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「ぢい散歩スペシャル、滋賀・京都への旅で彦根城へ来ております」 「お城の中へ入ろうという場面からでしたが、写真は」 「昔の建物は柱や横木が見事なのじゃ。こちらも……」 「今木が無くなって、同じ物は作れないと言いますね」 「窓から庭園方面を見る」 「はい、屋根が重なり合っていいですねえ」 「こちらが琵琶湖」 「島が見えますね」 「あれが竹生島」 「へえ」 「残念ながら嘘じゃ。多景島じゃな」 「……適当なんだから」 「お城の裏から庭園に降りよう」 「すごい石垣ですね」 「きれいに組み上げた所と雑に見える場所と、変化もあって面白い」 「はい」 「それから更に坂を下る。黒門へ抜けるので黒門山道という」 「すごいね」 「たまたま出会った二組……まず宅配の人」 「大変ですねえ……って、どこに届けるんです」 「お城前の売店に……カートも使えないので大変そうじゃ」 「そりゃ大変です。もう一組は」 「修復工事の人たち。まず道具を持ってここを上がって行く。それから仕事が始まるのじゃ」 「大変だね」 「お城を作った時だって車など無かったのじゃから……」 「そういう時代を思いやりますか」 「こうしてお堀まで出た」 「やれやれ。ここも石垣がすごいね」 「黒門橋の左がこんな感じ。右は石垣のない土手になって桜が植えてある。花が咲いたら見事じゃろう」 「はい」 「さあ、庭園の前に、楽々園へ」 「この建物は」 「井伊直弼が生まれたのがここだという」 「へえ」 「さあ、庭園の玄宮園。近江八景を模した回遊庭園で、1677年の造園と記録されている」 「はい、素晴らしいですね」 「こちらは茶室の向こうにお城を……」 「いいですねえ……あそこから降りて来たんですね」 「茶室は鳳翔台という。お茶も飲める」 「はい、大家さんはお酒でないと立ち寄りません」 「で、前日にパノラマが使えることが分かったので……」 「お城が木の陰でよく見えませんね。場所を考えればいいのに」 「ふと思いついたのでなあ……さあ、植物を見に行くか」 「参りましょう」 「ううん、またしても次回に続く」 「え……一ヶ所で三回に分けるとは……」 「新企画じゃ」 「冗談じゃないよ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.24 05:05:12
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