ひな祭り・上巳の節句 テーブルコーディネート
今年のひな祭りのしつらい。この犬筥(いぬばこ)が大好きで、なんと一か月程前からずっと飾っていました。本来は対で揃えるものなので、今年は左の分を揃えようと思っいてたらあっという間に当日を迎え、今年も寂しく?一匹だけに。犬筥は瀬戸焼の老舗「須原陶磁工房」のもの。金・朱使いがとても美しく、穏やかな顔の犬筥です。ちなみに下の(大)を今年のテーブルウェアフェスティバルで見たのですが、想像していたより存在感のある大きさでした。金彩も多く使われ、柄も大変豪華です。実は今日がひな祭りだと言う事に、昨日になって気が付くという大失態。何も考えていなかったので、ええい、ままよ!と寝る前に食器をガサガサとダイニングにかき集める事態に。毎年ひな祭りのテーブルコーディネートには和食器を使用していたので、「今年は洋で!」と思い切って決め、寝入る前にベッドの中でもウンウン考えてしまいました・・・。折敷(おしき)はシャンパンゴールドの色合いが美しいノリタケと越前漆器の“漆工房 仁右エ門”のコラボ商品。洋にも断然合う素晴らしいカラーです。(只今ポイント10倍)スクエアの白磁もノリタケの「シェールブラン」。シェールブラン用に開発された特別な白い素材はまさに「純白」で、リモージュ焼を彷彿とさせる高級感のある質感で、透明感が際立つ美しいプレートです。使用したのは27cmサイズ。いわゆるディナーサイズの大きさで、盛り付け時、余白を大きくとれ、コーディネートのメインにしたい時に最適なサイズです。(ポイント10倍クーポンあり)23cmは他の食器と並べやすく、日常使いにはこちらの方が適していると思います。お箸はいつものクリストフル。真っ白ではなく、アイボリーなので、和食器とも合わせやすいカラーです。お寿司は三年前と同じもので。すごく簡単なのに見栄えが良く、一口サイズでとても食べやすいお寿司です。大変珍しい、オフホワイトの漆器。白い漆器はここ数年のモダン漆器ブームで数多く見かけますが、これは「真っ白」で、洋食器と相性抜群のお椀です。素地の色も透けてみえる様なムラもなく、均一な塗りで白磁の洋食器と唯一合うお椀だと思います。我が家では洋皿とどんどん合わせて使っています。久しぶりに蛤を頂きました。昔は蛤は大き目のものを良く見かけたのですが、最近スーパーに行っても、上の様な小ぶりのものがほとんど。消費者の志向の変化なのでしょうか。ひな祭りらしいカラーでコーディネートした、違うブランドのグラス。色だけ見ると、ほとんど同じです。左はスガハラの「カスケード」のワインレッド。普段使いのグラスの一つで、ブラックをほぼ毎日使っています。(楽天内で同色見つかりませんでした)スガハラのアイコン「デュオ」よりも若干小ぶりで、女性の手にはこちらの方が収まりが良いと思います。惑星の軌道をイメージしたというラインが特徴で、直線的なデザインの多いテーブルウェアにあえて「外し」として取り入れています。こうする事で、ひな祭りの女性らしい印象に一役買っています。右はイタリアの「IVV」のタイムズスクエア。(たぶん廃盤?)クロスはいつものW巾専門店で。使用しているホワイトは売り切れ(3月中旬再入荷)に。和のつむぎのナプキンも同じお店です。市場に出回らないという、希少な金襴生地は下のお店で。今回は洋菓子のデザートでピンクカラーを楽しみました。食事は五感で楽しむもの、と最近強く思っていて「目で見て楽しむ」デザートにしました。お皿はお客様にお出しすると必ず歓声が上がる、スガハラの「ヤムヤムカバー(シュークリームカバー)」と「ドロップレット」(18cm使用)。購入してから気が付いたのですが、このヤムヤムカバー真ん中でソフトクリームの様に段になっていて、その造形のクオリティーの高さに驚いてしまいました。食器は実用性に重点を置いて選んでいますが、こちらは滅多にない衝動買いをしたものです。ミシュラン掲載の有名フレンチで、ディナーのデザートに使用されていたのを見たことも。そして・・・・こんなに可愛い専用のパッケージに入っているんです。以前友人に「スガハラカフェのケーキ?」と聞かれました。(笑)ひなあられは山田平安堂の金雲盃に入れて、おやつに甘酒と一緒に頂きました。子供に漆器について教えるいい機会だと思い、大切に扱う事や、塗りの工程など他の磁器や陶器との違いを初めて説明しました。すると、幼心に理解した様で大事に手を添えて「大切につかおうね~」と丁寧に扱いながら食べていて、食育にとてもよい機会となりました。ひな祭りのピンク系のカラーは、うちでは普段あまり使わないのでわざわざクロスやランチョンマットを揃えても無駄になるので、今回は食器棚にあるものの中から差し色で使ってみた事が、コーディネートで工夫出来た事の一つです。みなさまのご参考になれば幸いです。ご訪問ありがとうございました。