国語の試験対策
試験中の学校、試験直前の学校、いずれにしても、今日と明日は一日中試験対策の授業になる。新学期とはいいながらあわただしい毎日だ。試験対策で一番困ってしまう教科が国語だ。とにかく範囲がない学校が多い。例えばある中学の国語の範囲は「学習漢字ノート12p~25p 文法プリントNo,1~No,3 実力問題」とある。漢字と文法は対策の取りようがあるのだが、読解の実力問題というのはどうにも対策がとれない。つまり、教科書を授業の中で使っていない先生が多いのだ。何をやっているかというと、1学期を通して「弁論」の準備と発表をやっていた、なんて学校が多い。何も弁論に時間をかけることを批判しているのではない。また、国語の試験なのだから、初めてぶつかる文章をどの程度読みこなせるか、の試験にするという意図もわからないでもない。でも、多くの生徒にとって見れば「実力問題→対策の取りようがない→国語はあきらめる」というパターンをたどる。やはり努力をすれば得点がとれるような仕組みを作っておくのも教育的効果として大切だと思うのだが。それと、高い税金を使って教科書を無償配布しているのだ。いろいろな考え方はあるのだろうが、教科書をしっかりと授業で利用して欲しいな。写真 ミヤマリンドウ(北ア燕岳にて)