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「向島から北へ、鐘ヶ淵を目指します」 「さあ、今日は」 「ラーメン屋の裏道を行くと、まずあるのが正福寺。和みの像というのがお迎え」 「お参りしますか」 「手洗水盤。寛文7(1667)年の物だと彫られている。墨田区では最古のものじゃな」 「へえ」 「弘法様」 「ほとんど説明のないのが大家さんの特色で……」 「露仏も面白い」 「はい、お寺の由緒など出て来ないんですねえ」 「この目の前にあるのが首塚地蔵尊」 「すごい名前ですね」 「名前と裏腹、可愛いお地蔵様で」 「はい」 「こちらは下稲荷神社」 「色々ありますからねえ」 「さあ、住宅地やら運動場を越えて川の方へ入ると、隅田川神社がある」 「ここも由緒などは省略ですか」 「ご希望なら……ここは水神の森と呼ばれ、『江戸名所図会』にも紹介されている。水神というのが隅田川神社で、船で上る人には、この先いよいよ鐘ヶ淵だという目印になる」 「へえ」 「森は戦災でも残ったのじゃが、戦後の再開発で容赦なく切り取られ、神社も下流に移された」 「へえ」 「つまりこの辺りの住宅全部が森だったのじゃ」 「すごい広さだったんだ」 「ということで、次回はメインの梅若塚木母寺へ参ります」 「続く」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.05.31 05:13:11
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