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「訃報その1:永六ふ輔さんが亡くなった。83歳」
「おなじみですねえ」 「わしにはやはり六八九じゃな。その前の黒い花びらはちょっとわしより前の世代」 「江戸時代ですか 「最近は声が出ないのにラジオに出ていて……談志がこれも一つのパフォーマンスだと言っているが、わしゃどうかと思ったなあ」 「はあ」 「歌はおなじみ、上を向いて歩こう」 「はい」 「エゲレスに行った時に流行していた」 「あ、スキヤキですね」 「しかし、歌詞がなあ……スキヤキ食べたらお腹がいっぱい、だから上を向いて歩こうよ」 「あれえ」 「日本の歌詞をほぼそのまま英訳したものだが、日本語訳したら微妙に変わってしまった」 「全然違うでしょう」 「永さんも怒ってたなあ」 「はあ」 「訃報その2:ザ・ピーナッツの妹、ユミさん」 「五月に亡くなっていたそうですね」 「わしの子供時代にはシャボン玉ホリデーで毎週見ていた。英語の勉強にエド・サリバン・ショーを見たら、そこに出て来て、歌が唖然とするほどうまかった」 「すごかったんですか」 「何でも歌えたなあ。それで英国、米国、仏国、独国、伊国などでもデビュー」 「世界をまたにかけてたんだ」 「名曲を海外用に歌った録音もあるが、同じ曲を違う歌い方をしたものもすごかった」 「例えば」 「ウナセラディ東京。ボサノバで歌い、ジャズで歌い、演歌で歌い、ロックで歌い、引退の時はブルースというか、思わず涙するような歌い方もあった」 「すごかったんですねえ」 「とまあ、本日はこれぎり」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.11 19:40:16
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