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続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

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2009年11月10日
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カテゴリ:キリムと絨毯
アンタルヤはここ数年で都市として急に大きくなった。
郊外へ郊外へと拡大し続けている。
ちょっと前までただの野原や空地だったとこころが、いつの間にか集合住宅地になり、周辺も開発され、あれよあれよと町になる。


アンタルヤを囲む山脈があるが、その山中にも別荘が出来上がり、別荘から通勤圏内にもなりつつある。
そのひとつ、アンタルヤの西の外れにあるギョクテレ村。

一方で別荘地につながっている舗装路があるが、谷の反対側には未だ森と未舗装路、土砂で流されてしまった道。
地元住人の集落が点在する。

進んでいくと、アンタルヤの町にこんなに近いのに、いきなり山が深い。
キツネやイタチ、イノシシなども出るらしい。

じゃあシカなんかもいるのだろう・・・・と思ったら、この村にはシカにまつわる伝説があるようだ。


DSCN4939.JPG



この村に腕の立つ若い猟師がいた。
狙ったものは逃がさない。
しかしそんな彼も唯一捕えられないものがあった。
この山中に住む一頭の雄鹿である。

シカを追って何か月も山中をさ迷って、見つけたかと思うとひらりと逃げられる。
まるでシカも猟師に追いかけられることを楽しんでいるかのようであった。

こうしてシカを捕まえられないまま何年かが過ぎ、男は猟を諦め、村に住み、好きな女性と結婚して落ち着くことを決意した。
婚礼の晩。
客たちが引き、結婚したばかりの夫婦が寝室に入ると、遠くからあのシカの鳴き声と思われる声が聞こえてきた。
それは何度も何度も繰り返され、男の心を揺さぶった。

男は新妻をベットに残したまま、銃を手に取り、シカの声を追って駈け出した。

それから3か月間、男とシカの追いかけっこが続いたそうだ。
男が諦めようとすると、シカは男のまえに姿を現し、さあ、追ってこいと言わんばかりに寄ってくる。
そして男が立ち上がるとまた逃げていく・・・・・・。


そして3か月間が経ったある日のこと。
追うものも追われるものも限界がきていた。
男はとうとうシカを追いつめシカも逃げられないところに来ていた。

銃をかまえ、さあ射止めるぞというとき、男は突然、銃を下して笑った。
「ここまで俺を本気にさせ、しかも今日まで逃げ切ってきたんだ。お前には生きる権利がある。俺はこのシカを撃ってはいけない・・・・・さあ、シカよ、どこへでも行け」。


こうして男は3か月ぶりに村へ戻り、新妻と幸せに暮らしましたとさ・・・・・。


詳細は忘れてしまったので間違っているところもあるかもしれないけど、ミフリ社長の記憶に残っている概要ではこんな感じ。


さて、この話を書いていて、ふと思いだしたのが家の居間にある絨毯。
アンタルヤの村で織られたものである。

(かなり恐い形相だけど)立派な角をもつ雄鹿とそれを追う猟犬(小鹿じゃないよ・・・)のモチーフである。


DSCN4998.JPG




その土地土地に伝えられるモチーフには、時代が変わり、村や町が変化していったとしても、その地の風習や伝統、住人たちが見てきたもの、体験してきたこと、思いが込められているって、こういうことなんだと改めて思ったりする・・・・・・。

















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最終更新日  2009年11月10日 17時05分59秒
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