カテゴリ:つぶやき
7年ほど前、作家として行き詰まりを感じていた私は、荻窪にあるほびっと村を訪れたことがあります。そこでは松永暢史さんという先生が「カタカムナ音読法」という授業をしていました。
まだ「声に出して読む日本語」ブームが起きる前だったと記憶しています。 カタカムナとは、古代の日本にあったとされている言語です。松永先生は新しい切り口で、その研究をされている方でした。 カタカムナとは、1音1音に意味があるとされているものです。 私はそのことを、自給自足をしているマクロビオティック(玄米菜食)の先生から教わりました。たとえばイというのは鉱物みたいな意味があり、 シは小さい ワは大きい つまり 「イシ」は小さな鉱物 「イワ」は大きな鉱物 ということだと言われたのでした。 その当時、私はどうやって自分のコトバを人に伝えたらいいのだろうとすごく悩んでいました。 ほびっと村にはナワ・プラザートという特殊な本屋さんがあり、私はそこに何かのヒントを探しに行ったのです。 売れ筋本を見るだけで、相当個性的な書店さんだということがおわかりいただけると思います。 その当時私はフィンドホーンの本と「泣こう。」という本を買ったのをよく覚えています(フィンドホーンについても言いたいことがいろいろありますが今日はやめときます)。そして「ほびっと村学校」というのがあり、そのチラシを手に取ったら、カタカムナの学校があることが記されていました。 (ちなみに今もカタカムナ音読法の教室があるかどうかはわかりません)。 これだ!と思いましたよ。 古典からどんどんさかのぼって古代のコトバに接してみよう、とか、そういう講座でした。 私は古典がだいの苦手でした。 でも松永先生が「文法を考えるからいけないんだ。1音1音に意味がある。それを噛みしめながら1音1音区切って読んでみなさい」とおっしゃるのです。 「たけとりのおきなといふものありけり」 とずらーっと読むのではなく、 「た、け、と、り、の、お、き、な、と……」 と、1音1音区切って、デカイ声で朗読しましたとも。 そうするとね~! めちゃくちゃ脳みそが覚醒したんです!!! なーんか、意味が通じた気がしたんです!!! このショックは、区切り読みをやってみたひとじゃないとわからないと思います。そしてその瞬間、諸説いろいろあれど、カタカムナは日本の古い言語に違いないということも、カラダでわかった気がしたんです。それは、私の古い古い遺伝子みたいなものが、反応したんだと思うのです。と同時に私が今使っている現代語にも繋がって、なんというのかな「日本語」というものが1本のラインになった気がしました。先生に言わせるとどの言語であれ、とにかく1字ずつ区切ってゆっくり大声で読むこと。それが何よりのポイントなんだそうです。 そして音、伝わる振動に、何か、意味があるのだと信じられるようになったのです。私がヒドイ日本語を使って、それでも「作家」然としていられるおそろしい心臓の持ち主になれたのは、自分が伝えたいことを伝えるために必要なのは、格調高い日本語の技術ではなく、感情を「コトバ」という音にして伝える技術だと確信したからかもしれません。作家さんによって表現方法はいろいろありますが、私はコトバから出てくる振動をとても重要視しているのです。たとえ黙読していても、私たちは頭の中でコトバを音声変換しています。いかにリアルに振動させるか。そういうことに重点を置いてもいいんだ、と松永先生の講義を受けて、思ったのでした。 以来、古典が怖くなくなりました。あえて読んだりはしませんが、読まなくてはならない事態に陥ったときも、苦手意識を抱かずにすんでいます。 だから松永先生にはとても感謝しています。 松永先生は塾の指導がお忙しいのでなかなか普段講演をしませんが、もし興味がある人がいたら、ぜひ、チェックしてみてくださいね! また松永先生の話がめちゃくちゃ面白くて、永遠に通っていたいくらいでした。よくよく聞くと、プロの家庭教師をされていて、次々と名門校にお子さん達を入れているというではありませんか。いやあすごい方なんですよ。 実は松永先生は何冊も本を出されているので、ときどーきメールが来たり、パーティーでばったりお会いしたりします(≧∇≦)♪ とっても頼りになる先生ですが、久しぶりにHPを覗きにいったら、カタカムナ音読法のあの講義がDVDになってるでわありませんか!!! ほしい~(≧∇≦)! でもたかーい(≧∇≦)! どうしよっかな・・・。 DVDはむずかしいけどCDは買いたいな... 実はいま、金欠なんです。来月の大阪行きもあるし。 消費税を月末までにステキな額、お支払いしなくちゃならないので。 で、なんで私が松永先生を思い出したかというと、息子の成績がほんとうにひどく、0点状態で、ほんとうにわからないらしいからです。 いくらなんでも0点はアレだと思います。 しかしねえ、息子ができなかった問題を見て、こりゃ私も難しいかもと思いましたよ。日本地図に川が出ていてどれが何川か答えるんですよ! 釧路川はかろうじてわかったけど、あとはお手上げ(≧∇≦)!!! 天竜川とか最上川とか、わかりませーん! いまどきの小学生はわかってるのねえ、すごいわねえ・・・。ということで、松永先生、ご相談してしまいそうな内藤なのです。そのうちほんと、息子連れでうかがうので、相談にのってくださいませm(__)m ほびっと村は、こちら。 <松永先生の本> さあ、明日は、箱根で小説教室のセンセをしてきます(≧∇≦)/~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月18日 00時46分06秒
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