カテゴリ:カテゴリ未分類
「さあ、名前も変わってOK散歩となります。まずは日暮里駅をスタート」 「それで、写真は何でしょう」 「千駄木の駅付近を通り掛かったら、消防車が次々に……」 「火事ですか」 「煙も見えないから、そうではなさそうじゃ。その後ニュースでも出ないから、真相は不明」 「以前はパトカーの集団と遭遇しましたねえ……あ、もしかしたら、大家さんを警戒していたんじゃありませんか」 「え……ううん、あり得る」 「納得するな」 「さあ、それで今日はちょっと遠回りして、大給坂から上ります」 「歴史のある坂なんですか」 「大給というのは三河の豪族の名前で、この坂の上に屋敷があったのじゃ」 「へえ」 「この辺りの高台を千駄木山といったな。漱石は根津に住んでいたのは有名じゃが、 初冬や竹きる山のなたの音 という句が、この山を詠んだものじゃ」 「はい」 「こちらは安田楠雄邸庭園」 「どなたです」 「大正時代に豊島園の創始者藤田好三郎が、大正時代に家屋と庭園を造ったが、震災の後安田氏に買い取られた。平成に入るまで楠雄氏が住んでおられたが、その後はこうして見学が出来るようになっている」 「へえ」 「この日は庭で古本市。日暮里周辺各所で一人が段ボール箱一箱だけのお店を開くのじゃ」 「へえ」 「庭園では、5月4日まで、五月飾りを展示しております」 「はい、お近くにお出かけの節はぜひ展展木戸銭は500円です」 「こうして森鴎外記念館へ到着」 「消防車の来ていた現場を抜ければすぐだったんですね」 「鴎外と演劇についてやっていた」 「明治の半ばですから、本当に初期ですよね」 「鴎外関連は、北千住の病院後、鴎外の父が勤務していたところ、上野の鴎外荘、最初の結婚の新居がそのまま残っている」 「そして、ここが最後の住まいですね」 「観潮楼と名付けて、文人達が通った場所なのじゃ」 「へえ」 「庭にある碑。文字は永井荷風」 「はい、荷風さんも千住辺りから所縁がありますね」 「さあ、今回も文学関連が多くなるが、次行こう」 「はい、続く」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.05 17:46:32
コメント(0) | コメントを書く |
|