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「はい、ぢい散歩は茨城県フラワーパークへ参りました」
「以前はこれから県道の199号まで、山道をくねくねと進まなければならなかった」 「へえ」 「それが先日、バイパスが出来、表つくばスカイラインの下をくぐるトンネルが完成したのじゃ。土浦北インターから一気にフラワーパークまで行ける」 「へえ、便利になりますね」 「ということで、そのトンネルを抜けると小野であった」 「小野って地名ですか」 「小野小町の所縁の地……ちょっと寄ってみよう」 「はい」 「はい、見えて来たのが小野の里」 「水車が見えますね」 「水車のアップ」 「どうでもいいね」 「水車を回して石臼でそば粉を挽く。昼食はおそばでないとねえ」 「なるほど」 「こちらへ来たのが1時過ぎ。ちょっと遅めだったので、わしらが最後の客だった」 「食べられてラッキーでした」 「さあ、そんな訳で見学に行こう。こちらが碑」 「いきなりどうでもいいね」 「小町の里文学賞というのがあって、わしも子供たちに俳句を作らせて応募したことがある。最優秀作が碑になっているが……今後もやるつもりじゃろうか」 「さあ……」 「こちらが建物じゃが、小町の資料などを収めるのでなく、土地の紹介程度。蕎麦打ちなどの体験は出来る」 「はい」 「さて、ちょっと歩いて西の方へ……こちらの奥に小野小町の墓がある」 「え……こんな所に」 「わしが国語の教師をやっていて、最初にネット教材を作ったのが1995年。その時小町の墓は6つ紹介した。写真つきで、利用可というのがそれだけあったのじゃ」 「へえ……いくつもあるんだ」 「生まれた場所もあちこち。秋田から熊本まで、亡くなった場所も京都に数か所、関東から東北まで……」 「伝説の人ですねえ」 「さあ、この先がお墓なのじゃが、これより先は写真撮影禁止、観光協会でも写真は公開しておりません」 「はい……大家さんのことだから、こっそり撮ったでしょう」 「え、なぜ知っている」 「駄目ですよ」 「石で出来た五輪の塔。婦人病に悩む人や美人になりたいという人が、昔から訪れていたという」 「へえ」 「小町が人気になるのは江戸時代じゃから、それからかも……それ以前には平安時代を代表する美女として、村上天皇の弘徽殿女御、道綱の母などの名が見えるが、小町は入っていない」 「なるほどね」 「さあ、小町の里まで戻って、今度は北へ」 「これは何です」 「小町が腰掛けたという腰掛石」 「へえ」 「北へ向かった小町が一服して水を飲み、元気を取り戻して北へ向かった。彼女が越えた峠を小野越峠という。無事北向観音に詣でたが、帰路病を得て、この地まで来て死んでしまった」 「それでお墓があるというんですね」 「小町の里へ戻る。田植えの体験も出来るぞ」 「はい、体験がメインの施設ってことですか」 「ということで、ここを出発して、近隣を回ろう」 「はい、まだ続きます」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.06.26 05:30:18
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