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カテゴリ:社会の窓?
![]() 各地の寺社でアライグマによる被害が相次いでいる。 京都市中京区の世界遺産・二条城では、二の丸御殿(国宝)の柱や屋根など約50ヶ所で爪跡などが見つかり、京都府宇治市の世界遺産・平等院でも鳳凰堂(国宝)の柱に爪跡を発見。 関係者は「障壁画などに傷がついては取り返しがつかない」と、わなを仕掛けるなど対策に追われている。 二条城を管理する京都市によると、3月5日に二の丸御殿 車寄の天井裏で動物の排せつ物を発見。 NGO「関西野生生物研究所」に調査を依頼したところ、二の丸御殿白書院や本丸御殿(重要文化財)の外側の柱などで、最大で幅3センチ、長さ10cmのアライグマとみられる5本指の爪跡があった。 市は4ヶ所に捕獲用のわなを設置した。 平等院では昨年、鳳凰堂の回廊の柱にアライグマとみられる爪の跡が見つかった。 木が傷つけられる被害もあり、建物のすき間を金網でふさぐなどした。 同研究所が全国約1000ヶ所の寺社などを調べたところ、約8割でアライグマの痕跡があったという。 川道美枝子代表は「寺社は森や水辺があり、都市部でもアライグマにとって安全な場所。被害は広がっており、建物内部への侵入を防ぐ措置が必要」としている。 という内容。 トム・クルーズの映画や、TVドラマシリーズの話ではない。 アライグマの話だ。 アメリカで、オバマ大統領が誕生した時に、ホワイトハウスへの侵入で話題になったアライグマが、今度は日本の国宝破壊で話題を提供したようだ。 怪傑ゾロ・マスク(いわゆる 泥棒マスクですね!) の愛くるしい顔をしているアライグマだが、その握力たるや小型とはいえ、やはり熊の名が付くだけすごいものがある。 しっかり掴まれてしまえば、簡単に外す事は出来ない。 加えて、あの爪・・・ しかし人間の都合で、日本につれてこられ、今度は人間の都合で駆除される。 これらは、在来生存種の維持、国宝や重要文化財の保護の観点などから、止む得ない処置なのかもしれないが、総合的な繋がりの中で対処していかなければ、イタチゴッコで解決しないのではないだろうか・・・ 変わらない目先の対処を繰り返して、近い将来、今度はアライグマが絶滅危惧種に加わることになければ良いが・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年04月22日 08時00分51秒
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