今日は昨日の続きです。
まず前半は、
「応急処置」がいかに救命率を高めるのかを教えてもらいました。
突然倒れた人を目の前にしたら何をどうしたらよいのか、
ついつい声をかけることも、触ることも憚られるのは当然のことですよね。
そんなときの手順をテキストを見て学びました。
救急のガイドラインは数年毎に見直しがされるとのことで、
来年がその見直しの年だそうです。
なので、今回受講者41名の中には5,6年前に受講したことのある方が
結構いらっしゃったのですが、
皆さん声をそろえて「そのときのやり方とは全然違う」って言っていましたよ。
一番違ったのは心配蘇生法、つまり心臓マッサージをする場所でした。
以前はみぞおちを触りそこから上の場所を探してしていたようですが、
今は乳首と乳首を結んだ線の間の所をマッサージすることになっています。
それともう一つ、
本来ならば「心肺蘇生法30回→人工呼吸2回」が望ましいのですが、
インフルエンザや感染症の観点から、「人工呼吸」はしなくても良いとなっています。
私たちの講習も人工呼吸はする真似だけのものとなりました。
この心肺蘇生法はとても有効な方法だそうですが、
一度やり続けたらとにかく救急車が来るまで止めないこと。
ということは・・・
救急車が来るまでの6分間、ひたすら行わなければならないのですよねぇ。
だから、沢山の人がこの方法を知っていたら交替でやり続けられるというわけです。
その他、呼吸はしているけれど意識のない人、
怪我などで出血している人への応急処置も教えていただきました。
それから今、街のあちらこちらで
「AED」という器械が置いてあるのを目にしたことありませんか~
以前は医療従事者しかできなかった蘇生法をあるときから消防隊員ができるようになり、
そして平成16年頃から一般の人もできるようにと設置がされてきたそうです。
所沢市内では現在345基が設置されているとのことでしたが、
いざというとき「AED持ってきてください」と言われたら・・・
「ど、どこにあるんですか~」
そしてそれ以前に・・・
「AEDって何ですか~」ですよねぇ。
仮に街にあるのを知っていても、中にどんなものが入っているのか、
そして何をするものなのか分からないのが現状ですよねぇ。
私自身、今回初めて中を見せてもらいその本来の目的を知りました。
つまり、AEDというのは「電気ショック」をしてくれる器械なのですが、
いきなりそれをするわけではなく、
まず最初にAEDが自動で心電図をとり、
それによって必要であれば「電気ショック」のスイッチを押すよう指示してくれます。
電源を入れると全て音声で案内をしてくれるのでそれに従えば良いということです。
そしてこれが大事なところなのですが、
それを使用したことで万が一の事が起こっても
皆さんの責任は問われないという事です。
後半は殆どダミーを使っての実技となりました。
目の前で他の人がやっているのをじっと見ている時はバッチリなのに、
いざ自分の番になると、「あっ、次は何だったっけ」
と、バタバタ状態の中での実技ではありましたが、
AEDの使用方法に関してはとっても良くわかりましたよ。
そして最後に筆記試験やAEDを使った応急処置の実技試験が・・・
試験があるなんて知らなかったので焦っちゃいましたよ~
でもお陰さまで・・・・
ちゃんと合格いたしました~
今回受講して感じたのは・・・
一人でも多くの人が応急処置の必要性を知り、
一人でも多くの人がそのやり方を知り、
一人でも多くの人がAEDの存在を知ってくれたらどんなに良いだろうと。
その為にも、
せめてこのブログを読んでくれた皆さんが受講してくれることを願っています。
全国色々な地域で消防署の主催で開催されているはずです。
ぜひぜひ、
「人のため」というよりも「ご家族のため」に受講してください。
簡単な事ではないけれど、決して難しいことでもありません。
ちょっとの勇気で、一人の人の命が助かるかもしれないのですから。
そしてご自分の地域のAEDの場所も確認してみてくださいね。