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「七夕じゃが、雨のようじゃな」
「それが残念ですか」 「織姫と彦星は年に一度逢うことが出来るのじゃが、かささぎが渡す橋を渡って天の川を超える。もし一滴でも雨が降ったら、天の川が増水して逢えなくなる」 「へえ、そうなんだ」 「昔は男女のお祭りで、この日なら女性から恋の歌を贈ってもはしたないとは言われなかったのじゃな」 「昔のバレンタインデーですね」 「雨なら逢えないのじゃから、あなたに逢えない辛さなんて歌を詠むわけじゃ」 「なるほどねえ」 「まあ、それで、普通は雨が降ると願いが届かないといっていたようじゃな」 「そうですか」 「因みに、たなばたというのは「棚機津女(たなばたつめ)」で、機織りをする女性ということ」 「七夕様って様がつくのは神様の名前だからですか」 「中国の七夕(しちせき)と一緒になって今に至る」 「へえ」 「織女の名前は色々あって、朝顔姫というのはお馴染み。他にささがに姫、これは蜘蛛のことじゃな」 「機織りをするイメージですね」 「まあそんなことで……わしの子供の頃には織女と彦星の絵を家の中に飾っていた。飛鳥時代の着物じゃろうか、不思議な物を着ていたという印象がある」 「へえ」 「まあ、そんなことで、七夕に関する薀蓄でした」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.07.07 05:24:34
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