テーマ:最近観た映画。(40091)
カテゴリ:アメリカ映画
今回ジグソウが招待したのは8人。
金庫のある密室は遅効性に毒ガスに満ちている。 3時間後にはドアは開かれるが、 2時間もすれば毒が身体に回り、 全員が血を吐いて死体になるだろう。 さて、今回シグソウが集めたのは、 1人を覗いて共通点を持っていた。 その状況はある刑事にとっては精神的にキツイ。 エリック・マシューズ刑事、 彼の息子ダニエルが8人の中にいる。 ゲーム、だとジグソウは言う。 最後の、最後の生きるチャンス。 ルールはジグソウが決める。 ルールからはずれれば即座に死が。 8人の中にはアマンダも混じっていた。 ただ一人のジグソウのゲームの経験者、 過酷な条件をクリアしたからこそ生きていたのに、 彼女はリストカッターになっていた。 自己中の麻薬の密売人、 彼らの誘拐に手を貸した男、 同じ刑務所に入っていたという者もいる。 今度集められた者たちは ダニエルを覗いてどことなく、 ダーティな雰囲気が漂っている。 遅効性の毒に血を吐く者もでてきた。 彼らはこの状況を読み解こうとはせず、 ひたすら逃げ出すことだけを考えている。 さて、ジグソウが、 エリック・マシューズ刑事の目の前に。 ローレンス・ゴードン医師に不治の病を告知され 死のうとしたが、死にきれなかった経緯が語られる。 その時、気がついた。 死を宣告されて気がついた。 エリック・マシューズ刑事は気がついた。 息子ダニエルを愛している、 救ってやりたいと切に願っている。 だが息子との別れ際、自分は何を言ったか? 相変わらずジグソウは人殺しはしない。 ゲームである。 「SAW」の映像をなぞる色彩、 だが今回は趣をまるで事にする。 ダーレン・リン・バウズマン監督の、 既成な脚本をベースに前作の監督、脚本家が 「ソウ」的に改変を加えたのが見てとれる。 ミスリードに導く人物が存在せず、 ジグソウの一人舞台が続く。 8人の殺し合いと謎解きが拮抗する。 人間の深層に触れるよりも、 増幅されたのは「ソウ」という映画が持つ恐怖、 仕掛けの部分に目を見張る。 続編としては優秀な作品ではあるが、 期待以上も期待を裏切るものにもならず、 着実に目標をクリアした作品に思える。 衝撃作の続編である、 オトシドコロの難しいだろう。 前作と同じ終わり方をする。 あえて言うなら、そんなに複雑ではない。 もう一度言うなら、登場人物の中に、 ミスリードに導く存在はいないのである。 しかし効果的にバランスよく衝撃はやってくる。 つまりジグソウは最前列にいて、 ゲームの経緯を見物しているのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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