パクリ投資は出口ではなく入り口である。
さて前回の日記では「パクリ投資」の勝率と再現性の高さに起因するその優位性と素晴らしさを指摘したわけですが、 今回はパクリ投資の本質的な問題点を考えてみたいと思います。 パクリ投資の最大の難しさは、 「パクったその瞬間から、後は全て自分の責任」 になるということです。つまりパクった段階でパクリ元がどのような理由と投資哲学でその銘柄にたどり着いたのかという考え方・背景にまで十分に思いを馳せないといけない、そこまで出来なければ正しくパクったことにはならない、ということです。表面的に安易に銘柄だけをさらうと、もしも上手くいかなかったときにパクリ元を非難する気持ちがモリモリと湧いて来て「ただひたすら怒るだけ」ということになります。投資に100%はありませんから、そのレベルに留まっていてはなかなか投資家として高い次元に成長していくことが出来ません。 正しくパクるのは実は難しい ということなんですね。 要は パクリ投資の素晴らしさと言うのは「正解の可能性が高い銘柄に迅速にたどり着きやすい」ことであってあくまでも入り口に過ぎない ということです。 永遠の名著「マーケットの魔術師」の中で、著者のジャックDシュワッガーは、 だれかほかの人のアプローチをまねても市場で成功できるわけがない。、、なぜなら彼らのアプローチはあなたの性格には合わない可能性のほうが高いからである。、、、だれかほかの人のアプローチをまねるよりも、自分自身のアプローチを見つけなさい。、、、マーケットの魔術師たちが成功したのは、 自分の性格に合っていて、なおかつうまくいったアプローチを見つけたから である。 と述べました。。。。 さわかみファンドのパクリ投資を入り口に、挫折と思索を幾重にも重ねて私は自分自身の性格と能力にジャストフィットした現在の「優待バリュー株投資」手法にようやくたどり着きました。そして今でも毎日少しでも自分の投資手法を改善するべく勉強を続けています。あなたの投資手法は一体どのようなものでしょうか?