激安TDLチケット!&大学講師さんのご推薦文!
ていうか最近買い物してないし!私今、長編書いてるんです。あと数日が勝負です。ハァハァして書いてます(≧∇≦;終わったらイきたいところ?絶対TDL!子ども達と春休みイってきます!TDLも絶対に普通の値段じゃイきません。生協で買えば5500円のパスポートも4300円のときがあるし、そのほかいろんな手段を使って少しでも安くイきます。みなさんイイ知恵あったら教えてくださいネ(≧∇≦)神奈川県民デーとか千葉県民デーとかそういう「県民デー」がTDLにはあり、そのときもたしか1000円近く安いですよね。……ということで原稿チューなのでこれにて失礼します☆そうそう。「あなたを、ほんとに、好きだった。」の推薦文をなんと大学講師の方かたいただきました!泉さん、ありがとうございました!泉忠司さんは27日に面白い本を出します!SONGlish!宇多田ヒカルSONG version 泉 忠司著夏目書房・03月27日・1,300円・ISBN:4860620224 いつも口ずさんでる宇多田ヒカルの大ヒット曲から英語を上達させる画期的な英会話テキスト登場。あなたはすでに英語を話せる。これはすごいですよ!人気曲の歌詞で、日常会話しちゃえ!って本なんです。……たとえばですねえ。「its automatic!」の応用会話例とかね!読むのがとっても楽しみです!さすが大学講師サマだけあって、推薦文もちょっと長くてむつかしいのですが、みなさまぜひ読んでみてくださいね(≧∇≦)~トリビュート村上春樹! ノルウェイの森・RMX~『あなたを、ほんとに、好きだった。』を読んで横浜市立大学国際文化学部講師 泉 忠司『あなたを、ほんとに、好きだった。』は掛け値なしに面白い。『ノルウェイの森』に特別な思いを抱いている村上春樹ファンは多いだろうし、そのRMXと聞けば、期待よりも不信感が先に立つという意見は確実にあるだろう。音楽の世界とは違い、文学の世界では、名作の続編やRMXはアレンジの域をはるかに越えるため、オリジナル作品のファンからは受け入れられないのが常である。原作のプロットをほぼ踏襲する「映画」という形でのアレンジでさえ、原作のファンから否定的に見られることが多いのは、『ハリーポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』の映画を観た後で、「原作の方が絶対にいい!」と熱く語る人々の例を挙げるまでもない。そういう意味で、小説のRMXというのは、ある意味マイナスからのスタートであって、非常に難しい。 ところで、先日のアカデミー賞ではまさに『ロード・オブ・ザ・リング-王の帰還-』が作品賞をはじめ、歴代最多タイの11部門を受賞した。歴代のアカデミー賞受賞作を振り返ってみると、原作が名作小説というものは他に幾つもあって、これは、アカデミー賞の選考委員が「原作との比較」という不公平な要素を加味せず、ひとつの映画、ひとつのオリジナル作品として、各映画を評価している証だと言えよう。本来はこれが作品のまっとうな評価方法ではあるまいか。つまり、いかに種本の世界を忠実に再現しているかということよりも、まずはその作品がひとつのオリジナル作品としてどうなのかという点こそが重要なのである。ひとつの作品として、最初に述べたとおり、『あなたを、ほんとに、好きだった。』は掛け値なしに面白い。 内藤みかが自らの人生における大きな体験を今回の作品のモチーフにしており、しかもそれが作家として1番描きたかった素材だということは、彼女の既刊エッセイ本での記述から明らかである。だからであろう。文章そのものに命があって、その鼓動が読者を前のめりにさせる。読者をグッとつかんで前に引っ張るような文体は、携帯小説でのサドンデス連載という経験によって培われた技術によるところもあるのだろうが、作家として「描きたい!」という強い気持ちによるところのほうがはるかに大きい。自分が1番描きたかったことを描いたことで、『あなたを、ほんとに、好きだった。』は結果的に「トリビュート村上春樹」になったと言える。下手に『ノルウェイの森』を真似たり、村上春樹になったつもりで創作せずに、あくまでも内藤みかとして、内藤みかの描きたいものを描くことで読者を前のめりにさせている。「読者を前のめりにさせる文体」が村上春樹の大きな特徴のひとつであることは言うまでもない。つまり、主題や小説全体のムードではなく、村上春樹の文章の持つ力を内藤流アレンジでカバーすることで、村上春樹RMXを生み出すことに成功している。作中で実在の歌が効果的に使われている点や舞台設定そのものが何となく『ノルウェイの森』を想起させるという点よりも、「読者を前のめりにさせる文体」を生み出せたことが、「トリビュート村上春樹」という企画における内藤みか最大の功績であろう。しかし、何度も言うように、どの程度村上ワールドを再現できているかよりも、はるかに重要なのは、ひとつのオリジナル作品としての出来である。『ノルウェイの森』にいくらそっくりでも、ひとつの作品として面白くなければどうしようもない。『あなたを、ほんとに、好きだった。』は掛け値なしに面白い。パソコンや携帯電話の普及によって愛の形が変わったとよく言われるが、根底に流れている感情はいつの時代も変わらないのだということを再認識させてくれる。ひとつのオリジナル小説として面白い作品を生み出せたことが、村上春樹ファンはもちろん、読者全員に対する内藤みか最大の功績であろう。