ファストロについて書いてある?
メルマガ地方競馬ファンより転載『地方競馬出身のクラシック馬』<中央で活躍した地方競馬出身馬> (1996年以前)第三回「豪サラ、中央で18戦11勝で二頭目の天皇賞馬」▽ミッドファーム (牡)昭和26年生父ミッドストリーム 母ファーミントン 前記のオパールオーキッドと同じ豪サラであるが、こちらは28年の輸入馬である。29年正月元旦の豪サラのレースでデビュー,ファストロの3着であった。次の大井開催でファストロを負かし初勝利。その後5回2着を続けたが、B2イ組、豪サラ四歳特別と連勝して気をはき、B2特別でファストロに挑戦もまた破れ、続くB1条件でもファストロに敗れる。どうもファストロには分が悪く、ここまで8戦して7敗とスピードの違いを感じさせられた。 その後、B1条件、B1、B2特別と連勝。そのうちのB1条件ではファストロを1/2馬身破っている。A2B特別を連続2着した後、ワード賞に挑戦、ここでもまたファストロに破れる。しかし続くA2B特別戦でフェアシンボル以下に楽勝して気を晴らした。▽ここでファストロについて触れておく。ミッドファームと同じく豪サラでナイロとウッドスタンドの産駒で、地方で35戦して30年のベストスプリンター(レース名)を含め26勝した名馬である。▽ ミッドファームは半年余休んだ後、2回走り着外。これで中央へ向かいまず中山の条件戦を勝ち、明けて六歳の春61キロで特ハンに勝ち、金杯こそ負けはしたが、条件特別などを3連勝して格の違いを示す。ダイヤモンドステークスでもオートキツの3着に健闘し、その後、条件戦を2回使って秋に備える 好調は秋も続き2連勝。オールカマーで地方出身のトヨクニの4着に敗れたが果敢に天皇賞へ挑戦.このレースには、大井時代の苦手ファストロも出走していた。ファストロは、ミッドファームより、早く中央入りしており、春の天皇賞でメイヂヒカリの3着になっていた。レースは、先ずファストロが先手を取ったが、四角でヒデホマレに並ばれ、ファストロは苦しく直線に入ってヒデホマレが先頭に立ったところを、ミッドファームが一気に抜き去り優勝。前年のオパールオ-キッドにつづき、地方出身の豪サラ天皇賞馬となった。中央で18戦11勝して、地方に戻り、地方競馬で通算57戦10勝の成績を残した。 この馬のレースで忘れてはいけないのは、「第一回中山グランプリ」《有馬記念》である。メイヂヒカリ 、キタノオーの両強豪には敗れたが直線鋭く伸びて三位争いの末、ハナ差でヒデホマレ、ハクチカラをおさえたレースである。▼ダイタクチカラの父のファストロとこのファストロは同名異馬でした。このファストロは文中にもあるように大井競馬が輸入した豪サラのうちの一頭。アッチのファストロはネアルコ系で1951年生まれ