名作落語大全集

「今回は千葉県柏市のあけぼの山へ」
「大家さんの家から見えそうな所ですね」
「利根川のすぐ向こう。片道７キロなので、ちょうどいいお散歩」
「写真は」
「利根川の橋から。今でも昔の名前の『有料橋』と呼んでいる」
「今はただで渡れます」

「まずは日本庭園」
「はい」

「山水の借景がいいね」
「雄大な景色が生まれますね」

「向こうは茶室」
「雰囲気が変わりますね」

「お茶をいただこう」
「いただきますって……やってますか」
「平日でやっていないから、抹茶でなく、普通のお茶を入れさせて……」
「迷惑な人だなあ」

「桜山の一茶の碑」
「へえ」
「　米蒔も罪ぞよ鶏がけ合ぞよ
　一茶らしい適当な句で、説明文がないと分からないなあ」
「そうですか」

「さあ、こちらが布施弁天」
「お詣りしましょう」

「本堂。こちらのお神籤はお勧め。凶が圧倒的に多いのじゃ」
「へえ」

「ピンコロ地蔵。ピンピン生きてコロリと死のうという……」
「楽しいですねえ」

「弁天様」
「はい」

「面白い形の鐘楼」
「下が丸いんですねえ」
「ということで、次回はあけぼの山公園へ参ります」
「続く」