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「ぢい散歩スペシャルで彦根城へ来ていますが、その3回目」 「井伊直弼像から行こう」 「井伊大老は毎回登場しますね」 「まあ井伊じゃろう」 「洒落かよ」 「井伊直弼を描いた傑作が舟橋聖一の『花の生涯』」 「あれ……確か前日に……」 「そうじゃ。実は生まれたのが両国国技館の脇。あそこにも花の生涯という碑がある」 「写真はそちらですね」 「こちらがしだれ桜」 「はい、ちょっと寂しいですね」 「さて、こうして駐車場に戻るが、その手間にある護国神社」 「あれ、どうでもいいね」 「戦争で父の帰りを待つ母と子供たち」 「はい」 「父親は戦いに直面している」 「歴史を伝えているんですね」 「お店ではひこにゃんが人気で、ずっと歌が流れている。 ♪ひこにゃんにゃんにゃん、ひこにゃんにゃん……」 「それ、『猫ふんじゃった』ですよ」 「♪ひこにゃん、ひこにゃん、ひこにゃんにゃんにゃん……」 「それなら聞いたことが……あ、それ最近発表になった『くまモンのテーマ』でしょう」 「ううん、読んでる人には分からないだろうな」 「では、ちゃんとした歌を」 「♪ひこにゃん、ひこにゃん、ひこにゃんにゃん…… 赤い兜のひこにゃんにゃん、黄色い服のひこにゃんにゃん、 緑のスカーフひこにゃんにゃん、白い顔のひこにゃんにゃん…… ひこにゃん、ひこにゃん……」 「いい年して踊らないの」 「お城のキャラなのに、実際には出て来なかった。木戸銭返せって言ったがダメだって……」 「当たり前ですよ。でも、どうして猫なんです」 「例の、招き猫がこちらのお殿様の逸話なのじゃ。世田谷豪徳寺で雨宿りをしていたら猫が招く、そちらに行ってみると、最初に入っていた門に落雷があった」 「はい」 「まあ、それからというもの、貧しかったお寺を栄えさせ、井伊家の墓もそこに置かれるようになった」 「こちらはお土産のファイル」 「お幾らです」 「あ……確かにお店に売っていたが……幾らじゃろう」 「あれ、買ったんじゃないんですか」 「さっき言った通り、ひこにゃんが出ないのは詐欺だって騒いだら、これをくれるから引き取ってくれって……」 「また迷惑かけてる」 「さあ、これにて彦根城は読み終わり。次の目的地へ参りましょう」 「はい、続く」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.25 05:34:21
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