Blue in Green in Blue

もうすぐ新しい市長を迎える大阪市での研究会。私のいる大学の平松学長の任期は今年度で終わりですが、平松市長は来月からですね。

テーマは府市連携。大阪府と大阪市との関係は、他の政令市とその府県との関係のようになかなか複雑なものがあります。両者の間で二重行政や重複の弊害をなくすべく、連携の協議が行われてきているのですが、そんなに簡単にはいきません。

二重行政や重複ということなら、普通の市町村でも起こるわけで、それは尼僧二層制の問題や、マーブルケーキの問題でもあるわけです。補完性の原理なのか財政連邦制（fiscal federalsim）でいくのか、マーブルケーキでいくのかレイヤーケーキでいくのか、とかがここでは問題です。さらに道州制というホットなケーキイシューもあります。

ところが大阪市や神戸市などでの問題は大都市制度という枠組みでの問題も入ってくるので、話は込み入ってきます。諸外国でもあるように大都市には、広域自治体から独立する地位を与えるのかという問題が、上の問題にさらに加わるのですね。

中小企業支援、消費者支援、男女共同参画、公営住宅などの領域でとくに問題になるようです。