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滑稽で愛らしいジャン・レノがいる。
ロザンナが大好きなのである。 だから生きている間だけじゃなく、 死んでからも一緒に居たいのである。 ジャン・レノが演じるのは イタリアの小さな村の居酒屋の主人、マルチェロ。 娘を亡くしてからは妻と二人暮らし。 その妻が余命いくばくもない。 だが村には墓が3つしか残っていなかった。 マルチェロは必死だ。 死人を出したら墓は埋まってしまう。 だから病人を励まし、 交通整理をし、献血までする。 周囲は呆れ顔。 ロザンナのために、 ロザンナのために。 生きてる間だけじゃ物足らず、 死んでからも一緒にいたいほど奥さんを愛してる。 そのためなら何だってする。 マルチェロの奮闘ぶり、 ジャン・レノの奮闘ぶり、 もう滑稽とは言えない愛らしい。 ロザンナもまた彼に愛されるに値する女性だ。 自分が死んでからの彼の行く末まで心配している。 一方、墓の心配をするマルチェロ。 二人は別れ別れになる運命だけれど お互いを深く思いやり愛し合っている。 夫婦は幸せだったのだ、 死んでからも共にいたいほどに。 死んでからも共にいたいほどの幸せな夫婦の姿。 見せつけられる。 あんなに苦労したのに、 マルチェロの周囲に死体が溢れ出して来る。 お金が絡めば、夫婦愛もピンチに陥る。 愛とは狂気と紙一重、マルチェロ暴走。 死体を冷凍したり、他人の車に隠したり。 ロザンナのために、 ロザンナのために。 マルチェロの犯罪まがいの行為に 納得はいかないまでも ジャン・レノの愛らしさは失われない。 もうしょうがないのである。 何年も続いた夫婦の愛の前では 多少の暴走も許されてしまうのかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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