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あいすまん

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2013/09/09
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カテゴリ:詩・文芸



  • sakurazaka.JPG





琉球新報(文化面)で連載させてもらっている「沖縄・詩の近景」。
6月に掲載された5、6月分の原稿は、現代詩手帖などに言及した。
以下はその前半部分。

・・・・・・・・・・・・・

『現代詩手帖』6月号(思潮社)の「夏の作品特集-詩を生きる地」に、沖縄から川満信一さん、高良勉さん、与那覇幹夫さんが詩を寄せている。特集は全国各地の書き手による競作だが、自らを生みはぐくんだ沖縄と緊張感を持って向き合う3氏の作品群は特に異彩を放つ。

 川満さん「『遺念の日』祈念」は島を焼き尽くした戦火、戦後の〈基地街〉の狂ったような賑わい、飛び交うオスプレイの情景が入り乱れ〈「遺念の夜」にもトーシンドーイ〉と歌うように書く。〈遺念火〉となってさまよう魂を鎮めるための念仏踊り(エイサー)を思わせる。ただそれでも〈遠い国〉が“主権回復”なんかを〈ドンジャカお祝いしている〉限り〈未来には暗雲だけ〉なのだろう。

 高良さんは「火の遺伝子-故・玉城文郎へ」。氏がこれまで繰り広げてきた精力的な活動の根元に、それを支える存在があったことを知る。〈火を視つめる〉なかで見いだした〈宇宙の一カケラ〉という言葉には、人間の存在の小ささと同時にかけがえのなさが表れている。

 与那覇さん「柞(イスノキ)」には「詩は、紙の香炉に立てるお香」という文が添えられている。〈現代詩の前線から百周遅れの地点で詩を書いているが、気が付けば比喩さえ、神歌(ニーリ)の反復法に因む有り様だ〉とある。島の風土に根ざし、独自の地平を切り開いた氏の詩作の方法に通じる一文。

 季刊詩誌『あすら』32号(あすら同人会)に、佐々木薫さんの詩「島2」。闇に飲み込まれた島での人々の営みが緊張感をもって描かれる。その情景はこの世とあの世のあわいを思わせる。人間の命は闇と光の交わる「逢魔が時」のようなところで生まれ、没していくのかもしれないと考えさせられる。

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先日、ある先輩に「現代詩手帖を定期購読しなさい」と怒られた。
どうもすみません。









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Last updated  2013/09/18 11:25:38 PM
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ヒロコ@ Re:アクセス数、一部で謎(02/28) ブログ復活嬉しいです! noteもはじめたの…
みやじ。@ Re[1]:こどもの(05/04) Nearllさん 4300匹らしいです。 対…
Nearll@ Re:こどもの(05/04) 内間のこいのぼりって結構ありますよね。…
みやじ。@ Re[1]:シャングリラ(04/14) nearllさん ありがとうございます。 わた…

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