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カテゴリ:雑感
昨日の記事から。「事件」ではないのですが。
双子の姉妹がJR東海に入社した。姉妹の名前は、望(のぞみ)と光(ひかり)だと。 2人とも、事務職ではなくて運転士を目指せる職種での採用らしい。 新幹線の名前と一致しているのですが、2人が生まれたときはまだ「のぞみ」号はなかったので、両親としてはそれを意識して名づけたわけではないらしい。 名前と、その後の職業などが一致することはたまにあります。 たとえば、たしか阪神タイガースには藤川球児という名の選手がいたかと思います。 それから、私の母校の筑波大学に、何年か前、筑波大(つくば ひろし)という名の男性が入学し、「筑波大に筑波大が入学」などと新聞にも出ていました。 自分の名前というのは、毎日のように自分で書いたり、目でみたりするわけですから、きっと、その人の意識に入り込んでいくのでしょう。 冒頭の双子姉妹は、新幹線のぞみ号ができたと聞いたとき、運命的なものを感じ、私たちは将来運転士になるんだと意識したかも知れません。 上記の筑波大さんは現に、新聞のインタビューに対し、「自分は将来筑波大に入学するんだろうなという意識はあった」と答えていました。 実はかくいう私も、名前の影響を受けています。 私の名前、山内憲之の憲の字は「憲法」の憲です。 そのせいか、大学では、「何となく」憲法ゼミ(戸波江二教授)に入りました。 その後、司法書士試験に受かって(平成6年)、司法書士事務所に勤めましたが、まだやり残した思いもありました。 当時の司法書士試験には試験科目に憲法はなかった(その後追加された)。だから、大学では単位を取ったとはいえ、憲法をきちっと勉強したという意識はなかった。 将来、司法書士として不動産登記や商業登記に携わることはあっても、憲法がからむような人権問題に携わることはないのかと思うと、それが不満でした。自分の名前に憲法の憲の字が入っているというのに、と。 もちろん、名前だけで今の職業を決めたわけではないですが、私の中に、憲法に関わるような仕事をしたいという思いがあり、それが弁護士になろうという思いを強めたのは事実だと思います。 ということで、名前はその人の深層の意識を形成するものとして極めて重要です。 字面や発音がカッコいいとか可愛いだけで名前をつけてはいけないのだろうなと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/04 01:49:56 PM
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