名作落語大全集

「今日６時に５チャンネルをつけたら、番組の様子が変わっている」
「へえ」
「タナカという新人女子アナがやっていた下手くそな新聞見出しが違う人に……あ、少しまともになるかと思っていたら、何とコメンティターがバカ畑！」
「間違ってます」
「最初のコメントが何だか分からない。こりゃダメだ」
「あら」
「そんで、６チャンネルに入れたら、スケートのオダってのがコメンティター」
「あらら」
「まあ、こっちがいいかと見ているが、メインの女子アナはド下手じゃなあ」
「あらそうですか」
「まあ、タナカよりはましじゃから我慢の出来る範囲」
「ひどいね……なんで見てるんです」
「まあ大事なののはお天気じゃな。５チャンネルのヨダさんは悪くないのじゃ」
「へえ」
「同じ局でも夕方からのお天気小母さんはひどいなあ」
「あらら」
「６チャンネルは朝の小母さんはよく分からない、夜のおじいさんはさっぱり分からない」
「ほう」
「４チャンネルは５時代までは見ていられる。夕方のおっさんも悪くないな。しかし、６時代からは……」
「はいはい」
「１チャンネルが最低じゃな。１０分の天気に、お天気の動き、全国の天気、各地の天気……それが全部同じ内容。しかも大雑把で、細かい天気はさっぱり分からない」
「すごいね」
「ただ、４月から変わったかも……ほら、ＮＨＫはＢＳ料金払っているのに見られないから……」
「変わってますかねえ」
「いや、体質じゃから、絶対に変わっていないと断言出来る」
「あれれ……あとは……８チャンネルですか」
「あ、ここは昔パズルやってたが、１時間番組で政治経済が３分しかない。あとは大半芸能……見ているとバカになる」
「ひどいね……でもお天気情報とかで、見ないわけにもいかない」
「１日１時間見ればいいが、どこを見るか迷うところじゃな」