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大田区で公立小学校の女の子2人が一緒に飛び降り、2人とも亡くなるという哀しい事件がありました。
記事こちら 2人の遺書のようなメモが見つかったそうですが、内容が公開されていないため、真の原因はわかりませんが、2人とも中学受験を目指して勉強していて、眠れなくて疲れていると周囲に話していたそうです。 受験のストレスが直接の原因だったかはわかりません。 けれど子どもに過度の学習を強いることは、子どもの心身のバランスを崩します。 私の息子が退学した私立中高一貫校では、深夜10時まで生徒達を残して学習を強要しました。 自称「熱血」な担任で、息子のクラスだけが随分と残されたのです。 炎天下の体育祭の後でさえ休ませず、残して学習させたのですよ。 頭がクラクラするといってろくに学習できず、帰宅してから息子は高熱を出してしまいました。 これだけ勉強を強要した結果何が起きたでしょう。 学んだ時間の分だけ素晴らしい効果があったのではと思うかたもいると思いますが結果は逆です。 実は、他のクラスに比べ、息子のクラスだけが期末テストの平均点が70点も下だったんです!!! それどころか心身の調子を崩し、不登校気味になったり、カウンセリングに通う生徒が続出、 息子も含め、クラスの6分の1もが退学するという事態になったのでした。 その当時息子も自殺の本を熱心に読んでいたこともあり、我が家も児童心療内科のようなところに行って先生に相談しました。幸い学校をやめたら元気が戻りました。 子どもに過度の学習を強いることは、子どもの心身のバランスを崩すんです。 そういう目に実際に遭ったので断言できます。 ひどいものです。子ども達は遊ぶ自由を奪われ放課後も週末も勉強漬けにされたうえに、成績まで落ちてしまったのです。いったい何のための居残り学習だったのでしょう。 その当時のことはこの本に書きました。 「たたかえ!てんぱりママ」 【楽天ブックスなら送料無料】たたかえ!てんぱりママ [ 内藤みか ] 最近の進学塾の宿題&予習&復習量は睡眠時間を削らないと終わらないほどです。 学校の宿題も加わると子ども達は深刻な睡眠不足に陥ります。 真面目な生徒さんや親御さんほど宿題をやりとげなければと必死にこなしてしまいます。 私は模試の会場や受験会場などで、チックらしきまばたきを繰り返す子どもや、目の下にクマを真っ黒に作っている子どもを何人も見てきました。 このままでいいのでしょうか。 そもそも子どもの心身の成長を妨げるほどの量の学習を課す塾(もしくはスパルタ校)は、 子どもの権利条約に違反しているのではないでしょうか。 つまり児童を虐待しているようにしか、私には見えないのです。 子どもたちは健康な生活を送る権利があります。 子どもの権利条約の第24条の1にはこうあります。 「締約国は、到達可能な最高水準の健康を享受すること並びに病気の治療及び健康の回復のための便宜を与えられることについての児童の権利を認める。」 また、子どもの権利条約の第24条の3にはこうあります。 「締約国は、児童の健康を害するような伝統的な慣行を廃止するため、効果的かつ適当なすべての措置をとる。」 睡眠時間を削るほどの学習を強要することは、”児童の健康を害するような伝統的な慣行”だと私は考えています。つまり日本は子どもの権利条約締結国として、この伝統的な悪習を廃止すべく動くべきだと私は思っています。 もうひとつ考えたいことがあります。 フランスは子どもの自殺が多い国で、2009年には5歳から14歳までの子ども37人が自殺してしまいました。5歳というのにびっくりしてしまいますが…。 原因はいろいろでしょうが 「自殺する子どもたち」という本を昔読みましたが、フランスではなんと0歳から個室を与えられるとありました。日本の子どもの自殺が低年齢化しているように感じるのと子どもが早くから個室を与えられるようになったことに関連あるのか知りたいです。 私たち親はできるだけ子どもたちの学習時間を少なく、そして効率よく学習するよう、 時間というものを大切にしながら十分な睡眠を保護者としてしっかり確保することを大切にしたほううがいいのではないかと思います。親子のコミュニケーションを取る時間もとても必要な時期です。 塾(もしくはスパルタ校)では「このくらいやらないといい学校に行けませんよ」というようなことを脅してくるかもしれませんが、お子さんの体調や勉強の進捗具合を一番わかってるのは親御さんだと思うので、言いなりにならない勇気は必要です。 よく「こどもの未来のために、心を鬼にして睡眠時間を削って勉強させる」というお母さんがいますが、それは鬼のなりかたが違う気がします。「こどもの未来のために、心を鬼にして勉強量を減らし、睡眠時間を確保させる」ならわかります。親は健康な生活のためこどもの睡眠時間を充分に確保する義務があると思っています。 私は子どもたちに寝たいだけ寝かせる親です。息子も娘も毎日8時間くらい寝てます。退学した私立中でその睡眠時間を言うと「多すぎる!」と叱られましたが成長期に睡眠を削って勉強をするなんてそれこそオカシイです。ゆっくり寝て、たっぷり休養するからこそ集中して学習できるんですよ。仕事だってそうでしょう? うちの子、こんだけ寝て短時間しか勉強しませんが、数学と物理で模試で全国1位になりましたよ。それは周囲が驚くほどの集中力で短時間でかなりの量を学んでいるからだと思っています。(大手の10万人以上受ける模試です)。 そもそも中学受験の目的は「子どもが行きたい学校に入るため」です。 満点を取ることではないのです。 これなら志望校にまず受かるだろうというラインに子どもが載ることを我が家は目的にしていました。志望校は偏差値ではなく子どもの適性に合ったところを選びました。 学校によって出る問題に傾向があり、それに沿った効率良い学習のやりかたがあると思っています。 塾は実績を上げたいのであの手この手で偏差値の高い学校を目指させたがりますが、親として揺るがないラインを持っていないと子どもをどんどん追い立てることになってしまうので危険です。 1つでも偏差値が高ければ子どもは幸せになれるかってそれはウソです。 子どもに合っている学校に入学してこそ子どもは楽しい毎日が過ごせるのです。 (あと、進学する中学でどのくらい勉強をさせられるのか、それは任意なのか強制なのかも、きちんと調べておいたほうがいいと思います。私の息子が行ってた学校は途中から方針が変わってえらいめにあっちゃいましたが…) 多くの中学受験塾は4教科セットのコースのみと言い切るけれど、私は某大手有名塾にお願いして娘には理科と社会だけの通学をさせました。塾代は半額以下になりました。娘の場合、画塾にも行ってたので塾に毎日通えなかったこともあったかもしれませんが。頼めば配慮してくれる塾もあります。子どもごとに学習量の耐性に違いがあるので塾の言いなりになるのは危険。 おすすめ本「できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法」 Twitterにこれらを投稿したら200RTを超えたのでこちらにも記しておきます。 ツイッターはこちら facebookこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年09月11日 08時05分29秒
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