10. なぜ負けるのか?
さて今日は株式投資本オールタイムベスト123位ラリー・ウィリアムズの短期売買法 第2版 (ラリー・R・ウィリアムズ著、パンローリング、2012年) の最終回第10弾です。 今日も、第14章 ケネディからオバマまでー50年のトレード経験から得た教訓 から。 いつも負けてばかりのトレーダーが多いのはなぜ? つまりはこうだー市場は急に方向転換できるが、トレーダーにはそれができない あなたが従うべきシグナルは最新のシグナルであって、あなたが有効であることを願うそのひとつ前のシグナルではない。このビジネスでは期待は通用しない。市場のやっていることに従う。つまり、現実に沿ってトレードすることが重要なのだ。期待ではなく現実に沿ってトレードすることの重要性を認識したときに初めて、防火壁を打ち破ってトレーダーとして成功への道を歩き始めることが出来るのだ。 なぜ負けるのか?という根源的な質問に対するこのウィリアムズの答えはいいですね。特に私達バリュー投資家は「自分が考える銘柄の価値」を信じ、それが実現する日を夢想して「市場が付けている目の前の価格」を軽視してちーとも見ておらず、その結果として大敗することがよくあるので、肝に銘じておく必要があると思います。ね、この本、中長期投資家にとっても役立つでしょ。♪ さてこれでこの本の紹介は終わりです。短中長期、どんな時間軸の投資家にとっても得られるところのある良書と思います。未読の方は是非。(終わり)