名作落語大全集

「さあ、最後の目的地は上野の森美術館」
「お馴染みです」
「今回は肉筆浮世絵展」
「浮世絵といえば版画が多いですものねえ」

「誰かいれば絵と並んでいる写真を撮ってもらうのじゃが」
「誰もいなかったんですか」
「おかげでゆったりと見学は出来た」
「はい」

「こちらがちらし」
「どうでもいいなあ」

「先日行った一休さんに因んで、地獄太夫の絵」
「有名ですねえ」

「こちらが弥生美術館の地獄太夫」
「妖艶」

「今回の絵の中で目を引く作品の一つ。文を読む二人が親密なのも分かる」
「なるほど」

「七福神」
「お正月前にいいですね」

「こちらは女性たちを七福神に見立てたもの」
「これも面白いですね」
「ということで上野のお散歩は以上。
　歩いたのは万歩計で１５０００歩、１４．３キロと出ている。
使ったお金、木戸銭８００円、絵葉書やグッズ１９８０円、昼食８４０円」
「昼食が豪勢ですね。普段の倍ですよ」
「ということで、上野の散歩、読み終わりと致します」