ヴァイオリン入手(鈴木ヴァイオリン 特No.1)
某ネットオークションで、ヴァイオリンを入手しました。111213-22 posted by (C)Mishizawaメイン鈴木ヴァイオリンが1950年代から1970年代初めまで製造していた特シリーズ。40~50年経ったこのシリーズは、当時の造りの良さと、時を経た鳴りの良さで現在も人気が高いという。一体どんな感じなんだろう・・・と気になり始めてはや1年以上、やっと入手できました。特シリーズは当時の鈴木ヴァイオリンの上位機種として位置づけられ、特No.1からNo.5まであり、数字が大きい方がグレードが高いとの事。今回の特No.1は、当時の鈴木ヴァイオリンの中で上から5番目のグレードだという。111213-13 posted by (C)Mishizawaメインラベルには1971年製造の記載があり、40年ものです。鈴木ヴァイオリンのラインナップは1972年頃に大幅改訂され、特シリーズは廃番になりました。特No.1は以降のNo.300に相当するとの事。この楽器はそんな特シリーズの最終型ということになります。ちなみに1970年当時の定価は17000円。現在の感覚では安く感じますが、当時の大卒初任給が4万円程度だったことを考えると、大きな買い物です。111213-15 posted by (C)Mishizawaメイン裏板です。トラ杢と呼ばれる縞模様が結構はっきりと出ています。この杢が出ているからといって必ずしも良い楽器であるとは言い切れませんが、見た目は結構良さげです。さて、気になるのは状態です。ネットオークションで入手した楽器については基本的にはノークレーム・ノーリターンなので、ハズレをつかまされても泣かないというのが原則です。元は良いグレードなのに状態が悪いと、落札金額を超える調整費用がかかる可能性もあります。今回もそのようなリスクはあることを承知で落札しました。今回の楽器は・・・何と!すぐに弾ける状態でした。あくまで感覚的ですが、弾き味は、大きい音が出やすく良く鳴る、雰囲気が重厚な感じ、指板が低く弦高が高い・・・そんな感じでした。後継グレードのNo.300は私が高校の頃使用していたのですが、それと同一グレードとは思えないくらい良い楽器に感じます。経年のせいでしょうか。という訳で、特シリーズの人気が現在でも高い理由が良くわかりました。そして、良い買い物でした。ちなみにこの楽器で演奏会に出る予定は、今のところ、ない・・・