名作落語大全集

「学者さんがみんな違憲だと思うって言ったもんで、自民党は大童」
「はい」
「それで、学者は研究していて実態が分からない。実際に政治や国際関係に関わらず、知識だけでやっているから、頓珍漢なことになっているのだと言う」
「学者バカって奴ですね」
「それが通るなら学者は誰もいない。スポーツの解説などいらない」
「そうですねえ」
「アベさんは違憲ではないと反論したが、中身はない。なぜという部分は一切触れない。結局は時間が経てば数の論理で成立するのだという考え」
「そう感じますね」
「それにしても、本当になぜという説明を全くしないのは卑怯じゃなあ」
「はい」
「そうそう、レオナルド・ダ・ヴィンチの笑い話にこんなのがある。

　絵を描いたこともない著名人が、絵の審査員になっていますが、いいんですか。
　私は卵を産んだことはないが、卵の良し悪しは分かるよ。

　というのじゃ」
「へえ」
「自民党の批判が全く的外れなのは分かるね。それなら、集団的自衛権で、自分達が実際に現場に行かなければならない」
「はい」
「ということで、４０年前に入手した本を読み直したという報告で……」
「え……」