼の屋敷の跡だったという説もある」
「へえ」
滝沢馬琴1
「通りへ出て南へ進むと、橋のたもとにあるのが、こちら」
ですか」
「その手前がメインじゃ」
「何かありますね」
滝沢馬琴2
「ここが江戸時代の作家、滝沢馬琴が生まれた場所。清澄庭園は松平家の屋敷となり、馬琴はその下級武士の五男」
「このオブジェは」
南総里見八犬伝を全巻そろえるとこうなる」
「へえ……長編小説だったんですねえ」
採荼庵1
「道を渡って、橋も渡って……向こうにあるのが採荼庵(さいとあん)跡」
「これも芭蕉さんですか」
奥の細道の冒頭で杉山杉風の別墅……別邸に移ったとある。その場所じゃ」
「へえ」
「 草の戸も住み替る世ぞ雛の家
 という句があるが、実際には芭蕉庵を詠んだものじゃが、奥の細道の中ではこの採荼庵を指すというのがわしの説。世間一般では認めていない」
「なぜです」
「実際には……と言ったじゃろう。奥の細道は嘘が混じっている、文学的虚構じゃな、そういう芸術作品として読まなければならないのに、国語の先生は事実と比べることしかできないのじゃ」
「そうなんだ」
「証拠の一つだけを紹介すると、杉風は、挨拶の句として、
   花の陰我が草の戸や旅はじめ
 と詠んでいる。これは当然奥の細道の冒頭を意識したものじゃ」
「なるほど」
時計台1
「ここから清澄庭園に行くのは、戻るよりも清澄公園を回る方がいい」
「参りましょう」
「江戸の火の見櫓を意識した時計台がある。昭和63年の改修の折、庭園のイメージに合わせて作られた」
「では、その庭園に参りましょう」
「はい、それはまた次回」
「あら、やっぱり」





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Last updated  2013.03.25 05:07:26
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