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「ぢい散歩スペシャル、比叡山を見学しました」 「これから一度琵琶湖のそばまで戻り、京都へ向かいます」 「1時間で京都に到着という予定だったが、渋滞で少し遅れ」 「これは義経と弁慶ですか」 「当たり。 ♪京の五条の橋の上~」 「また……歌わなくていいの……踊りも……」 「そういう訳で昼食は刺繍美術館で」 「なぜここを選んだんです」 「この碑、お半と長右衛門の供養塔があるから」 「何です」 「お半長じゃ。浄瑠璃でお馴染みじゃろう。『桂川連理柵』。38歳の長右衛門と、14歳のお半が心中するという……」 「ませたガキですねえ」 「落語『胴乱幸助』ではこれを本気にした主人公が大阪から京都まで来るという噺。 ♪柳の馬ン場を押小路~、虎石町の西側に~」 「うならなくていいの……浄瑠璃までやるとは思わなかった。あれ……今のは地名ですね。ここなんですか」 「いや、中央区柳馬場通押小路下ル虎石町……って、現在でも同じらしいね。明治2年創業の蒲鉾屋さん、茨木屋というのがあるそうじゃ。以前は本当に帯屋だったという」 「へえ」 「二人の死は1761年で、すぐに話題となり芝居になった。二人の墓は新京極の誓願寺にある」 「へえ……で、写真の碑の由来は」 「さあ……」 「いい加減だね」 「右に二人の名が刻まれ、左は法花塔となっている。漢字は違うが法華と同じじゃ」 「食事に行きますか」 「いやあ、食事の前が長かった……」 「その割に中身はなかった」 「こちらが本日の昼食。京懐石とまで行かないが、そういう地元らしいものをとお願いしました」 「はい」 「本日は舞妓さんに来ていただいて、踊りを…… ♪舞妓の舞妓の小猫ちゃん~」 「それ、歌が違う」 「実はお馴染みの『祇園小唄』。 ♪ちきは朧に~東や~ま~」 「歌わなくていいの……また踊り出すんだから……」 「実は先日、ザ・ピーナツが歌った『祇園小唄』のデータを発見した」 「あら、偶然ですね」 「ドイツの方とメールでやり取りしている内にディェ・ピーナッツが出て来て……向こうでのヒット曲が幾つかあるのでデータを贈ってもらったのじゃ。こちらもピーナッツは80曲ほど持っているから……」 「すごい数ですね」 「レパートリーが1200曲を越えるからね」 「で、話題がどうでもいい方にそれますね」 「舞妓さん、まだ踊っています」 「辛抱強いね」 「口紅が下だけじゃろう」 「え……あ、本当だ」 「これは新人さんなのじゃ。まだ座敷に出ることが認められて4日目という……」 「へえ……」 「一昨年はテレビにもよく登場される人気者を呼びました」 「はい、どうでもいい報告」 「はい、こうして舞収め。 ♪だ~ら~り~の 帯よ~」 「まあ、説明だから歌はいいけど……どうして大家さんまで踊るんです」 「はい、おしまい……ああ、疲れた」 「大家さんの相手をしたら、辞めたくなるでしょうね」 「後は盃を前に置いて、取りっこする遊び。 ♪金比羅船々……」 「歌わなくていい」 「後はインタビューをして、記念撮影」 「みんな出来るんですか」 「それでは舞妓さんが大変じゃ。わしゃ主催者だから」 「迷惑な人だな」 「はい、食事の後は刺繍美術館」 「写真も刺繍作品ですか」 「さすがにこのお土産は買えない」 「でしょうね」 「そういうことで、これからは京都のお寺めぐり」 「はい、また次回でございます」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.03 05:07:14
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