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夢先生の玉手箱-annex

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2009年09月17日
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今回もこの本を読んで感じたことを書いてみようと思う。


「子供のために」を疑う

小学1年生以上の生徒達と話していると
「お母さんは、本当は○○だって思っているに違いない」
という言葉をよく聞く。
子供は、親の本音と建て前に対して過敏と言えるほど敏感で
「親のよろこぶこと」という価値基準で
親の期待に応えようとしていると感じる。

この本の筆者である二神氏は、中学進学塾から幼稚園を経て
現在、不登校やニートの若者を支援するNPO法人の代表をしている。
その豊富な親子との係わりで見えてきたことを
この本で綴っている。

子供がニートになり関係がこじれてしまった母親で
時々こういうことを言う人がいます。
「私は子供に過剰な期待をしたわけではありません。
 子供が自主的に中高一貫校の○○中学に行きたいと言ったので
 その手伝いをしただけです。」
これが一番、親と子供がこじれるケース。
普通に考えたら、10歳前後の子供が自分から
「○○中学に行きたい」と言い出すわけがない。
子供がそういうように、親が巧みに誘導しているのです。
私はこれを「自主性に偽装された期待」と名付けていて
これが一番タチが悪いと思っています。
実際には親の一方的な期待を、
表向きには子供の自主性尊重と「偽装」しているのです。
(中略)
そういう親は、「子供のためを思ってしただけ」
「子供のほうから言い出したこと」と
巧みに自分の期待を偽装し、そういった期待を
自分が持っていたということに無自覚、
無意識な場合が多い。
こういう親子は一度関係がこじれると、
なかなか元に戻りません。


この記述を読んで、思い当たるフシもあり
私は少々不安になった。

中高一貫校に通う中学生の生徒たちに、
「どうして中学受験をしたの?」と尋ねると
「高校受験をしたくなかったから」と具体的に答える生徒もいるが
「なんでだろう…するものだと思ってたから
 考えたことがない」という答えや
「学校を見に行こうとお母さんに連れていかれて
 この学校に行きたい?ときかれて
 学校がきれいだったから、うん、て答えたら
 受験することになった。」
と、本人の意志で始まった中学受験ではない
と感じる答えが多く返ってくるからだ。

具体的な誘導の例も書いてあり、ますます私は不安になった。

「中学はおまえの好きなところに行けばいいんだよ」
「じゃぁ、ぼくうちから近いA中でいいや」
「…う~ん、あの中学は公立校だよ。
 まぁ、そんなすぐに結論を出さなくていいから、
 もう少し時間をかけて考えてみようか」
(数ヶ月後)
「おい、おまえと仲のいい哲也君は、有名なB中学を受験するらしいぞ。
 あの中学は私立の中高一貫校だから、中学校に入ってしまえば
 高校受験しなくていいから楽チンなんだって。
 どうだ、おまえも哲也君と一緒の学校に行きたくないか?」
「う~ん、ぼくよくわからないよ」
「まだ焦ることはないけど、もし中学を受験するなら、
 半年後くらいからは、塾に行ったほうがいいとお父さんは思うぞ。
 まだ時間があるからゆっくり考えてみなさい。
 お母さんが、B中学の入学案内をもらってきたから、
 後で見ておきなさい。いいね。」
子供も親にそういう形で迫ってこられれば、
あからさまに拒むことはできません。
この後、子供が「じゃぁ、ぼくも哲也君と同じB中学を受けてみようかな」
とでもポロッと言おうものなら、両親はもう満面の笑みをたたえて
「やっぱり○○ちゃんは偉いわね。あなたならできるわよ。
 私たちも一生懸命応援するから、一緒に頑張ってみようね。」
と、大喜びしてしまう…


巧みに誘導し、親が「子供のために」と望んだ方向、
中学受験へとコントロールしていく。
しかし、その無意識のコントロールに対して
子供が思春期に爆発する時がある。

以前、将来、この子に殺されるかもしれないと思いながら
息子を叱っているお母さんについて書いたことがあるが
この本の著者は、お母さんを殴った息子たちと
実際に係わり、その原因についても綴っている。

うちのニート支援のNPOにいる元ニートたちにも親に暴力をふるてしまった子がいます。
だいたいが男の子です。
ところがいったん入寮して生活をし始めると、
そんな子がじつに大人しかったり
同じ寮生に対して温厚で従順だったりします。
つまり子供の暴力の原因は母親にあることが多いのです。
親離れする過程の子供を心配した母親が
過剰にかまいすぎて子供の暴力を招いてしまうという図式です。
子供は、親から自立しようともがいているのに
母親がそれを理解せず、かっての従順な「いい子」に引き戻そうと
「どうしたの?」と子供の心の中にまで踏み込もうとする。
それで逃げ場を失った子供は、母親への恐怖心から
逃れようと爆発してしまうのです。
彼らは、一様に、母親に呑み込まれそうな恐怖を感じた。
と言います。


先日もこのブログを介して知り合った小学校3年生の親御さんから
「ウチは中学受験は絶対だから」というママ友の話しを聞いたが、
そういうお母さんにこそ、是非、この本を勧めてあげて欲しい。

中高一貫校は、高校編入組のほうが成績がのびやすい
中学入試は難しくなっているという誤解
など、進学塾や、学校説明会では語られない
業界に携わる人になら誰でも知っている中高一貫校の真実について
書かれている他、
現代の大学、就職事情など、子供の教育を考える上で
知っておくべきことがたくさん書かれている。






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最終更新日  2009年09月17日 15時35分21秒
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