|
カテゴリ:社会の窓?
![]() 米国の著名写真家アンセル・アダムズのガラス板ネガ65枚が発見された。 2億ドル(約175億円)の価値があるとみられ、ガレージセールでこれらを買った美術の先生は一夜にして億万長者となった。 学校の美術の先生で収集家でもあるリック・ノーシジアンさんは27日、10年前にカリフォルニア州フレズノのガレージセールで45ドル(約4000円)で購入したガラス板ネガ65枚が、専門家によって自然風景写真の巨匠アダムズの作品で少なくとも2億ドルの価値があると鑑定されたと語った。 同氏の弁護士は、写真にはサインなどがなく判定がなかなか難しいため、写真の専門家だけでなく、筆跡鑑定、気象学の専門家などに依頼して総合的に鑑定したと述べた。 その結果 (1) ネガが入っていた封筒に残された文字の筆跡が、アダムズの妻のものと一致した (2) ネガのうちの1枚が、アダムズの有名な写真と同じ日、同じ時刻に撮影されていることが判明した などから、アダムズの本物のネガである可能性が極めて大きいと判断したという。 アダムズは自然風景の撮影を得意とした著名写真家で、ヨセミテ渓谷の写真などで知られる。 1939年には暗室の火事で多くのネガを失ったといわれる。 84年に死去した。 という内容だ。 なんとも羨ましい話だ。 金銭的価値はもちろんの事だが、それ以上に羨ましいのが それが Ansel Adams のものであると言う事だ。 (私が)カメラマン時代 もっとも憧れたカメラマンが Ansel Adams だった。 もっとも、今も Ansel Adams の作品を見るのは好きだ。 美術的才能が希薄な私だが、よく美術品鑑賞に行ったものだ。 どちらかと言えば、写真(デジタル写真とは別物)にイメージが近いとされる彫刻を見るのが好きで、アレクサンドル・シュヌヴェークやカミーユ・クローデルがお気に入り。 絵画も観ない訳ではないが、理解力がない。 しかし、インディアン・アートで有名なジョージア・オキーフは、お気に入りの画家だ。 写真では、この Ansel Adams。 よく、篠山紀信氏が“光の魔術師”と表現されるが、 Ansel Adams の技は遥か先の神業に近かったのではないだろうか。 約1/450 の価値で入手できた事実は、なんともいえない気分だ。 複製1枚購入するにも手が出なかった覚えがあるが、今となれば無理をしてでも購入しておけばよかったという思い出がある。 後日談として、収集家らしからぬ金儲けに走っているというニュースを聞いたが、作品の価値をこのような形で貶めて欲しくない。 そして金銭的価値以上に、美術品価値として末永く保存して欲しいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年07月31日 08時18分23秒
[社会の窓?] カテゴリの最新記事
|