名作落語大全集

「国会のやり取りをきちんと見ていると、アベってすごい」
「そうですか」
「では、今週のアベ」

４日（木）
その１：イナダ自民党政調会長から、自衛隊が違憲だという憲法学者が７割もいることについて
「７割が違憲だと思うのは、問題がある。憲法解釈でやってきたが、きちんと改正することも考えなければならない」

「まあ、そうかも知れませんね」
「アベのインチキ、その１：昨年の安保法案については９割の学者が違憲だと言っているのに『１割の人は合憲だと言っているじゃありませんか』って答弁していたよね。それに、改正せずに解釈でいいのだというので、あの強行採決になった」
「確かに」
「その２：朝日新聞の資料で７割が違憲と言っているというのを出したのじゃろうが、同じ調査で９割は、それでも憲法改正の必要はないと答えている」
「あれ」

その２：押し付け憲法だから改定すると言っているようだが、いい物であれば守ることも必要。何でも改定というはいかがか
「じゃあ私たちよりいい案を出せばいいじゃないですか。そちらがよければ通るでしょう。それをしないで批判ばかりする方がおかしい」
「これはもうみんな分かっているじゃろう。アベは野党の方から憲法改正が必要だと言わせたいのじゃ。そうなればこっちの考えている奴をさっと通すことが出来る」
「はい」

その３：昨年からテレビ局に圧力をかけていると言われていますが、今度政府に批判的だったキャスターが皆降板するとか
「週刊ゲンダイを見て下さい。政府批判キャンペーンをやってます。それがのうのうと続いているのですから、圧力などない証明です」

「もう何か口にするのも馬鹿馬鹿しい答弁じゃな」
「ははは」

5日（金）
その１：大臣の金の問題、企業年金の廃止など何か方策をとるべきではないんですか
「必要ありません、民主党だって政権時代３年間にやらなかったでしょう」

「大事なところははっきり答えないというのがアベのやり方」
「それを民主党もってすり替えるのがせこいですね」

その２：株価の暴落で、年金不安は
「国内外の債権と株式の組み合わせでありますから、日経平均の動きがそれはそのままじかに反映されるのではないということは申し上げておかないとですね。国民の皆様が誤解されて、これは不安をあおる結果になってしまってはならない」

「どう安全なのか、実際にどういう運営なのか、隠されているから不安なのじゃ。それを、野党が質問をして不安をあおっているという説明」
「これもせこい」

その３：定数の削減を約束していましたね
「約束は守ります。今その時期ではないので、２０２０年以降、必ず実現します」

「おい、そこまで総理を続けるつもりかよ」
「ということで、今週のアベ総理でした」