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「目黒といえば、必ず立ち寄るのがこちら」 「松岡美術館ですね」 「落ち着いた雰囲気で、お客様も多くないので、ゆっくり見られるのがうれしい」 「はい」 「今回のメインは巴里のいのちを謳歌しようという、松岡清次郎生誕120年を記念したもの」 「松岡って……ああ、この美術館の創設者ですか」 「彼のコレクションをメインとしたもので、中国の陶磁器から、いきものをデザインしたものがすごい」 「はい、今日はこれをご紹介」 「まずは牛のデザインの器じゃな」 「はい、まずは描かれた牛です」 「鳥のデザインの器」 「大胆な造詣ですね」 「牛のデザイン」 「へえ」 「これは面白い、羊」 「いい表情していますねえ」 「牛」 「たくましい」 「馬」 「干支だね……色がすごい」 「これも三彩の馬」 「これはデザインも面白い」 「こちらは駱駝」 「これも面白いねえ」 「これも駱駝」 「表情がいいねえ」 「これは虎」 「あ、人間のように立っていますが……」 「本当に干支が集められているのじゃ」 「面白い展覧会ですねえ」 「こちらのコレクションで有名な……」 「白菜ですか」 「動物ではないが、いきものには違いない」 「確かに」 「はい、まあこんなところで……」 「本当に適当なんだから……あれ、大家さん、展覧会のタイトルが巴里のってついてますよ」 「あ……それはもう一つ先の展示室で、ヨーロッパ絵画が並んでいるのじゃが……」 「それなのにいきものだけで終わりましたね」 「あ……そうか」 「無計画に紹介しているなあ」 「ということで、次回は絵画編」 「う…今思いついたな」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.08.31 05:53:02
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