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「ぢい散歩、四谷三丁目駅から歩きます」 「こちらもお馴染みの建物ですね」 「新宿歴史博物館じゃ」 「参りましょう」 「まずは新宿の町。江戸時代、日本橋をスタートして最初の宿場まで4里あった。この甲州街道だけは倍。そこで、ちょうど中程にあたる新宿に宿場を作ることを申請して認められたのじゃが、わずか20年で廃止」 「え、どうしてです」 「宿場よりも女目当ての遊び場になったため」 「へえ」 「それで再営業が許されてから、ようやく栄えることになるのじゃ」 「へえ」 「こちらは昔の家。七夕の軸が掛かっていて、西瓜の絵などがぶら下がっているのが懐かしかったなあ」 「はい……私は若者という設定なので、分かりません」 「都電。上野の動物園裏にもあるね」 「はい」 「近代の和洋混交の家」 「なるほど」 「流しには夏の野菜が……」 「季節感がいいですね」 「昔はこうして水につけて冷やしていたものなあ」 「冷蔵庫のない時代ですね」 「茶の間」 「お昼は素麺のようですねえ」 「書斎」 「何が書かれているんでしょう」 「蓄音機なども見える応接室」 「ほう」 「時折昔のレコードが流れるぞ」 「いいですねえ」 「こちらは鉄腕アトム。新宿で生まれ、10年前から新宿未来特使を勤めている。今回はその記念展示で、こちらは無料じゃった」 「9月1日で終わっています」 「さあ、そういうことで、四谷三丁目から南へ出れば四谷怪談のお岩さんに出るが、今回もこのまま四ッ谷駅へ向かいます」 「はい、またしても続く」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.10.01 19:42:41
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